ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

珍味 ! カリッキーは いぶりがっこのスナック

かみさんからおやつの差し入れがありました。
日宋貿易の貿易船の珍品奇品が届いたような沸き立つような気持ちで受け取ります。
紙袋の中にはおやつがたくさん。
その中に特別目を引くピンク色のパッケージ。
なんだかわからないけど、とりあえずこいつを食べてみよう。

開封して口に入れてもらうと、まさに貿易船の珍品奇品のような不思議な味が口の中に広がりました。

なんじゃこら。

パリパリの食感を噛み締めると香ばしい甘みが滲み出ます。
鰹節のおかしだろうか?
それにしては中途半端な旨味だし わざとらしいあまさではなかろうか。
何と言うか、Uha味覚糖のおさつどきっのようでもあるが、おいもさんのような分かりやすい美味しさではない。

パッケージを確認すると、カリッキーという商品名で、いぶりがっこを加工したお菓子でした。


原材料名・大根。
大根がスナックになるとはなんとも清々しい。
頭で理解して食べてみると、確かにこれはたくあん漬けの味だ。
袋の中に鼻先を突っ込んだら強烈に大根臭い。
そうです、大根は臭いんです。
たくあん漬けがそれほど好きでもないし、ぬか漬けは結構苦手な方です。
ご飯の横っちょに出されても無視することが多く、上品な店で出されても仕方なく食べるくらいにぬか漬けは苦手。
もちろんいぶりがっこを食べたことは一度もなく、どんな味かも分かりません。
だから、いぶりがっこのお菓子を食べても「これこそがいぶりがっこだ」 という喜びはありません。
果たしてこのお菓子はいぶりがっこの味に近いのだろうか。

翌日気を取り直して再チャレンジしましたが、やっぱり気持ちよくない。
自分で探して選んできたお土産ならもう少し感情移入して食べることも可能だけど なんとなく置いてあるお菓子だったとしたら手を伸ばすとは考えづらい。
原材料が大根だから低カロリーで健康に良いかもしれないとカロリー表示を確認すると、10 G で34キロカロリーでした。
ポテチよりは控えめだけど、 腹いっぱい食べたのにカロリーほとんどゼロといったような「許され系おやつ」とは言い難い。



自分が美味しいとは思えないものを人に勧めるのも気が引けますけど、軽い気持ちで食べてもらったら意外と好評でした。
たくあん漬けが好きな人には美味しいようです。
パリパリと食べても良いし、口の中でふやかして漬物状態に戻しても美味しいみたい。
なるほど、先日のホタルイカの煮干しじゃないけど、おやつではなく料理の素材としても応用できるのか。
味付きの切り干し大根だと思えば違和感はありません。
味噌汁に入れたりふりかけにするのも無くはない?
ちょっと怖くて自分ではできませんけど。

パッケージはチャック付きの袋です。
カリカリに乾いているから保存の心配はなさそう。
今回は自分の中ではイマイチだったのでレビューにも身が入ってなかったらごめんなさいね。


いぶりがっこおやつにするなんて奇想天外な発想、どうせいぶりがっこメーカーの名物社長がアイデア一発勝負でおもしろ商品を開発したのだろう。

などと侮っていましたが、いぶりがっこのお菓子は散発的に開発されるようで、いぶりがっこのおかきが見つかりました。
カルディがこんなもん作ってんの?


いぶりがっこ知名度が高いだけあって様々なチャレンジが行われているようですね。
特にクリームチーズと混ぜるとおつまみに最適らしいです。
それ以外にも刻んでタルタルソースに混ぜるとか。
なるほど確かにピクルス風で良いかもしれん。


これ以外にも、一時期となりますが、フジパンのスナックサンドのラインナップに秋田いぶりがっこが存在していたようです。
たくあん漬けのサンドイッチってどんな味なんじゃい。
と度肝を抜かれましたが、タルタルとかクリームチーズに混ぜると美味しいのなら、それをパンに塗って食べても悪くはなさそう ?


喜ばしいことに一袋にたくさん入ってるんだな。
どうやって消費しようか。