ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

眺めの会・11月下旬『シンウルトラマン』

「期間限定」とか「あなただけの特別なサービスです」とか言われると弱いですね。
Amazon プライム独占配信でシンウルトラマンの配信が始まった、しかも会員特典で無料と聞いたので誘惑に負けてしまいました。

視聴プラットフォームは Amazon プライムビデオ。
プライム会員特典で無料で視聴できます。
年齢レーティングは全年齢。

シンウルトラマン

2022年に公開された日本の特撮映画。
特撮テレビドラマ『ウルトラマン』を現代的に仕立て上げた作品。
監督は樋口真嗣
脚本は庵野秀明
主な出演者は斎藤工長澤まさみ
上映時間は113分で言語は日本語。

あらすじ。

日本国内に正体不明の巨大生物が出現。
頻発する怪獣の被害を重く見た日本政府は対策チーム科特隊を編成する。
人類が怪獣退治に苦戦している中、突然人間型巨大生物が現れて暴虐の怪獣を倒す。
その人型巨大生物は知性を備えて、人類と協調できそうな様子を見せる。
その巨大生物はウルトラマン命名された。

見終わった感想 ネタバレには配慮せず。

ウルトラマン直撃してないので …。

それなりには楽しめたけど 童心に返って楽しめたかと言うとそうでもない。
ウルトラマンの面白みってこういうところだっけ ?
知的地球外生物との政治的駆け引きが話の中心で 内容はどちらかと言うと大人向け。
登場人物も大人ばかりで子供が感情を入れ込むポイントはなかった。
大人が見るにしてもウルトラマンが人類を守りたくなった理屈が大人を納得させるまでに十分ではなかった。
ウルトラマンを現代的にとらえたというよりは、おじさんのためのウルトラマン
ゴシップ紙だったら「ウルトラマンよ、日本を守りたかったら怪獣よりも少子化と戦え」なんて見出しで貶してたかも。

怪獣との格闘はよく動く。
序盤の情報密度はシンゴジラっぽくて興奮した。
ウルトラマンの性能プロモーション的な演出としては申し分ない。
ただ、本当に描きたいのはそこじゃないっぽい。
何しろ序盤の展開が早い。
ウルトラマンが人間の味方だと分かるまでも早い。
神永の挺身に感動したウルトラマンが人類に命を捧げようと覚悟するまでの展開も早い。
テレビドラマだったらここを深く掘り下げる時間が許されただろうが、ウルトラマンに感情移入するまでにクライマックスに入ってしまったので残念。
ウルトラマン直撃世代だったらゾフィーとの対立は説明無しでもわかったのかもしらん。
そんなところが引っかかって、ゼットンとの戦いでの盛り上がりは今ひとつだった。
カタルシスがない、とでも言えばよいだろうか。

メフィラス星人と居酒屋でサシ飲みするところが最大の見どころだろうか。
ありふれた日常の中で人類存続の交渉が行われていると思うとゾクゾクする。
もしかしたらこの瞬間、地球のどこかで誰かが異星人と交渉しているかもしれないと想像させる力があった。
後ろで流れている BGM が、また大衆居酒屋独特の空気感があっていいね。
あの曲調はイマドキ大衆居酒屋に行かなければ耳にしない。
日常をリアルに描くからこそリアルな恐怖がある。
日常に潜む恐怖といえばゼットンの攻撃。
地球最後の日が予告なくやってくる。
何も知らないまま働いたり遊んだり。何も知らないで日常を過ごす人類の幸福そうなこと。ブランコの上でメフィラスと会話する場面で子供達が遊ぶ姿を前振りしていたことで一層の恐怖となった。

分かりやすく楽しめたのは浅見弘子の巨大化。
クソワロタwww。
無表情でビルの窓にエルボーを食らわせ、パンプスのヒールでビルをぐりぐりしているところは笑えて仕方なかった。下衆な想像ばっかりしてごめんね。
お風呂に入らないまま匂いクンクンとかいじられすぎ w。
SNS で晒し者になっているところをフォローするメフィラス星人の紳士的なところよ。
最後の出撃の場面で今にもキスしそうなムードだったけどやらなくて正解。
子供には不適切だし、大きな子供には面白くない。
ハリウッドだったら間違いなく行ってたけど日本作品だから。

ウルトラマンのシンボル、カラータイマーが省略されたデザインだったことに驚いた。
短期決戦で勝負がつくので あの展開ならなくてもいいね。