ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

眺めの会・12月上旬『ゴッドファーザー最終章』

誰もが名作と評価するゴッドファーザー。教養としてみることに。
三部作とは知らずに手を出してしまいましたが、ついに決着をつけました。
「パート3」という第3部っぽいタイトルがあるけど、これは視聴できない。
2020年に再編集されたのが「最終章」
公式的にはこっちが最新版らしい。
字幕と吹き替えが用意されている。私は字幕を選択。
視聴プラットフォームは Amazon プライムビデオ。
年齢レーティングは PG 12。

ゴッドファーザー最終章。

1990年に公開されたアメリカのノワール映画。
マリオ・プーゾの小説が原作となっている。
マフィアのドンとして君臨するマイケル・コルレオーネの人生を描いた三部作のうちの第3部、完結編となる。
2020年に再編集された。

監督はフランシス・フォード・コッポラ
脚本はフランシス・フォード・コッポラマリオ・プーゾ
主な出演者はアル・パチーノダイアン・キートンアンディ・ガルシアタリア・シャイアイーライ・ウォラック
上映時間は158分で言語は英語とイタリア語など。
年齢レーティングは PG 12。

見終わった感想 ネタバレあり。

親から子へ、そして孫へと物語は完結に向かう。

第2部で盛り上がった気持ちを受けての第3部。
アメリカを牛耳って活躍の舞台はグローバルに。
裏稼業に手を染めなくても安全になったことから徐々に表の仕事に軸足を置いていく。
ここでキリスト教会の幹部に投資詐欺で騙されてしまい、聖職者は上辺が立派なだけでマフィアより金に汚いことを知ることとなる。
反撃の糸口を探っている間に教会がマフィアとズブズブの関係と発覚。
強くなればハッピーになれると信じて努力してきたマイケルだったが、裏稼業と手を切れない。
むしろ、権力を持つほど敵が意地汚くなる。
「政治と犯罪はコインの表と裏」というセリフが全てを物語っている。
次の法王を決めるコンクラーベの成り行きが勝敗を左右するとは話がでかい。
しかし、この手の物語は刑事ドラマで手垢が付きまくっているので「知ってた」という感想しか出てこない。
私を残念な気持ちにさせたのは最終局面。
話が急展開すぎて訳が分からない。
特にオペラの観劇で狙撃されるかされないかの緊迫した場面。
ドキドキしたが、娘が撃たれるまでのバタバタが散らかりすぎて頭が追いつかなかった。
顔認証がバグっているから誰が誰を倒したのかいまだにわからん。
ただ人が死んでいくのを見ているだけで、ファミリーが勝利したのか敗北したのかすらもわからない。ただ残酷なだけ。結構引いてた。
原作を読んであらすじを抑えるなど事情が飲み込めている人にはちょうど良いスリル感が味わえるのだと思う。
カトリック教会を知らないところが相乗効果を与えている。
おそらくは最も感動的なシーンであろう懺悔の場面も馴染みがなさすぎて想像力を要求される。
オペラの内容もわからないので日本人にはずいぶんなハンデだと思う。

ファミリーの物語なのに前作まで大活躍していた敏腕弁護士が出てこないことにはがっかり。彼の消息について言及すらされていないように見えた。血が繋がってないからって冷たいじゃないか。
まあそれでもドン・コルレオーネの座がマイケルの兄ソニーの子に渡ったところはよかった。
世代交代が描かれるドラマは良いね。
その結果が良くても悪くても。
マイケルはあんなに頑張ったのに何一つ思い通りにはならなかったもんね。
家族を守るために権力と富と名声を欲っしたのに、大事なものは失っておまけだけがついてきた。
三世代を通して描ききったスケールの大きさは素晴らしい。
パート3単体で見ると期待外れだったかな。