ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

誕プレのおまけ 100万回死んだ猫 覚え違いタイトル集

娘の誕生日には毎年本をプレゼントしています。
今年のテーマは北陸。

福井県立図書館が編集した『100万回死んだ猫 覚え違いタイトル集』を選びました。



100万回生きたねこ』ではありません。
『100万回死んだ猫 』です。
そんなタイトルの本あるの?と思いますよね。
ありません。
でも本のタイトルなんてぼんやり覚えているもの。
生きたか死んだかごっちゃになってしまうことは少なくありません。
図書館のレファレンスコーナーには、そんなちょっと間違えたタイトルの依頼が来ることがちらほら。
図書館の司書さんは依頼通りに探します。
見つからないときは依頼人と相談しながら少しずつターゲットに近づけていきます。
漠然とした依頼の中から小さな手がかりを見つけて正解にたどりつけた時の喜びはひとしお。
難しかった依頼の解決方法を少しずつメモして集めて行きました。
それが集まった時、読み返してみたら、覚え違いから生まれたありそうでないタイトルがじわじわくることに気がつきました。
それをまとめたのがこの本です。

SNS では定期的にバズるのでご存知のかたもいらっしゃるかと思います。
先日はアフター6ジャンクションで特集されており、そこで書籍化決定を知りました。
覚え違いタイトル集は次のページにまとめられています。
まずはこちらで読んでから書籍をあたってみてはいかがでしょうか。



www.library-archives.pref.fukui.lg.jp

この活動を始めたのは、もっとたくさんの方に図書館のレファレンスサービスを知ってもらうため。
図書館ではリファレンスサービスと言うのがあって、司書さんが本を探してくれます。
ご存知無い方、利用したことがない方も多いと思います。
本のタイトルが分からないから頼みづらいと言った心理的ハードルの高さもあると思います。
でも大丈夫。
図書館にはいろんな依頼があって、想像よりもはるかに柔軟に対応してくれるのです。
Web サイトを読んだだけでも「よくこのヒントで本を探せたなあ」と感心するようなウルトラ C 級の勘違い(タイトルだけでなく著者名も全く違う) が見つかります。
子供の頃に国語の模試で掲載された断片的な内容の作品の原作に出会えるかもしれません。

この本をきっかけに、少しでも本に親しんでもらえばと考えたとのこと。
勘違いは笑う趣旨ではありませんから、安心して司書さんを頼ろう。

娘には図書館にはリファレンスがあることをこの機会に覚えておいてもらいたい。
そんな意味を込めて送りました。
今回は Kindle ではなく書籍で現物をプレゼントです。