ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

着替えの袋を苦戦しながら探す

入浴の時に着替えを袋に入れて車椅子にぶら下げて持って行くのですが、この袋が破れてしまいました。
そこで新しい袋を探すことになるのですが、相変わらずこの辺はサイズ感が難しい。
これまでの袋は、縦に長すぎて、背もたれを倒すと底面が床に接触して不衛生だったので、この際に解決したいのです。
しかし、小さな袋を選ぶと、着替えの出し入れが手間がかかってしまいます。
口がすっぽり閉じる巾着袋なんて論外。
間口が広くて、折りたたんだ着替えのサイズが丁度良い、車椅子にぶら下げられて手提げの袋が欲しいのです。
こういうのは目で見て選ぶのが一番ですが、外出など到底無理。
かみさんに事情を伝えるのですが、注文が難しすぎて短期間には見つからない。
いつもならネットで検索してポチッとしますが、検索ワードがよくわからん。
着替え袋で検索すると、出てくるのは保育園児向けの着替え袋で、大抵は巾着袋、そしてサイズが小さそうで心もとない。
購入した後「頑張れば使える 」という形に落ちてしまうのが一番よろしくない。
使うたびにみんながストレスを抱えてしまう。
かといって買い直すのも気分が悪いので、一発で決めたい。
まあしかしこの手の商品は保育園児向け狙いを絞って探すのが良いみたい。

たどり着いたのが、習い事の道具を入れるレッスンバッグ。
背の低い子供が肩にかけて持ち運びやすく、多少大きめの道具でも出し入れしやすいように開口部が広く作られていることが多いです。
ただ問題は、本やノートなどの薄いものを入れる想定しかしていなくて 、高さと幅は最適なのに奥行きが小さいです。
検索リストのサムネイルまたはタイトルでサイズ表示されていれば嬉しいのですが、マチはそれほど重要な情報ではないらしく、クリックして商品ページを見るまで不明なものが多いものが残念。
それでも私にとっては重要な要素なので、粘り強く1アイテムずつ確認していきます。
するとマチが8 cmのゆったりサイズのレッスンバッグ大発見。


ばっちり期待していたサイズだけど、激安の着替え袋と比べれば3倍くらいの価格………。
これは失敗できない買い物だ。
逡巡しましたが、生活に必要なものだし、末永く使うのだからまごついている時ではないと購入し、先日手元に届きました。

そして本日の入浴でデビューしました。
サイズは思い描いたようにジャストサイズ。
ほぼ立方体に積み重なった着替えを入れてもパンパンになっている感じもなく、マチ8cmがよく効いてます。
底板が入っているので洗濯する時には要注意と妻からの伝言。
デザインもオシャレで撥水効果もあります。
介護スタッフからの評判もとても良く、褒められました。
値段を聞いたら後には続いてくれなかったけど。

ちょうど春の新入学の時期だったからうまい具合に手に入りました。
これが夏だったら見つからなかったかもしれない。
今回の買い物は成功。

眺めの会 (定期映画鑑賞会)4月下旬 シャーロック・ホームズ

GW はコナンの名探偵だよね。

名探偵コナンの劇場版が2年ぶりに劇場公開されましたね。
うちの娘は早速鑑賞してきたようです。
私もしっかり影響を受けてしまってコナンエネルギーを注入したくなりました。
そこでいつもの流れならアーノルド・シュワルツネッガーの『コナン・ザ・グレート』あたりを攻めるのですが、わりとはっきり内容を覚えているので掘り返すほどでもないかと。
そこで普通にコナン・ドイルのシャーロックホームズを攻めてみることにします。
ホームズの映画って、たくさん作られているそうだけど、プライムビデオで探すと存外候補が少ないんですね。
名探偵の方のコナンも品揃え悪いようだし、映画専門チャンネルには品揃え面で負けていることが多いことに近頃気づきます。


今回はガイ・リッチー監督版のシャーロック・ホームズを選びます。
聞くところによるとバリバリのアクションで従来のホームズのイメージを覆すようです。
私は原作を読んでおらず、ほんのりとイメージを知っている程度なので、それが吉と出るか凶と出るか。

プライム会員は特典で無料で見られます。
今回は吹き替え版を選択。
推理が複雑になると字幕を追うのに精一杯で楽しめないかと想像して。
全年齢ですが喫煙とバイオレンスが含まれます。

シャーロック・ホームズ(吹替版)

シャーロック・ホームズ(吹替版)

  • 発売日: 2015/03/15
  • メディア: Prime Video

シャーロック・ホームズ

2009年に英米合作で製作されたアクションミステリー映画。
アーサー・コナン・ドイルの小説『シャーロック・ホームズ』のキャラクターをベースにして二次創作した作品。
監督はガイ・リッチー
脚本はマイケル・ロバート・ジョンソン、アンソニーベッカム、サイモン・キンバーグ。
主な出演者はロバート・ダウニーjr、 ジュード・ロウレイチェル・マクアダムスマーク・ストロング
キャラクター原案はアーサー・コナン・ドイル
上映時間は128分。
言語は英語で レーティングは全年齢。

見終わった感想 多分ネタバレあり。

普通に面白い。

アクションが多めで、教養がなくても楽しめます。
原作をほぼ知らない私がぼんやりとイメージしていたホームズの設定からはかなり離れていましたが、それでも「これ、面白いな」と思う瞬間が度々あって、それがどこがどうとは言語化できないのですが、何か面白いです。
19世紀のロンドンの風景はジョジョの第1部のようで、いけ好かない言葉調子で先手を読むのはジョセフ・ジョースター。トリックの上田教授のような狂気を秘めたボケをかましつつ、ワトソンとイチャイチャ。二人の友情を超えた絆が尊くて、「みんなの好き」が薄く広く盛り込まれていると思います。
ホームズってもっとシュッとしたイメージだったのに、それほどイケメンでもなく、どこかとぼけた顔だったので、序盤は ワトソンの方がホームズに見えました。
この映画のワトソンはかっこよくて仕事ができる男ですよ。金遣いが荒そうだけど。
笑っちゃうのはホームズ役のロバート・ダウニーJr が阿部寛に見えるところ。
よく見ると全然違う顔なのに、角度が表情か、強烈に阿部寛なんですよ。
ウクレレみたいな弦楽器でハエをコントロールする時の冷静に情熱がこもった早口の解説をするのですが、こんな狂った場面でトリックを連想するなというほうが無理。
「今、阿部寛だった」を探すのに夢中で映画の内容があんまり頭に入っていない。
常人ばなれした嗅覚で推理するところは「スニッファー嗅覚捜査官」の阿部寛をまたまた彷彿とさせます。
アクションシーンは割とシンプル。
マッチョなおじさんと巨大な男相手に普通に取っ組み合いします。
最新映画のスピード感に慣れてしまった今となっては、些かもっさり見えるかもしれません。
電気で吹っ飛ばす奴、ちょっと不思議な秘密兵器で逆転するのは007の風味がしてイギリスらしいと思いました。
肉工場の豚の解体のところも十分にスリリングでしたが、仕掛けとしてはシンプル。
ついでにトリックの方もシンプルで、最大の鍵が「遠隔操作」といったあたりが19世紀。
まあそれ以上複雑だと、それはそれで世界観が壊れてしまいますが。
肝心の化学トリックは黒魔術と融合して 説得力はまるでない。
殺人トリックで銅でできた浴槽 の水と、とある物質を混ぜると体が麻痺するというのがありましたが、そんな反応する物ってあったっけ?
そこの科学的根拠があるからこそホームズの実在性が成立するわけで、それがこの世に存在しなかったらファンタジーと同等の説得力落ちてしまうわけですよ。
無味無臭の 可燃物の液体ってなんだよ? 悪用しないから教えてくれ。
こちとら火薬から爆発物を作る'なろう小説'に慣れているんだよ。
まあ、この映画はホームズとワトソンの関係を愛でてください。
そこは100点ですよ。
ワトソンがツンデレ気味でホームズから距離を取ろうとするたびにホームズが底意地の悪い罠を仕掛けて協力せざるを得ない形に戻されてしまう。
そんなワトソンの振り回されっぷりが可愛くて、思わずニヤニヤしてしまう。
完全に手のひらの上で転がされてるわけですが、互いの信頼は厚く、もはや友情を超えて愛。
二人のイギリス人らしい皮肉たっぷりの掛け合いは愉快痛快で永遠に見ていたい。

続編が出ていますが、これはありです。

GW 何しよう?

やっとエアコンなしでも耐えられる温度になりました。
先日などはダウンベストとひざ掛けが暑いくらい。
気がつけば4月も下旬。
もうすぐゴールデンウィークなんですね。
相変わらず世間の方はコロナの蔓延がひどくて 3度目の緊急事態宣言が出てしまいました。
まあ私の方は相変わらず外出禁止ということで、これまでの生活と何の変わりもないですが、世間の皆さんの予定はどうでしょう?
さすがにもうゲームも映画も飽きましたよね?
昨年の GW は映画を10本見たんだっけな。
今年もやるかな。
それとも読書だろうか。
ゲームはやっぱりしんどいから無理だよね。

能登お土産 天狗ハム能登牛ビーフジャーキーを食べる

娘が能登半島に出かけた時のお土産をもらった話の続きです。
肉系のおつまみで冷蔵庫に入れなくても保存が効くやつ探したら、北陸のブランド牛である能登牛のビーフジャーキーを見つけました。
前回はサラミソーセージをいただきましたが、今回はいよいよ本命の天狗ハムの能登ビーフジャーキーをいただきます。

yasushiito.hatenablog.com

www.tenguham.net

天狗ハム公式のウェブサイトはスマホ用に作り込んであるらしくて、PC のブラウザで開くと巨大なアイコンが飛び出してビビります。

能登ビーフジャーキー。

早速開封しました
中を覗いてみると、細長く裁断されたジャーキーが 20本あるかな?という程度入っていました。
必ずしも食べ応えのある大きさではありませんが、味は本物です。
牛肉の味がする牛肉を久しぶりに食べました。
噛み締めればちゃんと牛肉の香りがします。
牛肉がこういう味だって忘れてました。
こんなものを食べ慣れてしまっては元の食生活に戻れなくなってしまう!
たくさん買い込んでいたらやばかったです。
味はどことなく焼肉カルビ風の味でした。
ジャーキーを食べておいて焼肉って感想は食レポとして崩壊している気もしますが、だって焼肉の味がしたんだもん。
そして割とスパイシー。
前回のサラミソーセージよりは確実に香辛料が効いています。
繰り返すけど一切れは小さいです。
ただ味が濃いので、満足感に不満はありません。
一人でひとパックを食べきるのは難しいくらいではないでしょうか。
塩分量100 G あたり5.8 G なので、ひとパックあたり2 G 程度でしょうか。
もっと体に悪いかと思ったら、想像よりは塩分控えめですね。
無駄なしまかない道場では、塩は全体量の1%とレクチャーしているので、料理で考えれば辛すぎですけどね。
パッケージの中に手を突っ込むと油で手がギトギトになるかもしれないので、手を汚したくない方は皿などに出して食べてください。
箸で食べても良いかも。

内容量は30 g です。
賞味期限は3ヶ月程度あります。
開封後は密封して10°c以下で保存して早めに食べます。
チャック付きのパッケージではないので、ジップロックなどに入れて保管するとなると思います。

Amazon で5パックまとめ売りで取り扱っていました。
くれぐれも一気に食べてはいけませんよ!?

リピートは断然ありだと思いますが、これから夏場に向かって引き出しの中での保管が不安なので冬が来るまで待つかな?

能登お土産 天狗ハムのサラミソーセージを食べる

能登半島に出かけるので現地の名産品を探す。

今年高3になる娘、卒業後は専門学校に進みたいということで春休み中にオープンキャンパスに参加してきました。
昨年の夏休みに続いて北陸まで。
去年の事を振り返ったらまあ懐かしいこと。
yasushiito.hatenablog.com
まー進路は好きなように選んでください。

前回は中田屋きんつばを頼んだのでしたね。
満足感高かった。

でも今回は塩辛いものが食べたいんです。
修学旅行で北海道に行った時のお土産として買ってきてくれた干し貝柱とするめが美味しすぎて。
給食に頼っていては、美味しい魚介のチャンスは少ないので。

yasushiito.hatenablog.com


そこで今回はお肉にチャレンジ。できれば牛肉。
どうやら北陸地方のブランド牛は能登牛と言うらしい。

www.pref.ishikawa.lg.jp

美味しそうな霜降り肉がずらずらと表示されますが、調理が必要なものは当然無理。
ハムなどの冷蔵庫で保存するものも無理。
牛肉しぐれのような瓶詰めでも禁止。
必然的に乾燥させたものとなります。
すなわち干し肉、ビーフジャーキーです。
北陸地方にブランド牛ビーフジャーキーないかな?
と探してみたら、発見。
金沢に工場を構える天狗ハムです。

www.tenguham.net

ハムソーセージウインナーだけでなくサラミソーセージも扱っていました。
これだよこれ。
もちろん常温保存可能。
ビーフジャーキー 、ポークジャーキー、サラミソーセージの3種類をリクエスト。
ビーフジャーキー賞味期限3ヶ月に対してサラミソーセージは一か月、今月中に形をつけなければならないので、こちらを先にいただきます。

送料無料なのだから現地まで赴かなくても 良いのですが、お土産にはお土産の価値がある。
Amazon でも取り扱っていますが、アフィリエイトうまく貼り付けられないので、 Amazon 派の人は自分で検索して購入してください。

当たり前だがビールに合う。

早速開封します。
お値段がそこそこしますが、重量感もそれなりにあります。
早速開封してみると サラミがつながっている部分あり。
結構頑張って引きちぎります。
一本のサイズは結構大きい。
よく見るお徳用のパックのサラミと比べれば倍程度の体積があるのではないでしょうか。
食べてみると、まず歯ごたえ驚く。
結構噛み応えがあります。
噛みしめるごとにバラバラとほぐれて、味が広がります。
間違いなくビールに合う味ですね。
私は酒は一切飲まないですが、ビールに合う味がどういうものかは大体分かる。
まあわざわざ言わなくてもパッケージにそう書いてありますけど。
サラミマニアではないので他のメーカーと食べ比べるほどの技量はありませんが、オーソドックスな味だと思います。
スパイシーというわけでもなく、脂ギッシュでもなく、自然に何本も食べられます。
でも晩酌のおつまみにするなら、一度で4本くらいがいいかも。
よく噛んでゆっくり食べて下さい。

あいにくパッケージの方はチャック方式になっていませんので、開封後は別の容器に移してください。
私は以前に購入した、なとりのおつまみ熟成チーズのパッケージを捨てずに残しておいて保存容器しました。
それでも開封後は早めに食べた方が良いと判断したので、4回に分けて一週間以内に食べきりました。。
次回はジャーキー行きます。。

眺めの会(定期映画鑑賞会)4月上旬 300・スリーハンドレッド

古代ギリシャ熱、 高まる。

紀元前4世紀、古代ギリシャを舞台にした漫画『ヒストリエ』を読み始めたら、すっかりギリシャ熱が高まってしまいました。


なんでもいいから映像作品見たいなあと思ったので、今回の眺めの会はギリシャものから選びます。
ギリシャ神話的なファンタジー要素薄めで歴史資料が残っている話から選んだ結果、 スパルタ軍とペルシャ軍が激突したテルモピュライの戦いを描いたスリーハンドレッドとなりました。

Amazon プライムでは有料コンテンツとなっています。
私は字幕版を選びました。
15歳以上推奨のレーティングとなっています。


300<スリー ハンドレッド> (字幕版)

300<スリー ハンドレッド> (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video

300・スリーハンドレッド

2007年に米国で公開されたアクション映画。
紀元前5世紀にギリシャペルシャの間に発生したテルモピレーの戦いを元に実写映画化。
監督はザック・スナイダー
脚本はザック・スナイダー、マイケル・E・ゴードン、カート・ジョンスタッド。
原作はフランク・ミラー
主な出演者はジェラルド・バトラーレナ・ヘディ
言語は英語で上映時間は1時間50分。
レーティングは15歳以上。
原作は1998年に出版されたコミック。

300(スリーハンドレッド) (Shopro world comics)

300(スリーハンドレッド) (Shopro world comics)

あらすじ少し詳しく。

テルモピレーの戦いギリシャの著名な歴史研究者ヘロドトスの著書『歴史』に詳しい。
ストーリーの顛末は教科書にも載っているので、ネタバレに関しては考慮しない。

紀元前5世紀、アジアおよびエジプトを征服したペルシャ帝国のクセルクセスが野望西に向け、ギリシャに進出してきた。
クセルクセスはスパルタの王レオニダスのもとに降伏の使者を送る。
スパルタは子供を厳しく訓練することで自立を確保しているギリシャ地方の都市国家。国民全てが屈強で勇猛な戦士であった。
しかし、その時スパルタはカルネイア祭。
神託により祭りが終わるまでは戦争はできない。
神託は法律と同じであり、絶対である。
アテナイなどの周辺国もオリンピック開催中。援軍も期待できない。
彼らにとっては命よりも宗教行事の祭りの方が優先されるのであった。
このままでは戦う機会がないまま征服されてしまう。
そこでレオニダスは「散歩」という名目でわずかな護衛を引き連れ、峻険な地形の テルモピュライへと向かうのだった。
祭りが終わるまで約一週間。
1日でも長く足止めすれば戦争の準備は可能。
レオニダスはペルシャが数の力を発揮できないテルモピュレーの狭い山道で最後の一人まで戦う覚悟だった。
ペルシャ軍はスパルタ兵の強さに手を拱いたが、急峻な崖の中に抜け道を見つけて裏に回り込むと形成は逆転。
レオニダスは命尽きるまで戦うが、部隊は全滅して敗戦する。
レオニダスは死んだが、その間に体勢を立て直したギリシャ連合はペルシャ軍をサラミスで迎え撃ち勝利する。
ペルシャ王クセルクセスは撤退するものの、戦いは完全に終わらず、1年後にも プラタイアの戦いが発生するが、ここでは描かれていない。

ja.wikipedia.org

見終わった感想・容赦なくネタバレ。

歴史好きは見ない方が良い。

この一年で見た映画の中で最もつまらなかった。
簡潔に言えば「歴史上の国や英雄にリスペクトがない」
私は今、深い失望と憤りを感じています。
途中退場しなかった私を褒めてあげたい。
この企画でつまらなかったと意見表明したのは初めてではなかろうか。

筋肉好きは見ても良い。

筋肉は全てを解決する。
筋肉至上主義を貫いているのでマッチョが大好きな人は安心してみてください。
有利な地形で戦う設定ですが、小細工など全くすることなく筋肉の力だけで相手と打ち合うところが見られます。
私は肉体には全く自信がないのでスパルタ人にはなりきれない。
スパルタに生まれていたら谷底に投げ捨てられる赤ん坊のだったに違いない。
己の肉体で敵を打ちのめす快楽を知っている人が羨ましい。
筋肉が好きか嫌いかで評価がはっきり分かれるんじゃないかな。

邦画の悪い所が全部詰まってる。

監督は日本人なのか?日本ドラマフリークで影響を受けたのか?
邦画のダメな表現技法を使い切っていました。
そのせいで筋書きに関係なく映画がつまらない。
Wikipedia を15分眺めただけで夢中になれる話をここまでつまらなくできるなんて芸術的だわ。
説明的なセリフ。
自分の気持ちを絶叫。
わざと敵に囲まれて大立ち回り。
見せ場を分かりやすくストップモーション
有効に働いていない恋愛要素。
強引に突っ込まれる女性の活躍。
しらけるほどの現代的倫理観でお涙頂戴。

よくもまぁこんだけ突っ込めたなと。
国産の壮大な歴史スペクタクルドラマを見ている気分でした。
それはそれでひとつの積み上げられた型とも言えるので、洗練されているとも言えますが、私は好きじゃない。
少なくとも洋画では見たくない。

歴史に対するリスペクトがない。

ペルシャ軍の描き方が差別的で不愉快極まりない。
ファンタジー作品なら好き勝手に敵国を悪魔に仕立て上げてもいいですけどね、 同じ悪でも、もう少しマシな悪の描きかたがあるってもんでしょうよ。
村を襲って死体を木に吊るすペルシャ人のやり方をなじるわりには自分たちだって石垣に死体を埋め込んでるし。

実はこの作品、叙事詩だという前提があればフォローできないこともないのですよ。
片目を負傷してスパルタに帰された隻眼の戦士が語り部となって、自分の見た戦いの様子を市民たちに伝えている、そういう映画なのですね。
だから当時のスパルタ人は世界をあいう風に見ていたということを表しているだけで、制作側に差別の意図はないと考えることもできるのです。
しかし、「これはスパルタ人が語り部から受け取ったイメージです」というコンセンサスを観客と結べていないから事故るんです。
観客たちが「俺たちは誇り高きスパルタ人だ」と思い込んでいれば作り手の意図通りに受け取れるのですが、歴史バトルアクションとして客観視してしまうのでどうしても腹が立つのです。
私アジア人ですので。

レオニダスの妻も何がやりたかったかわからん。
レオニダスが帰らない覚悟で戦地に赴いているのに援軍の手配に奔走。
それはそれで健気な妻だけど、結果的には身体と引き換えに協力を得るのはどうなのよ。
援軍が到着する前にレオニダスがペルシャ軍を撃退していたら何と言い訳するつもりだったのか。
よしんば妻の働きで援軍が間に合ったとしても、レオニダスがそれを知ったらどう思うか。
きっと「あの時」ことが傷になるので、どっちに転んでも失敗パターンじゃ。
案の定、レオニダスの政敵にまんまとハメられて、聴衆の面前で恥をかかされ、カッとなって刺し殺すのだから、女は感情的で政治はできないという結末になりませんかね。
あまりに酷い扱いだから、史実で動かせないのかと調べてみましたが、そんな記録はなくオリジナルな模様。
これでは愚妻の烙印を押すために登場させたようなもんじゃん。
スパルタ人は勇敢な王を見捨てる形にもなっているし、レオニダスはあの悪役の言うとおり、法律を破って勝手に戦争した暴れん坊の王 という形になりませんかね。
この人物の掘り下げ方、誰得?

動物部隊のサイと象が一瞬で敗れ去るのも残念。
封神演義の終盤のやられ役でももうちょっと粘るぞ。
兵力が300人しかいないから犠牲者を出す演出が難しいのは分かるけど、そういう使い方をするなら出さない方が良かった。
動物がかわいそうなだけだった。
相手を間抜けに描くことで自分をよく見せるのは好きじゃない。

口直しが欲しい。

続編が出ているようだけど見ないでしょう。
続編が出るって事はよっぽどヒットしたんだなぁ。

もっと古代ギリシャに精通していれば細部までのこだわりで興奮できる可能性はあります。
不満タラタラで好き放題言っているけど、スパルタのことを全く知らないにもかかわらず、色眼鏡で見てツッコミを入れているような気もします。
藤村シシンさんのような語れる人にガイドしてもらえば間違いなく面白いはずです。
まあつまり読み解きが甘い。
でもエンターテイメントだから、もっと深く読み解いてみたいと思わせられなかった時点で終了です。
ヒストリエで口直ししますわ。

衣替えには失敗したが病院受診は完了

寒いです。
少し暖かい日が続いたので冬物ではもう暑いだろうと衣替えしました。
毛布のシーツは普通の敷きパッドに、長袖はフリースからワッフル地に。
そしたら少し寒くなった上に周囲の人たちの温かいセンサーが発動して窓が全開になりました。
寒いよー。
それで昨日は震えが止まらず頭痛までしていたので寝てました。
うっかり熱を出して今日の病院受診に引っかかったらまずいので。
たとえ微熱といえども病院のエントランスで検温に引っかかったら追い返されちゃいますからね。
どうしても調子を崩すわけにはいかん。
なかば白目を剥きながらヒストリエの感想文を最終チェックしてエントリーして力尽きました。

今朝の自主検温は無事セーフ。
昼ご飯のとんかつを食べたら慌ただしく準備して病院にレッツゴー。
実のところ、前回の血液検査の結果が不調に終わって再発を告知されたらどうしようと気が気じゃありませんでした。
正直食べ物も喉を通らない。
世の中そんなに甘くないし、きっとダメだろうなとネガティブな考えばかりがうずまきます。
その一方で心の片隅では安全宣言を期待している。
喜怒哀楽の起伏が大変少ない私でさえこんなにグラグラきているんだから、人並みの感受性を持った人だったら精神的にもたないだろうなあ。
子供の頃の通信簿をもらいに行く時の嫌なドキドキ感を久しぶりに味わいました。
頭痛がしたのも実は精神的に弱っていたからかもしれない。
まあでも診察の順番が回ってきて名前を呼ばれたら、後は腹をくくるしかない。
事務的に話を進めまして、遺伝子検査の結果を聞いたところ、今回の結果はセーフ。
無事一次審査には通過しました。
今回の血液検査に引っかかったら来週電話がかかってきて薬を取りに行くことになるかと思います。
でもなんか先生の様子ではなさそうな感じ?
また一か月ドキドキするのか。
結果の数値が一定基準を超えたら呼び出しということなので、そこを超えない程度に検出されてたら来月の検査で残念賞の宣言を受けることになるかと思います。