ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

三国志を読み返す 宮城谷昌光・三国志 第10巻の感想

宮城谷昌光三国志、全12巻中の第10巻となります。

これまでの流れ。

魏は曹丕が突然体調を崩して崩御曹叡の時代へ。

蜀の諸葛亮は呉の孫権と示し合わせて北伐を行う。
しかし、大きな戦いに慣れていない諸葛亮と蜀の国民は戸惑いが多く、ちぐはぐな攻撃で魏の将軍司馬懿の粘り強い守りを崩せない。
それでも諸葛亮は戦いを諦めず、2度3度と攻撃を繰り返すうちに戦い方を覚える。

孫権は東と南から両面攻撃するがどちらも満足な成果を得られない。
そこで遼東の公孫淵と組んで南北から挟み撃ちしようと企むが、公孫淵の突然の裏切りで大きな痛手を受ける。


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第10巻 生ける司馬懿仲達、天下を駆ける。

諸葛亮は勝利を目前にしながら兵糧不足で敗北したことを反省し、3年かけて兵站を整える。

万全の態勢で出陣する諸葛亮、そして防衛する司馬懿
諸葛亮司馬懿は手堅い采配で相手に攻撃の隙を与えずがっぷり組み合う。
先に動いた方が負けると考えた両者は睨み合ったまま動かない。

その頃 、呉の孫権は足並みを揃えて合肥に攻め込む。
守備を指揮する魏の満寵の采配は鮮やかだったが兵力が手薄だったため曹叡が救援に向かう。
洛陽が長期間空っぽになることを心配した曹叡司馬懿には長安の死守を最優先してむやみに攻撃を行わないように厳命した。

諸葛亮司馬懿の戦いは長期戦の様相を見せていたが、諸葛亮の発病により事態が一変する。
諸葛亮の病は重く死を悟って退却せよと遺言する。
将軍の魏延はその内容が気に食わず クーデターを起こすが失敗。
司馬懿は敵の混乱ぶりから諸葛亮の死を悟るが曹叡から戦わないようにと厳命されていたため撤退する。

蜀と呉の傷が深いとみた魏の曹叡は遼東の公孫淵の討伐を試みる。
将軍の毌丘倹が失敗し、次に指名された司馬懿公孫淵を完全に滅ぼし、司馬懿の名声は天下に轟いた。

凱旋した司馬懿を待っていたのは曹叡の突然の訃報だった。
曹叡の養子の曹芳が後を継ぐことになったが、まだ幼いので摂政が必要だった。後見人選びは二度三度と覆るが、曹真の子の曹爽と司馬懿に決まる。



さて、ここからは三国志を自分なりに楽しんだ妄想です。

私が読んできた三国志諸葛亮が死ぬところで完結してしまうのでここからは未知のゾーン。
諸葛亮が死んだら読む気をなくすかと心配したけど、その後も滅法面白い。
司馬懿は少年漫画の主人公かと思うくらい負けない・死なない・幸運が転がってくる。
ここからの主人公は司馬懿仲達だと思って間違いない。
「死せる孔明、生ける仲達を走らす」のエピソードを真に受けて笑ったのはごめんね。
そんな裏事情があるとは知らなかったんだよ。
孔明の遺骸を見て逃げたのは、どっちかと言うと魏延

司馬懿三国志の最終勝者=ヒーロー。
生きて逃げるところから始まる活躍って少年漫画なら第1話だね。
面白い漫画になるぜ。
裏事情が明かされるのは8巻くらい?
大ヒット間違いなしだね。

司馬懿公孫淵討伐は日本人にとって、実は身近な出来事。
みんなが知っている邪馬台国卑弥呼がこの時期だからだ。
日本から貢物の使者がきたと魏の歴史書の一節に登場する。
日本は高句麗に対抗するため遼東の公孫淵と交流していたが、魏の勢いを知り公孫淵は滅びると予感。
さっそく使者を送って来た。
司馬懿の取り計らいで洛陽まで行ったとなると胸が熱くなる。

領土を持たない劉備蜀漢の皇帝まで押上げたのは 紛れもなく諸葛亮の組織作りの匠さだろう。
劉備の後を託されて絶大な権力を持っていたはずなのに 忠実な臣下として振る舞ったところは優れたバランス感覚だった。
皇帝の周りにいるのはプライド高い奴らばっかりなのに足を引っ張られなかった。
涼しい顔で諸葛亮の失敗を聞き流せる劉禅の器もある意味大きい。
政治に無関心すぎて諸葛亮の権力を恐れなかったアホ加減の劉禅諸葛亮はちょうど良いコンビだったかもしれない。

将軍諸葛亮の成長は著しい。
北伐を度々失敗したが、戦い慣れていない蜀の民をまとめあげた組織力を評価する声に同意したい。
諸葛亮の戦い方をノーリスクで発想のきらめきがないと酷評してしまったが、果たしてそんなつまらない男だったか?
その戦い方が最適解だったから、ただそうしただけではないか。
タラレバ話をしても仕方ないが、世界の趨勢が決まる前に劉備と会っていたらどこまで成長出来たか。
変幻自在、神出鬼没の作戦を見せて欲しかった。

……それって三国志演義の脚色そのまんまじゃん。
なるほど、三国志演義諸葛亮のキャラクター造形がなぜそうなったのか理解したよ。
みんなの願望が盛り込まれて赤壁の活躍が出来上がったんだね。
あそこで揚げすぎたせいで後半期待に添えない軍師になったが、夢半ばで終わるのもまたよいではないか。
赤壁孔明と現実の孔明、虚実合わさったことで諸葛亮の奥行きが増したと思う。

水から上がると弱い。水属性。
陸属性の騎馬隊はそんなに強いのか。
皇帝が負けるのは致命的だから詭道で進み、戦況が悪化すると撤退するので無駄が多い。
同じノーリスク戦法でも諸葛亮とは性格が異なる。
ただ、蜀との約束は守って足並みを揃えて北伐する。
それが曹叡を動かすことになり、諸葛亮の死で敗走する蜀を司馬懿が追いかけられなかったのだから、陰ながら蜀の滅亡を防いだとも言える。

孫権グッジョブと言いたいが、以後は攻め込むたびに司馬懿が活躍して名声を高めていくんだからゲームバランスの調整役にしかなってないとも読み取れる。

罰を与えるのが好きで伝説の島探しをするロマンチスト。
占いで行動するスピリチュアルなところがある。
絶対上司にしたくないタイプじゃん。
占い師はさぞかし大変だったろう。
皇帝とはそんなものかもしれないが、なぜ孫権だけそこを記述する?
作者の悪意を感じざるを得ない(笑)

諸葛亮が勝てなかったというよりも司馬懿が負けなかった。
防衛の戦いは難しい。
勝利しても戦利品はなく、勝つのは当然で負けは許されない。
その難しさを理解しただけでも曹叡は名君だったと言える。
もちろん司馬懿もその後の公孫淵を見積り通り一年で滅ぼして帰ってきたことを考えれば防衛だけの人ではなかったことが証明される。

魏の絶頂はまさにこの時。
曹叡がまさかの崩御
皇帝が早死にして幼帝が即位して親戚が摂政に。
漢が衰亡したのと同じ経緯で弱体化するのは実に皮肉だ。
曹叡の治世が続いていれば司馬懿はクーデターなど起こさなかったように思うがどうか。
司馬懿は曹芳の諸葛亮にはなれないのか?

この世代交代で司馬懿の将来は絶たれたはずなのに、宮廷闘争の手駒として不死鳥のごとくカムバック。
健康長寿だけでなく運まで味方している。
主人公?だけあってタフだね。
しかもライバルの曹爽は無駄な敗北して転落してくれた。

世代交代は難しい。ほとんどガチャと言って差し支えない。
皇太子選びに時間をかけて曹丕を指名した曹操の眼力が見事だったとしか言えない。
曹丕は賢帝の曹叡を引き当てたが、たまたま運が良かっただけ。
時間がたっぷりあれば曹叡ルートはなかったと思う。

大まかな流れ。

諸葛亮は3年かけて国力を充実させて北伐する。
守る司馬懿は粘り強く戦う。
諸葛亮は本拠地を五丈原に定めて戦うが魏延の攻撃が緩慢で初戦を落とす。

東では蜀の動きに呼応して孫権が動く。
合肥を守る満寵は曹叡の信頼も厚く防衛の巨岩になっていた。
合肥の城を遷して守ったが兵が手薄。
そこで曹叡の援軍を頼んで籠城する。
孫権はまさか曹叡が直接出てくるとは予想しておらず、足早に出てきた先陣を大群だと思い込んで退却した。
取り残された陸遜は絶体絶命の中、慌てて逃げずにむしろ攻めかかると見せかけて怯んだところで退却したので被害を出さなかった。

五丈原で睨む諸葛亮司馬懿
どうしても司馬懿を動かしたかった諸葛亮司馬懿に女物の服を送って挑発した。
司馬懿は激怒したが曹叡合肥の救援で洛陽を離れるため不戦という指令が届いていたので動けない。
さらに睨み合う諸葛亮司馬懿

ここで諸葛亮が体調を崩す。
やがて重篤となると見舞いに来た劉禅の使者に遺言を伝える。
後のことは蔣琬、次には費偉の順に任せて姜維楊儀に補佐させろと伝えた。
遠征は魏延を後詰めとして即時退却せよとした。

ところが魏延は戦うと言ってきかない。
犬猿の仲の楊儀が遺言を書き換えて権力を私物化していると非難する。
退却は既に始まっていたが魏延は騎兵隊の機動力を生かして費偉、楊儀を先回り。
一足先に成都に帰り、劉禅には自分に都合のよい報告をしようと画策する。
費偉、楊儀の蜀軍本体は後ろから襲ってくる司馬懿と行く手を阻む魏延に挟まれて絶体絶命。
反転して死に物狂いで司馬懿と戦う。
司馬懿曹叡から不戦と厳命を受けたが抑えきれない。
不戦を監督する辛毗が司馬懿の前に立ちはだかって退却させる。
魏延は強かったが諸葛亮が国民から愛されていたので彼の遺骸に逆らうことができず逃走。馬岱が追いかけて切り捨てた。
楊儀は憎い魏延には勝利したが出世レースで格下だと思っていた蔣琬に負けて悪口を並べたので左遷され後に死んだ。

曹叡はこの機会に遼東の公孫淵を討伐することにした。
遼東は遠すぎるので反対意見も多かった。
公孫淵に洛陽に出頭するように命じると領地を失うことを恐れて要求を拒否したため戦闘開始。
滅ぼされることはなかったが絶体絶命となった。
追い詰められた公孫淵は虫がいいことに孫権に助けを求めた。
前回裏切られた孫権は腸が煮えくり返る気持ちを抑えて救援を送る。

司馬懿仲達の見積もりでは遼東の制圧には一年が必要。
大変な戦いだったが 諸葛亮と戦った経験がものを言う。
司馬懿は遼東よりさらに東に勢力を伸ばして公孫淵を滅ぼした。
曹叡曹操ですら成し得なかった遼東の制圧成就に喜んだ。
公孫淵を助けると約束した孫権の兵団は間に合わず、多少の魏の兵を襲って奪っただけだ帰ってきた。

大勝利に機嫌を良くした司馬懿だったが帰り道に曹叡からの使いが立て続けに来る。
曹叡は病に倒れていたのだ。
曹叡は自分の子供がおらず養子に迎えた子供もまだ幼かったので才能よりも人柄重視で曹操一族の中から曹宇を摂生に選び、司馬懿が失脚するシナリオだった。
ところが劉放と孫資の2人が病床の曹叡に会い詔の撤回を求めた。
病気で判断力が鈍った曹叡は二人の意見に誠実さを見て曹爽を摂政にして司馬懿を政治の中心に据える。
慌てた曹肇や秦朗は曹叡の元に走って意見を撤回させる。
しかし諦めない孫資は再び曹叡の元に訪れ、手を握って詔を書く。

曹爽は初めは司馬懿を尊重して何でも相談したが決断のスピードが遅くなるし、将来的に対立して邪魔になると考えて司馬懿を遠ざけることにした。
そこで司馬懿には太傅という名誉職に異動させ、領地を増やすなど破格の厚遇をして褒め殺しで実権を奪った。
そして縁故のあるものを呼び寄せたが、彼らは軒並み派手好きで、その割には実力が足りない見せかけだけの人物が多かった。
司馬懿は臍を噛むふりをしながらガラの悪い曹爽を追い出せば英雄になれると内心ほくそ笑んだ。

南では孫権が法律を厳しくして厳罰を下すようになった。
張昭と顧雍は反対したが孫権は聞かなかった。
その空気を読んだのが呂壱だった。
彼は自分の敵になりそうな人物を難癖で孫権にチクった。
孫権は気分良く罰を乱発。人々は呂壱を恐れるようになった。
呂壱の権力が誰よりも大きくなったのを見かねて皇太子の孫登が苦言を呈したがそれも聞かれなかった。
そこで潘濬が 命がけで諌めたことで孫権は我に返る。

呉は度重なる戦争で国力が疲弊して反乱が多かった。
孫権は百姓をいたわるように命じながらも曹叡が死んで幼い皇帝が即位したチャンスを逃せないと北伐を決行した。

呉の朱然は樊城を取り囲んだ。曹仁関羽が激しく戦った場所である。
ここが攻略されると形勢が傾く。
しかし、摂政の曹爽は経験不足で頼りなく呉を撃退できる将軍はいなかった。
そこで干されていた司馬懿を救援に向かわせる。
司馬懿の名声は呉にも轟いている。
それが襲ってくると聞いただけで敵は動揺した。
加えて諸葛瑾が病にかかったので戦うまでもなく瓦解して司馬懿は勝利した。
揚州方面に侵攻した諸葛恪の勢力も激しい戦いの末敗れた。

その頃、諸葛亮から後を託された蔣琬は呉に同調して北伐するが、体調が優れず姜維に少し戦わせただけで撤退した。
戦果は不本意だったが諸葛亮亡き後の存在感を見せた。
後でわかるが呉の北伐は誤報で先に動いたのは蜀だった。

呉では皇太子の孫登が死去して孫和が皇太子になる。
諸葛均が死んで諸葛恪が後を継いだ。
諸葛恪は元気な人で魏に攻め入ることを申し出て許されたので進んだ。
曹爽が動かないので司馬懿が反撃に出た。
両軍がぶつかる寸前、孫権の命令で諸葛恪は陣地を引き払って下がった。
司馬懿は不戦勝となった。

司馬懿の凱旋が面白くないのは曹爽。
蜀の蔣琬が病気だと察知する。
蜀の討伐は父曹真の悲願。
呉との戦いには常に気乗り薄だった曹爽は周囲の反対を押し切って漢中に向かう。
しかし、蜀の中で最も険しい道を選んだため思うように進まない。
膠着状態で後ろを塞がれそうになったので慌てて退却した。
この戦いで曹爽は大敗北して国民からの人気が凋落した。

第11巻に続く。

「まどいせん」って何?

「まどいせんってどういう意味ですか?」
先日そんな質問を唐突に受けました。

「まどいせんって言うと…歌詞? 」
「そうですキャンプファイヤーの時にみんなで歌うやつ」

この歌なら私も歌った覚えがあります。
小学校の野外活動で教えられました。
とはいえ先生は歌の意味までは教えてくれず、ぼんやりと受け入れて大人になりました。

この曲、日本人なら誰もが知っていると言って間違いない曲。
うちの町でも夕方になると町内放送されます。
意味はわからなくても郷愁を感じていい曲なんですね。
で、曲の最後の繰り返しの一番気持ちいいところで「どういう意味なんだろうな」と半ばモヤモヤしつつ「ま~~どい~せ~~ん~~~~」て歌っちゃうんですよね。

知らないのに歌うんか~~~い。

結局、意味は知らないので質問には答えられないんだけど、素直に「知らない」とは言えず。
たまたま先日ラジオで仕入れた知識をひけらかして 「それはドヴォルザークだね。新世界だっけ? 家路だったかな?」とごまかしを試みました。
が、
「それで、まどいせんってどういう意味でしたっけ ?」と追撃をくらいました。

「まどい しよう」と誘っていると想像はつきますが「まどい」と聞いて思いつくのは「惑い」くらい。
だけど、それじゃなさそうだしなぁ。

悔しいので渋々調べました。

漢字で書くと 「団居」あるいは「円居」だそうでして、
Goo 国語辞書によりますと

1か所に集まり会すること。特に親しい者どうしが集まって楽しむこと。団欒 (だんらん) 。

難しいな。
この時代の人の語彙力は現代人にはない教養を感じる。
この楽曲に日本語訳の歌詞を当てはめたのは堀内敬三
曲名は「遠き山に日は落ちて」
蒲田行進曲の日本語の歌詞を当てた人なんですね。

眺めの会・9月下旬『オッドタクシー in the Woods』

昨年話題になったテレビアニメ『オッドタクシー』
Amazon プライムビデオで配信されており、プライム会員は無料で視聴できます。
私も昨年末に見て非常に気に入り、この日記にも書きました。

yasushiito.hatenablog.com

それが今年の春に劇場版に。
早くもアマゾンプライムビデオにて独占配信開始されています。
あの完成度の高いストーリーのどこをどう掘り下げるのか。
とても好きな作品だから、是非とも眺めの会で視聴して話の俎上に上げたいんです。
どんな形であれ、見なければ。

視聴プラットフォームは Amazon プライムビデオ。
プライム会員は無料で視聴できます。
年齢レーティングは全年齢。

オッドタクシー in the Woods。

2022年に劇場公開された日本の長編アニメ。
テレビ番組で人気を博した『オッドタクシー』のストーリーをなぞりながらさらに深く掘り下げた作品。
監督は木下麦。
脚本は 此元 和津也。
主な声の出演は花江夏樹飯田里穂木村良平山口勝平
上映時間は127分で言語は日本語。

あらすじ。

偏屈で無口な中年男性小戸川。
個人タクシーの運転手として平凡な日々を過ごしていたが女子高生失踪事件に巻き込まれてしまう。
それはやがて大きな事件へと発展していく。
事件は一応の結末をみたが、その後事件の顛末を関係者たちがそれぞれの立場で語る。

見終わった感想。

考察厨向けこぼれ話集。

本編では語られなかった裏事情を主要登場人物にインタビューする形式で進んでいく。
あの時あの場面でなぜそうしたのか、あの出来事についてどう思っているか、などが当事者の口から語られる。
本編を見てストーリーを理解している前提で流れていくので、本編を見ていない人にはオススメできない。
映画の尺に合わせた総集編ではないので要注意。

本編を繰り返し見て様々な角度から考察した上で、それでも埋まらない謎が気になる人が見るビデオである。
考察マニアには嬉しいかもしれないが映画的ではないね。
種明かしされるようで個人的には好かない。
作者に直接尋ねて答え合わせするのも無粋ではないか。
少なくとも眺めの会で扱うタイトルではなかった。
バックトゥザフューチャー2みたいなワクワク感がある良かったんだけど。
しかし、番組の公式サイトにはそういう趣旨の内容だと明記されているので作品に罪はない。
単純に私のミス。
下調べなしで見る方針の企画とは食い合わせが悪かった。

本編の怒涛の最終回の後日談が描かれているところはとても良かった。
インタビューから人間性が垣間見えるところも good。
マネージャーの山本がイカれてるわ。
ホモサピエンスのスベり倒した漫才、 確かにあれは見たかった場面。
長編ドラマの意気込みでいなければ面白い作品だったと思う。


oddtaxi.jp

他人丼ってなんだよ!?

先日給食で他人丼が出ました。
他人丼、豚肉の卵とじなんですけど、雑なネーミングだなぁと感じながら食べました。

鶏肉と鶏卵は親子関係にある。
だから親子丼というのは分かる。
豚肉と鶏卵は親子関係にないから他人である?
初めて聞いた時はうまいと思いましたけどね、理屈は合っていても NG だ。
喝 !!

豚は哺乳類で鶏は鳥類。
哺乳類と鳥類の関係は親子と他人以上の隔たりがあるでしょう?
豚、牛、馬、哺乳類は卵を産みません。
絶対に親子であるはずがないのです。
親子でなければなんでもありと言うならば、菌類の椎茸と卵でも他人丼が成立するじゃないですか。
イカでもじゃがいもでも何でも行けちゃうぞ?

となれば、「他人丼」というオーダーで何が出てくるか全く想像つかない。
実際、牛肉を期待していたのに豚肉だったし。
他人丼(牛)、 他人丼(豚)のように注釈がいるなら最初から豚の卵とじ丼と書いとけよという話です。
誰がこんな雑なネーミングを普及させたんだよ。

眺めの会・9月上旬『ゴッド・ファーザー』

言わずと知れたギャング映画の決定版。
映画名作ランキングでは必ず上位に食い込む不朽の名作です。
しかし見たことがな~~~い。
半世紀も生きてきて筋書きも知らない。
ただマフィアが抗争を繰り広げるといったぼんやりしたイメージしか知りません。
これまで何度も眺めの会の候補に上がってきたのに、ギャングものが苦手すぎてどうしても乗り気になれない。

言及されることの多い作品ですが、今年に入って推奨される機会がさらに増えました。
これを書きながら気づいたけど、今年は上映から50年なんですね。
U-NEXT が独占配信している連続ドラマ『ジ・オファー/ゴッドファーザーに掛けた男』もそれに合わせて制作されたのか。

video.unext.jp


個人的には先月『ジョジョの奇妙な冒険第5部・黄金の風』を見てイタリアンマフィアのムードが高まっているところです。
この作品がゴッドファーザーの影響を強く受けているであろうことは私にも分かります。
スタンドバトルという皮をかぶせたジョジョは美味しく頂けましたが、本家本元のゴッドファーザーはどうかな?

配信プラットフォームは Amazon プライムビデオ。
プライム会員特典で無料で視聴できます。
今回は字幕版を選択。
年齢レーティングは PG 12。


ゴッドファーザー

1972年に公開されたアメリカのギャング映画。
続編が製作され、三部作の一作目となる。
監督はフランシス・フォード・コッポラ
原作はマリオ・プーゾ
脚本はマリオ・プーゾフランシス・フォード・コッポラ
主な出演者はマーロン・ブランドアル・パチーノジェームズ・カーン
上映時間は177分で言語は英語とイタリア語。

あらすじ。

ニューヨークのスラム街で暗躍するマフィア、コルレオーネファミリー。
そのファミリーの中で青年マイケルだけは家業と距離を置いていた。
マイケルの父親でありコルレオーネファミリーのドン・ ヴィトーもそれを望んでいたが、そこに新手のファミリーが麻薬ビジネスの利益を狙ってヴィトーに仕掛けてくる。

原作。

原作はマリオ・プーゾの小説。
ハヤカワ文庫 NV から上下巻で出ています。
Kindle 版が見つからなかったので物理書籍を紹介しているのでご注意を。

見終わった感想 ネタバレあるよ。

突然沸き起こる暴力に血がたぎる。

なんとも形容しがたい感覚で感想を書くにしてもどこから手をつけてよいか悩みます。
ただ面白いのは間違いない。
女子供はすっこんでろって世界観だから女性には勧めづらいけど。

本当に筋書きを知らないからめちゃくちゃ緊張したし興奮した。
マイケルが意識不明の父親をヒットマンから守り、これまで距離を置いてきた「ファミリー」に入ることを決断し、奴らの誘いに乗るフリをして暗殺する計画を立て、いざ実行のためにトイレに立つところまで息を飲んで見守りました。

この殺人事件から舞台が急転直下のコルレオーネ村。
広い空と緑の牧歌的な風景の中で誰もが知っているあのテーマが流れた時は体が震えました。
あの曲が! こんなところで! こんな形で使われるとは!

そして束の間の休息に終焉を告げる嫁大爆発。
マフィアとは何の関わりもなく生きてきた女が巻き込まれるとあまりにも残酷。
鬼畜の所業だ! 許せない! と私が憤慨したかと言うと………?
その前にマイケルが隠遁生活を始めた初日に村の娘に一目惚れして速攻結婚したことでドン引いたの。
カタギの元彼女を巻き込まないために別れて田舎に隠れたんじゃなかったのかよ。
しかも、NY に舞い戻ってきたら自分から元カノに会いに行ってしれっとヨリを戻すなかなかのクズぶり。


兄貴が蜂の巣にされた件については 待ち伏せのタイミングが巧妙すぎてマフィアの情報網どうなってんだ?と訝しみを覚えましたが、その理由が身内の裏切りだったとはね。
種馬とか夫婦喧嘩とか違和感ある場面はだいたいあとから説明される。

カリスマとはこういうもの。

マフィアのドンが集まる超会議迫力あった。あの場面は良い。
表向きは紳士的なところが余計に怖い。
あの少ない言葉の中に様々な駆け引きと空気の読み合い。
暴力の使い方は見習いたくないけど、ヴィトーの駆け引き手腕は憧れます。
言葉の上っ面ではなく、言葉にはならない本音を読み取る眼力は是非とも見習いたい。
親父の金言「男は油断するな」はとても良いセリフでした。
敵の攻撃を警戒しろというだけでなく、未来を読み取って備えよと言う教えもあった。
これからのマフィアは裏に籠らず政治家のように表で活躍しろ というセリフにも繋がっていたと思います。

世の中にはカリスマ○○と呼ばれる人が人気を集めていますが、ただ魅力的なだけではカリスマと言うに及びません。
私の中での究極のカリスマはドン・ヴィトーのような人。
人の心を掴むのが巧みな上に有無を言わさない強制力を持っている人こそがカリスマです。
結婚式の日に陳情に来た男のように、自分から借りを作って手駒になってしまう魅力。
相手の方から「何でもやります」と言わせちゃうの。
そして命を惜しまず働く者には手厚い報奨を。
裏切り者には血の制裁を。
これはもう帝王学
マフィアというより武将ですね。
そういう想像を働かせると歴史小説の解釈の仕方にも厚みが出る気がします。

ところでマフィアの人たち、自分の言葉には信念を持っていて交渉の場では言質を取らせないのですが、 絶対約束を守るわけではないのですかね ?
カルロの嫁の最後の質問「私の主人を殺したのか」にマイケルが「いいえ」と答えた裏事情を読み取るのは失敗しました。
カルロの嫁が求めているのは嘘でもいいから一言否定して欲しいってことだから彼の優しさではあるけれど。
私がギャング映画が苦手なのはこういったダークな部分があるからだと思います。
戦国ドラマの方が血まみれ残酷にもかかわらず見ていられるのは、主人公が自分たちの正義を振りかざしているから心を安定させられるのですね。
たとえ嘘でも大義名分・錦の御旗が欲しいんです。

そして最後にゴッドファーザーが三部作と聞いて驚愕してます。
片足突っ込んだらもう抜けられないってやっぱりヤクザの手口じゃん。
今年中に勝負付けます。

『会社四季報 業界地図2023年』性懲りも無く今年も買った

23年度版も買っちゃいました。

今年も業界傷が8月下旬に出ましたね。
5年おきくらいに購入して変化を眺めれば充分!
とは思いつつも好奇心に勝てなかった。
脱コロナとかロシアのウクライナ侵攻とか激変する世の中で各業界がどう対応するのか見てみたくて。
なんて理屈をつけてますけど、結局こういう図解式チャートが好きなんですよ。
入院しちゃってタイミングが少し遅れましたが紹介します。

購入したのは Kindle 版。
東洋経済会社四季報のやつね。
似たようなやつに日経新聞があるからね。

流行は流れゆくもの。

注目分野の入れ替わりをざっくり眺めてみます。
メタバース、 NFT、エネルギー地政学、ESG 投資、代替肉 などが新しくピックアップ。
メタバースと NFT はあらゆる分野で取り沙汰されましたからね。
物価上昇とエネルギー問題が深刻すぎてぶっ飛びましたけど。
将来が期待されて注目度が高い分野ではありますが業績が伴っているとは限らない。

去年と見比べてみると、5G、半導体、 キャッシュレスなどが見当たりません。
下火になったというよりは安定路線に入ったと見るべきでしょうか。

今回気になったところ。

旅行、ホテル、レジャー、空運などコロナで撃沈した業界は9回復の見込み。
人手不足で DX 化が急がれる中で人材会社とコンサルが順調に伸びそう。

コロナで大打撃を受けている会社も少なくない中で利益率がべらぼうに高い企業もあります。
半導体のページでは米国のテキサス・インスツルメンツが売上高約2兆円に対して純利益約1兆円。
ここまで儲かるとぼったくりじゃないですか?
GAFAMのページでは アップルが売上高47兆円に対して純利益12兆円。
カプコンが GAME 部門の売上875億円に対して純利益453億円。
よく売れたんですね。

ヨーロッパ諸国はウクライナ侵攻したロシアに対して経済制裁を課しているけど、ロシアの石油天然ガスの売り上げの6割はヨーロッパ諸国ということが分かる。
お母さんと喧嘩して「ババアの作った飯など食べない」と意地を張ってお腹を空かせている中学生のよう。

儲けのしくみのコーナーはやっぱり面白い。
例えば、客目線では同じように見える薬局でも化粧品で儲ける会社と食料品で儲ける会社に分かれるとのこと。


今年からは各分野の2次元バーコードが記載されていて業界地図デジタルに誘導してくれるようになりました。
巻末にはデジタル版のサブスク費用が割引されるクーポンの二次元バーコードが記載されています。
年間プラン3300円が特別価格2200円となるようです。
最新情報にこだわらないなら、来年7月くらいにクーポンを使ってサブスク契約すれば来年分はお安く利用できるのかな?


昨年度版の感想はこちら。

yasushiito.hatenablog.com

尿酸値が上がってる

退院した後のアフターフォローの受診してきました。
レントゲンの撮影結果は改善されてました。
しかし血液検査では尿酸値の値が上がっていると。
特に食生活を変えてはいないんだけど?
思い当たるのは利尿剤かな。
肺の水を抜くために朝食後の薬に処方されてるんだけど、午前中の尿意が猛烈で干からびるんじゃないかと思うほどおしっこが出るんですよね。
実際、唇が乾燥して割れてきたし。
先生に薬が増えていることを伝えると、利尿剤の副作用で尿酸値が上がることがあるらしい。
あんまり放置すると痛風になる恐れもあるとか。
それで利尿剤の処方はなくなりました。
これで午前中のトイレの心配がなくなったので大歓迎。

外出した成果といえば、昨年スーパーができたエリアにコインランドリーがオープンしていました。