ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

眺めの会 9月下旬 ノマドランド

狩猟生活で サバイブ!? 現代のノマドを描く。

眺めの会、配信ラインナップから選ばれているためか、毎回タイトルが少し古い。
映画を見ない人生だったから、過去の名作をほとんどカバーできておらず、そこから回収しているのでさらに古い。
そして古い作品になるほど日記に付けてもらえる スターが少ない。
スター狙いでタイトルを選ぶなんてもってのほか。
それでも多少のモチベーションにはなっていて、新しい作品を見ようかなという圧力にもなっています。
そこで、今回は新作から選ぶことに。
特に洋画から探してみました。

見つけたのが『ノマドランド』
去年のアカデミー賞受賞作ですよ。
Amazon の駐車場で車中泊する人の話は以前にかなり話題になったし、公開当時から見たかったんだ。
こんなに早く配信されるとは思いませんでした。
いち早くチェックチェックです。

視聴プラットフォーム Amazon プライムビデオ。
プライム会員向けの有料コンテンツです。
年齢レーティングは特になし。
字幕版と吹き替え版がありますが、今回は字幕版を選択しました。
吹き替え版だと業界用語がわかりやすい形に丸められそうな気がして。


ノマドランド。

2021年に米国で公開された 社会派ドラマ。
監督はクロエ・ジャオ。
脚本はクロエ・ジャオ。
主な出演者はフランシス・マクドーマンド
上映時間は108分で言語は英語(吹き替え・字幕は日本語)。
原作は『ノマド・漂流する高齢労働者たち』(ジェシカブルーダー著、鈴木素子訳 春秋社より出版)。

紹介しているのは Kindle 版。

あらすじ。

夫を病気で亡くしたファーン。
彼女は夫と暮らした町に愛着があり離れられず、町の主要産業が崩壊してゴーストタウンになりつつあることが分かっているのに、家の資産価値がなくなるまで踏みとどまってしまった。
ファーンはすでに定年を迎えるほど高齢となっており、正規労働を探すのは難しく、かといって貧弱な社会保障だけでは生活できない。
結果、次の生活を立て直す資金もなく、家財道具をヴァンにのせ 、割のいい季節労働を探しながらアメリカ中を旅して回る車上生活者となった。

見終わった感想 当然ネタバレも含む。

女はつらいよフーテンのファーンさん!?

車中泊しながら Amazon 倉庫の箱詰めで生計を立てる高齢者の話と聞いていたので、世の中の理不尽さをぶった斬るタイプの映画かと思ったらだいぶ違いました。
そんな手触りの作品じゃない。
Amazon 倉庫の労働の過酷さを描いた話ではなかった。
アメリカの社会保障の貧弱さを憤る映画でもなかった。
現状を受け止めて、今の暮らしをエンジョイする、かなりポジティブなお話でした。
バッチリ Amazon と名指しされて、倉庫の中で働く姿まで撮影されていて、よく Amazon から許可が出たなと驚いたのですが、労働環境はギスギスしていませんでした。
よく考えれば Amazon 批判の作品を Amazon プライムで取り扱うはずない。
そういう作品と知りつつ Amazon プライムで見る私もゲスでした。

労働の過酷さはやんわりとぼかしつつ。
みんなで歌ったり踊ったり。
炎を囲んで語り合ったり。
上手に車上生活するサバイバルテクニックの講習会を開いたり。
困ったことがあれば手伝うし、 食べ物を交換して仲良くなる。
給料の良い仕事を求めて渡り鳥のようにアメリカ大陸を駆け巡る。
その先にある素敵な出会いと別れ。
(Facebook は使えるのにおいしい仕事は口伝なのはさすが)。
世の中が近代化する前の、みんなで支え合う生活がそこにありました。

根無し草の生き方を、切なさを交えながら理想的に描いた辺りがフーテンの寅さんぽい。
喧嘩早くないしアウトローでもないけど、妹家族となんとなくそりが合わないし、 思いを寄せてくれる人からひっそりと立ち去る所とか。

この手の人情作品を見ると一瞬だけすごく憧れるけど、こんなの上澄み。
理想に寄せすぎ。

集まっているの高齢者なんです。
しかも健康にもお金にも困ってる困窮者。
何らかの事情で社会から追い出された、先が細るだけの高齢者なんですよ。
生活が苦しくて追い詰められたらすがりたくもなる。
過剰に頼られたら邪魔になる。
邪魔にされたら捨て鉢になる。
いつまでもこんな一時しのぎが通じないだろうことはうすぼんやりとはわかっているだろうに、そんな人は一人もいない。
みんな精一杯明るく暮らしてるんです。
その明るさを見たらもう泣けちゃって。
最後の一線を踏みとどまっている彼らの命の輝きを「弱者達も連帯して幸せ」みたいに煽って号令かけてる貧困ビジネスの元締めみたいなのがいてさ。
夢を信じてキャンピングカーを購入してノマドライフを選択した人もいるの。
絶対騙されてるって。
夢物語は生きる力になるけど、やっぱり夢だよ。

確かにアマゾンは季節労働者の重要な受け皿になっています。
数字さえ出せば男女の違いに関係なく給料が支払われる平等なシステム。
重労働が機械化されて男女の差が少ない、一種の理想郷。
でも作品内でも指摘されている通り、人材の使い捨てですよ。

ファーンは子供から先生と呼ばれて、ピアノが弾けて、ポエムを読めるほどの教養がある。
人間的にも老成されていて、 自動車内を住み心地よく改良したり、割れた皿を自分で治すチャレンジ精神を持ち合わせ、周囲の人にコーヒーを配るなど人間関係の気配りもできる。
「ホームレスじゃない、ハウスレスだ」
というプライドがあるからこそ維持できる。

自分がこんな生活(風呂なし!映画匂いが付いてなくて良かった)を余儀なくされたら、間違いなく社会を恨みますね。
彼らのメンタルは本当に強靭。
特に国立公園の場面では裕福で幸せそうな家族連れが 我が物顔でお大尽している横で掃除掃除して子供に風船配ってるところなどで。
うっかり自分と比べたら発狂しちゃうよ。

信念というより信仰心。
末期がんのおばあちゃん、病院ではなく美しい自然の中で死にたいと有言実行しましたが、 どうやって死ぬかは人生の最も重要なところにあるので、もう宗教でしかありません。
ああいう死生観ってインディアン近いと思う。

アメリカ大陸の雄大な自然の移ろいを味わいながら自分達も自然の一部として生きていく。
インディアン達が脈々と繰り返していたライフスタイルをここで評価するとはね。
開拓者というより侵略者。

まあスローライフの是非はともかく、文明に囲まれて忙しく暮らしている我々にとっては作中の映像が美しい。
ネット依存で効率のことしか考えないコスパ厨でもそれくらいは気づきます。
こんなに目の保養になる映画だとは思いませんでした。
ノート PC の貧弱なモニターで見ているのがバカみたい。
アメリカ大陸の絶景がこれでもかと打ち寄せてきます。
単純に美しいわけではなく恐ろしさを秘めた威厳のある自然。
あの打ち寄せる波しぶきはすごかったな。
遮るものがない延々と続く砂漠の向こうの地平線。
それをすっぽり覆う抜けるようにカラッとした大空。
あの風景は日本にはないからね。
ナチュラリストなら絶対気に入ると思います。
現実を直視させられすぎて残酷な映画なので、これくらいのご褒美はないとね。
可能な限り良い環境で見てくださいね。


余談だけど、昔読んだ本。
日本の中世の漂流者たちを研究した物。
結構専門的で難しいのであまりお勧めはできませんがインパクトはありました。
地縁社会から外れた人の生き方を垣間見るのって興味が尽きない。

珍味 ! カリッキーは いぶりがっこのスナック

かみさんからおやつの差し入れがありました。
日宋貿易の貿易船の珍品奇品が届いたような沸き立つような気持ちで受け取ります。
紙袋の中にはおやつがたくさん。
その中に特別目を引くピンク色のパッケージ。
なんだかわからないけど、とりあえずこいつを食べてみよう。

開封して口に入れてもらうと、まさに貿易船の珍品奇品のような不思議な味が口の中に広がりました。

なんじゃこら。

パリパリの食感を噛み締めると香ばしい甘みが滲み出ます。
鰹節のおかしだろうか?
それにしては中途半端な旨味だし わざとらしいあまさではなかろうか。
何と言うか、Uha味覚糖のおさつどきっのようでもあるが、おいもさんのような分かりやすい美味しさではない。

パッケージを確認すると、カリッキーという商品名で、いぶりがっこを加工したお菓子でした。


原材料名・大根。
大根がスナックになるとはなんとも清々しい。
頭で理解して食べてみると、確かにこれはたくあん漬けの味だ。
袋の中に鼻先を突っ込んだら強烈に大根臭い。
そうです、大根は臭いんです。
たくあん漬けがそれほど好きでもないし、ぬか漬けは結構苦手な方です。
ご飯の横っちょに出されても無視することが多く、上品な店で出されても仕方なく食べるくらいにぬか漬けは苦手。
もちろんいぶりがっこを食べたことは一度もなく、どんな味かも分かりません。
だから、いぶりがっこのお菓子を食べても「これこそがいぶりがっこだ」 という喜びはありません。
果たしてこのお菓子はいぶりがっこの味に近いのだろうか。

翌日気を取り直して再チャレンジしましたが、やっぱり気持ちよくない。
自分で探して選んできたお土産ならもう少し感情移入して食べることも可能だけど なんとなく置いてあるお菓子だったとしたら手を伸ばすとは考えづらい。
原材料が大根だから低カロリーで健康に良いかもしれないとカロリー表示を確認すると、10 G で34キロカロリーでした。
ポテチよりは控えめだけど、 腹いっぱい食べたのにカロリーほとんどゼロといったような「許され系おやつ」とは言い難い。



自分が美味しいとは思えないものを人に勧めるのも気が引けますけど、軽い気持ちで食べてもらったら意外と好評でした。
たくあん漬けが好きな人には美味しいようです。
パリパリと食べても良いし、口の中でふやかして漬物状態に戻しても美味しいみたい。
なるほど、先日のホタルイカの煮干しじゃないけど、おやつではなく料理の素材としても応用できるのか。
味付きの切り干し大根だと思えば違和感はありません。
味噌汁に入れたりふりかけにするのも無くはない?
ちょっと怖くて自分ではできませんけど。

パッケージはチャック付きの袋です。
カリカリに乾いているから保存の心配はなさそう。
今回は自分の中ではイマイチだったのでレビューにも身が入ってなかったらごめんなさいね。


いぶりがっこおやつにするなんて奇想天外な発想、どうせいぶりがっこメーカーの名物社長がアイデア一発勝負でおもしろ商品を開発したのだろう。

などと侮っていましたが、いぶりがっこのお菓子は散発的に開発されるようで、いぶりがっこのおかきが見つかりました。
カルディがこんなもん作ってんの?


いぶりがっこ知名度が高いだけあって様々なチャレンジが行われているようですね。
特にクリームチーズと混ぜるとおつまみに最適らしいです。
それ以外にも刻んでタルタルソースに混ぜるとか。
なるほど確かにピクルス風で良いかもしれん。


これ以外にも、一時期となりますが、フジパンのスナックサンドのラインナップに秋田いぶりがっこが存在していたようです。
たくあん漬けのサンドイッチってどんな味なんじゃい。
と度肝を抜かれましたが、タルタルとかクリームチーズに混ぜると美味しいのなら、それをパンに塗って食べても悪くはなさそう ?


喜ばしいことに一袋にたくさん入ってるんだな。
どうやって消費しようか。

Google Play ギフトカードで嫌な汗をかく

Google Play で定期購読している番組があります。
東京ポッド許可局のアプリの有料会員向けのコンテンツなのですが、まもなく Google Play の残金が底をついて閲覧できなくなりそうな気配です。
スマホを持っていない私は Google Play の使用頻度がとても低く、わざわざクレジットカードを登録する気分にもならないので、無難な形でチャージしたいです。
そこでコンビニで Google Play ギフトカードを購入してチャージすることにしました。


play.google.com


5000円もあれば1年くらいは持ちこたえられるので、今回は5000円ぶんの Google Play ギフトカードを購入しました。

カードの裏面のスクラッチを削って現れる プロモーションコードをGoogle Play のアカウントの残金のチャージの項目から入力するとチャージできます。
Google Play は時々メニュー構成が変更されるようで、 古い記事を参考にすると入力場所がわからなくて迷子になるかもしれません。
もしかすると PC 版とスマホ版で全く違うのかも。
現在私が眺めている PC 上の画面では、左のサイドメニューにアカウント、お支払い方法、の順に並んでコードを利用と表示されます。
そこからコードを利用を選ぶと、ギフトカードまたはプロモーションコードを入力というメッセージが出るので、そこにスクラッチの裏から笑われた16桁の英数字 (4桁のブロックが四つ)を入力して、特典を利用ボタンをクリックします。

まあ使い方をともかく、 フィルムが貼ってあるところコインなどで削るんですよ。
ところが中高年にとってのスクラッチというのは、銀色ののっぺりしたやつで、ギフトカードに貼り付けられているようなものとは記憶とちょっと違います。
それで剥がす場所を少々間違えて、プロモーションコードの判読が難しくなるほど削ってしまったのです。
老眼の目を睨みつけながらかすれる文字を想像力で補って入力しましたが、 チャージに失敗します。

これはやらかしてしまったか?
5000円の金券がシール剥がし失敗のためにわずか1分でロストする!?
ギフトカードってこんなデリケートなものだったのか!
1000円なら諦めがつくけど5000円は痛いなあ。
いかにもありそうなミスだから、日本全国にこういう事例がたくさんあるのではないかと。
2万円のカードが吹き飛んだらクレームどころではないと思うんだけどなー。
お金を扱うものなんだから、もう少し失敗の少ない形で実装してもらわないと困りますわ。

それで慌ててリカバーの方法をウェブで調べてみます。
どうやら力の入れすぎで削りすぎる事例は多々見受けられるようです。
それらの教訓から言うと、 Google Play のヘルプの中からプロモーションコードが使えない問題に遭遇した場合の 相談窓口があるので、そこにメールするなり電話すれば対応してもらえるとのこと。
カードに記載されたバーコードの方の数字を読み上げて確認するのかな?
ただし、自分で購入したことを証明できるようなレシートなどの提示が必要なようです。
慌ててかみさんにメールしましたが、残念ながらレシートはすでに処分していた模様。
ギフトカードを購入した時のレシートは捨ててはだめ、絶対! !

これで救済の望みを絶たれました。

全身から嫌な汗を噴き出しながら、心の目でプロモーションコードを読みときます。
これは7なのか Z なのか。
かすれて読めないよ。
何度かのエラーを繰り返しながら、食い下がっているとプロモーションコードが通りました。
あー助かった。

もうこれからはオンラインで処理できるギフトコードにするわ。
スマホで購入すると便利なようだけど、 PC でも楽天市場から購入できるので。
ガラケー使いだから、届いたメールの URL を開けないとか、そういうわずかなリスクを恐れてリアルカードにしたけど、私にとっちゃリアルのほうがリスクだわ。
と言うか慣れないうちは1000円くらいから練習すべきですね。

堅揚げポテト、気軽すぎて罪深い

ポテトチップスって美味しいんですよね。
水と油と炭水化物を組み合わせると、とにかく何でもうまい。
多分この日記でも何度も繰り返してると思います。
それを実証した料理はいくつもありますが、私の中でトップに輝くのがポテトチップスです。
もうお手本のようにシンプルに、じゃがいもを油で揚げて塩を振っただけ。
なのに依存症になるほど美味しい。

当然おやつの候補として挙がるはずなのですが、湿気ってしまうと全く美味しくないという特性もあって、 封を切ったら一度に食べ切らなければならないプレッシャーがすごい。
食べたいと思いつつも、その圧力に負けてずっと避けてたんです。
ところが Amazon でおやつを物色していたら、小分け袋のポテトチップスが出てきました。
ベビースターラーメンのように4連の小分け袋になっているのです。


こんな商品があったとは気づかなかった。
このサイズなら一気に食べきれるじゃん。

カリカリ食感のおやつが好きだから、堅揚げポテトとじゃがりこは当然好き。
以前からずっと食べたいと思っていたけど、どちらもちょっと食べて終わりにしづらいので諦めてたんですよね。
一袋あたりの単価は通常サイズと比べると少し高く、コスパは悪いものの、食べたくないのに無理やり食べたり、あまりものを人にあげたりしたら結局コスパは良くないので無駄がなくて良いです。

ということで早速購入。
大きめのスーパーに行けば絶対目に入るだろう商品だけど、ネットを巡回しているだけでは全く気がつかないものですね。
今回はカミさんに荷物を届けてもらう予定があったので、 Amazon ではなく店舗で買ってきてもらいました。
コンビニでは扱ってないようなのでスーパーで買います。

早速いただきましたが、久しぶりだったこともあって頭が悪くなるほどうまい。
こんなのリピート決定じゃん。
今まで指をくわえて諦めていたことがバカみたい。
袋のサイズに合わせているのか、1枚ずつは過去に食べた記憶の中のものより、少し小さい。
そしてすべて折りたたまれて揚げられている。
もしかしたら最近の堅揚げポテトはみんなこんな感じに折り曲げられているのかもしれない。
折れ曲がったやつがうまいのは明らかなので、これはこれで良いと思う。
一口サイズに収まるので食べやすい。
中高年なので油による胸焼け問題がつきまといますが、このサイズなら大丈夫。
ただしカロリーは気になります。
こんなの毎日食べたらデブまっしぐら。
もちろんそれを分かっているからこそ美味しいのだけど。
ポテチのおいしさの何割かはカロリーに対する背徳感だと思います。
最近ではSDGsとか言って、 無駄なパッケージの商品を消費するのは悪いことのように見られるので、己の欲望に負けて、たった一口の我欲を満たすためにゴミを出したことまで罪悪感を感じます。
私にとっては画期的な商品だけど時代には逆行しているのかもしれない。
神様、それでもポテチを食べたいのです。
ジャストサイズのポテチは気軽すぎて罪深いですわ。

戸棚にフックを付けて小物をぶら下げる

お風呂の着替えを入れるための手提げ袋の用意しました。
とても満足しているのですが、使わないときの保管場所が確保できていませんでした。
それでカウンターテーブルの上に無雑作に置いて フリースペースを圧迫していたのです。


yasushiito.hatenablog.com


住所不定の道具が部屋を散らかす問題。
ずっと気になっていましたが、良い解決方法を思いつかず、どうしたものかと。
部屋には戸棚という最初から備え付けられている収納スペースはあるのですけど、あんまりギュウギュウに押し込むと使いづらいし、蓋を開け閉めする手間がワンクッション発生するのがモヤモヤします。
そして、カウンターテーブルの上空が有効利用されていないことも気になります。
なんとかここを収納スペースにしたいところだけど、ネジ止めなど家具に傷をつけるような 使い方は許されていません。
S 字フック的なものが解決手段になりますが、収納棚よりも前に飛び出てしまうと頭をぶつけので NG。
どうしても戸棚の奥に引っ込んでいてほしい。

実は私はその答えを知っています(いました)。
台所の戸棚の下にまな板などを収納するキッチンツールはホームセンターで見かけます。
こういうやつ。


この手のワイヤーでできたかごの通称はキッチンストレージです。
「戸棚」とか「吊り下げ」のキーワードを追加するとさらに効果的でしょう。
かごとかバスケットだとおしゃれなやつしか出てきません。
キッチンストレージ以外でも見つかるとは思いますが、ここをとっかかりにして関連商品を探していると良いのではないかと思います。
こういう世間的に共通した商品名がわかりづらくて検索の難易度を上げているように思います。


さて、このキッチンストレージ。
シチュエーションに合わせて様々な形状の商品が見つかります。
収納力の高さで言えばかごになったタイプが優れていると思います。

しかし、 今回は手提げかばんを収納するのがゴールなので、かごになっていると出し入れしづらいかな。
サイドにフックが付いているので、ここにぶら下げるのも良いかと思いますが、かごに入れたいものが今のところ見つかりません。

もっと良いものがないかと探し回っていると画期的なものを見つけました。
これこれ。こういうのでいいんだよ。
こっちの方が絶対シンプル。


気になるのが大きさ。
奥行きが30 CM 近くあるので、 先端が余って飛び出るかもしれない。
大抵どの商品もこれくらいのサイズなので戸棚の奥行は規格で決まっているのかもしれません。
うちの場合はカーテンレールが邪魔なところに設置されていて見事に障害になっています。
戸棚に蓋がなければ少しくらい飛び出ても構わないんだけど、蓋を閉めた時に中途半端に開いていると見ているだけでイライラするから絶対避けたい。

もっとコンパクトなものがないかと根気よく探していたら見つかりました。
これです。
これなら絶対設置できますわ。

山崎実業さんのキッチンツールフックです。
一箱で2個入り、1000円強です。
サイズは幅が1.5センチ、奥行きが5 センチ、全長が7.5 センチで耐荷重は1 kg となっています。
ぱっと見100均で手に入りそうな代物に見えてしまうので1000円オーバーは割高に感じるかも?

非常に困っている私にとってはそんなに高いものでもなし、2個入っているから コンビプレイさせればいろいろ使えると思います。
さすがにバナナハンガーにする事例紹介には突っ込まざるを得ないですけどw。


早速ポチりまして手元に届きました。
しっかりした箱で丁寧に梱包されていてなかなかに格調高い商品とお見受けしました。
この手の商品はレビューが全くあてにならず、商品が到着するまでドキドキするんです。

フックを戸棚の底板に差し込むとドンピシャのサイズでした。
危ない危ない。
目測では板の厚みは10 mm 程度だと思っていたけど、ちょっと押し込まないと入らないくらいの板厚がありました。
面倒がらずにちゃんと測った方がいいですね。
実物をよく観察してみると、コの字型の間口がほんのわずかだけ狭くなっています。
この微妙な角度で板を挟み込みつつ、薄い板の場合でも安定するように工夫されているのですね。
商品紹介の写真がイマイチ心もとないですね。
使い方はこちらが勝手に考えるので取り付け部分とその寸法はちゃんと表記してほしいものです。

金具が板を傷つけるのではないかとほんのちょっとだけ心配して 厚手の紙を挟んで緩衝材にしようかと考えていましたが、 コの字口の内側に 傷防止対策が取られていました。
フックが付いていない上側の金具だけだけど。
どうせなら両方対策してくれよ。

戸棚の扉を閉めると、ほんのうっすらと扉が浮いています。
これは予想していたので、フックは戸棚のできるだけ中心に近いところにつけました。
ヒンジに近い場所につけるほど隙間が空くと思います。
密閉度の高い高級戸棚に設置するときは気を付けた方が良いかも。
私が使っている戸棚の場合ですと、マグネットで扉をパチンと止める機能には全く問題がありません。

肝心の手提げ袋の吊り下げはうまいこと行っています。
ちょっと殺風景になるけど。

そしてこの記事をまとめている時に、こういうものを見つけました。


ワイドタイプでフックが四つ付いている。
しかも板を挟み込む調節ネジがついており、 よりしっかり固定できるようになっています。
薄い板でも大丈夫。
こっちの方が家具を傷つけなさそうです。
いつも購入してから、もっとよさそうなものを見つけるんですよね。
まあこういうものは大きければ良いというものではないので見なかったことにしていきます。

車椅子のリクライニングが故障する

完全なチラ裏事案なのですが、日常の一場面として記しておきます。

タイトル通り、車椅子の背もたれのリクライニング側が壊れました。
以前から動きがカクカクして近いうちにトラブル発生だろうなと予感していたら、やっぱり動かなくなりました。
おそらくはワイヤーのトラブルだと思われます。
切れた様子はないので伸びたんだろうと思います。
2年前くらいに切れた気もするけど、そりゃ毎日朝昼晩プラストイレやベッドの移乗で10回は倒すのだから 消耗もしますわな。

待機中身体を起こし話だと腹が圧迫されてしんどいので電動車椅子を装具担当に引き渡しまして、手押しの代替車にうつります。
不幸中の幸いとも言うべきか、故障した翌日に業者が訪問する曜日なので部品さえあればその日のうちに修理できます。

しかし、 代わりの車で PC の操作がほとんどできないことが発覚し、 誘導を受けないと移動できない不便さと相まって、リクライニングできない苦しみと引き換えてもお釣りがくるほど 生活に支障が出ました。
慌てて車椅子を取り戻しに行きましたが、すでに夕方。
残念ながらエレベーターが止まる時間過ぎており、 その日の晩は不便極まりない生活を送ることに。

翌朝、早速車椅子を取り戻したら、直ってました。
前日は持って来れなかったけど、修理できていたみたいですね。
部品がなくて修理が翌週に伸びてしまえば一週間不便を覚悟していましたが、対応が早くてよかった。
当たり前の物ってなくなると本当に困る。

眺めの会・9月上旬 の・ようなもの

森田芳光生誕70周年記念プロジェクトらしいよ!?

森田芳光監督の生誕70周年ということで、いくつもの大型プロジェクトが進行している様です。
TBS ラジオのアフター6ジャンクションでも特集が組まれていて、 熱量のこもったプレゼンテーションが行われました。
プレゼンテーターは番組パーソナリティーのライムスター 宇多丸
いつもはゲストを迎えて喋ってもらうのに今回は総大醤自ら出陣とは気合入ってるな、と思ったら、森田芳光監督作品を徹底網羅した書籍『森田芳光全映画』を出版したタイミングでもあったのですね。
560ページを超える大著。
お値段も相当なものですが、それだけ深掘りしているだけあって 「この機会に一本でもいいから作品を見ねば」と思わせるプレゼンをされました。
私は森田芳光監督には特に思い入れはなく、作品を少ししか見ていませんが、 心に刺さるものがありました。
その中でも最初の商業作品『の・ようなもの』 選びました。

視聴プラットフォームは Amazon プライムビデオ。
有料コンテンツとなっており、プライム会員は有料で視聴できます。
日本語だから字幕と吹き替えの選択で悩むことはありませんね。
年齢制限特になしですが、随所でおっぱいポロリポロリします。
性風俗も取り扱っており、トルコ(今で言うソープランド)の様子も出てきます。
家族で見るタイプの作品ではないですが、お子様と見るのはご一考下さい。


こちらは上で記した森田芳光全映画の書籍です。
素人が気軽に手を出せる値段ではなく、お仕事される方が資料として使うためのものだと思います。
番組内で考察を一部聞かせてもらいましたが、 かなり深いところまで切り込んでいます。
色使いの変化や特徴的な形状の刷り込みで印象を与えるなど、 そんな読み解き方があるのか、自分の感想など小学生並みだなと恥ずかしくなるほど 鋭い考察でした。


の・ようなもの。

1981年に日本で公開されたコメディドラマ。
監督は森田芳光
脚本は森田芳光
主な出演者は秋吉久美子伊藤克信、尾藤イサオなど。
上映時間は103分で言語は日本語。

あらすじ。

修行中の落語家志ん魚(しんとと)は23歳の誕生祝いに先輩からトルコ風呂のお金を出してもらう。
そこで出会ったトルコ嬢のエリザベスから気に入られてプライベートでも交際を始める。
ある日、落語研究会の高校生に稽古を付けられる落語家を派遣してほしいという話があり、暇そうな若手の志ん魚らが選ばれる。
そこで出会った女子校生と連絡先を交換し、交際することとなる。


見終わった感想 ネタバレもポロリ。

こんな男と付き合って将来どうするんですか。

大学卒業後にはモラトリアム期ってありますよね!?
いわゆる『自分探し』てやつですか?
堅実に生きる道筋はもうついているのに、 「できること」よりも「やりたいこと」に走りたくなってしまう。
将来を棒に振るとわかっていても、これまで築いてきたものをかなぐり捨てても、 諦めきれない常念、抑えきれない衝動があるものです。
古くは中島敦山月記』の李徴のような仕事を投げ打ち妻子を捨てて虎になってしまう話が有名ですね。
『の・ようなもの』 も似たようなテーマを扱っていると思いました。
タイトルからして、「ようなもの」と 一線級のプロには及ばない真似事のような未熟な存在を匂わせますね。
今風の言い方だと、ワナビーって言うんですかね。
I Wanna Be。
この作品の主人公、志ん魚(しんとと)は落語家真打を目指す若者で、 リスクの割に見返りが少ない職業に挑戦しています。
そんな彼に浴びせかけられる言葉は「こんな男と付き合って将来どうするのか」
男なら一度は身に覚えのあるであろうきつい言葉。
もちろん自分を見つめて自問自答することだってあります。
人間的魅力と生活力は全く別の要素ですから、恋人ができたからといって結ばれるからとは限らないわけですね。
自分の甲斐性のなさに恐れおののいて恋人や夢を諦める人のなんと多いことか。
タチの悪いことに自分を萎縮させるような言葉を他人に向かっても気軽にぶつけることもできるのですよね。
自分のことを棚に上げるのは超簡単。自分が言った言葉がそのまんま帰ってくる、呪いですよ呪い。

冒頭出だしからそういうやりとりが登場します。
ベンチでいちゃつくカップルに、志ん魚が「こんな男と付き合って将来どうするんですか」と女の方に問いかける。
まだろくに仕事も取れない男に言われたくないですね。
ところが彼氏の方はその言葉を全く相手にしません。
二人の惚気話から分かるように彼氏は自分が一番かっこいいと本気で思い込んでいるから。
そんな言葉など吹き飛ばして次の瞬間には幸せな結婚式をあげているのです。
正直美男美女とは言えないカップルですがそういう問題ではない、自分の未来に希望を持っている自信に満ち溢れた男とその男の可能性に賭ける女であれば容易に結ばれるということです。
幸せの正体なんてそんなもの。
そっち側の人間だったらこの映画はもう終わり。
あのカップルは将来どうなるかは別として、彼らの青春は無事に幕を降ろしたのです。
めでたしめでたし。

残りの90分はそうでなかった人たちの物語。
みんないい具合にダメっぽさを抱えていて、スクリーンのこっち側にいれば「あーこりゃだめだ」と思うどころ満載なのですが、 いけないとわかりつつもだらしなくて理想通りにはできないのが人間というもの。
志ん魚はテレビに出て有名になりたいけど、父親から潰しが効くような仕事に就けと言われて出した答えが落語家というアンバランスさ。
まだ23歳とはいえ、世間は23歳は普通に就職して安月給ながらも安定した月給を獲得できる年頃です。
23歳の誕生日を祝って、師匠の女将さんから「お前の23歳はお前の23歳なんだから、年をとるにも噺家らしく年を取って行かねばならない」と浮世離れを防ぐ良い言葉をもらいます。
この言葉、「年相応の呪い」にかかった私の心にぶっ刺さりました。
そこで志ん魚は素直に「よろしくお願いします」と頭を下げた直後にトルコ嬢に「よろしくお願いします」と頭を下げる残念さ。

兄弟子の志ん米は真打に昇格していないうちから結婚して、 お金が入ればトルコ通い。
メガネの青年、志ん菜はサブカルにやたらと造詣が深く落語に対する情熱は相当なものだけど、 落語の腕前の方は素人目に見ても明らかに下手くそで、それでも実家が太いのか辞めようという気持ちはさらさらないようで言葉は悪いが人生をドブに捨てているように見えます。
彼らの生々しい姿は落語業界の人が見たら悶絶する人たち続出では。
落研の女子校生がテレビの仕事の性質を知らずにディレクターに失礼な発言を繰り返す姿は痛すぎる。
マイナーなケーブルテレビは仕事だからといって雑に扱って良いわけではない。
そしてエリザベス。
彼女はトルコ嬢の仕事が順調で羽振りがよく、英語にも堪能でインテリアを伺わせ、男に依存しない自立した女。
友達の誘いを受けて 詳しく知らない関西に拠点を移す自由さは羨むべきかっこよさですが、 健康保険にも入らない無計画さを露呈させます。
おそらくは貯金もゼロで、若さを失うほどに仕事も収入も減っていき、 現実を突きつけられるのではないでしょうか。
彼女はイケてる女に描かれていますけど、彼女もまた「こんな女と付き合って将来どうするの」と突きつけられる立場だと思いました。

映画としての感想はどうなのよ。

シュール系のコメディですよね。
楽しいとか大笑いというより苦笑とか 失笑する方。
万人にお勧めするタイプでもないかな。
カタルシスはないです。

多分この感想は固すぎると思います。
ジャケットを見ると非常にポップなデザインで、そんな堅苦しい事を感じるような作品ではないはずです。
インベーダーの効果音が入ったり、上手に若者のポップカルチャーを取り込んでいます。
当時はまだ小学生だったからわかんないけど、少し年上の青春を謳歌する若者たちにはストレートに受け止められたのでしょうか。
「これが許されるなら、自分がその道に進んでも自分だってああなれる」 というロールモデルだったのかもしれません。
ちょっとした自虐と失敗を交えながら明るく受け止められない私の方が歳の取りすぎですわね。


下ネタの使い方とかストレートに下品でいいですね。
トルコ 風呂の様子が分かって参考になった。
多分一生行かないと思うけど、ああいう感じなんだ。
先輩におごってもらってデビューしたり、健全な青年はこういうのを見て学んだのかも?
秋吉久美子の体はスケベで良かったです。ガーターベルトのやつ。
風邪を引いてハスキーになった声が近年聞かれる本当の? 秋吉久美子の声。

80年代のマンモス団地ほんまにすげーな。
しかも主婦の奥さん達暇すぎるだろ。
ラジオ番組の現場中継に出てきた楽太郎の話術のすごいとこ、やっぱり圧倒していて、 あんなに頑張っていた若手を吹き飛ばして行くのがなんとも皮肉。
天気予想、悪くはなかったんだけど、あれと比べられてはね。
でっかい望遠鏡を覗いて難しい計算をしながらトンチンカンな天気の予想をしている2人組は非常に好き。

終電終わって歩いて帰る時の街の情景と、それを言葉で切り抜いていくところは作品の山場でもあり一番の見せ所でしたね。
川を行く船の状況の味わいは夜明け前でなければ出せない。
~~~志ん魚、志ん魚という話の切り方がリズミカルで良い。
心配した彼女が地図を調べてスクーターで追いかけてくれたり、この夜中の場面の爽快感は飛びぬけていました。
師匠からマックのハンバーガーを食べる時の様子を事細かに話すmethodがとても面白かったと感心していたけど、 それが伏線になってましたね。
今では食べ物の様子を伝えるのは食レポとして当たり前になっているし、街の様子を伝えるのも文豪たちの随筆でいくつか見られたはずですが、 目に映る情景の切り取り方は人それぞれの違って極めれば立派な芸ですよね。

最後に兄弟子が真打に昇格して祝賀会をするのですが、その喜びの最中で将来に対する不安をのぞかせる 終わり方をするのが切なかったですね。
結婚式で他人を祝福する場面から始まり、ライバルの出世を祝うところで終わって、 人を楽しませるばかりで自分は幸せになれない。
素直に応援したくなる主人公でした。

その間に志ん魚の人生に変化がなかったわけではありません。
彼女の父親の前で一席を打ったひりつく場面は彼を大きく成長させたに違いありません。
自分を敵視する人の前で披露するのは勇気あるよ。
彼女にまで下手と言われるとは思わなかったけど。
敵と味方に酷評されるんだから、その意見に間違いないわ。

総評としては悪くはなかったので、機会があれば『家族ゲーム』も見てみよう。