ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

眺めの会(定期映画鑑賞会)3月上旬 エヴァンゲリオン新劇場版:Q

シンエヴァついに公開。

前回に引き続いてエヴァンゲリオン新劇場版です。
シリーズのナンバリング、序-破-急の3作目に当たるQです。

まさに今、シン・エヴァンゲリオン劇場版の放映が始まって話題沸騰中ですね。
SNS などで言及される機会も多く、過去作品はネタバレの配慮なしに情報が流れてくる恐れもあり、エヴァの話題をどうやって避けたものかとビクついていました。
今回の眺めの会で世間に追いつけたのでほっとしております。
もうこれでネタバレは怖くないぞ!
まあそう言っても、劇場まで足を運んで完結を見届けることができないですけどね。


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エヴァンゲリオン劇場版:Q

2012年に日本で公開されたアニメーション映画。
新劇場版エヴァンゲリオンの4部作のうちの3番目の作品。
総監督は庵野秀明、監督は 庵野秀明摩砂雪前田真宏鶴巻和哉
原作脚本は庵野秀明
主な声の出演は緒方恵美林原めぐみ宮村優子など。
言語は日本語で上映時間は95分。

あらすじ。

アスカとマリは葛城ミサト率いる反NERV組織ヴィレの作戦でエヴァ2号機と8号機を使って宇宙空間でNERVのエヴァンゲリオンマーク4 と戦う。
ミサトはヴィレの巨大戦艦AAAヴンダーの艦長となっていた。
目覚めた碇シンジは彼女がと対面するが、白眼視され、もうエヴァには乗らなくてよいと突き放される。
混乱するシンジだったが、 綾波を助けようとした「あの後」、サードインパクトが発生、その原因はシンジが引き起こしたあと14年間眠っていたことを知る。

見終わった感想 - ネタバレするほどでもない。

完結してよかったね。

正直申して、よくわからん。
感じるものはたくさんあったけど、話の意味がさっぱり分かりませんでした。
ワクワク感よりストレスの方が強くて、テンションがすっかり下がりました。
ガイドブックなしでこの映画の意味を解読できる人いる?
かっこいい! なんかすごい! きっついわー! を越えて理解できている人はどれくらいいるもんなんでしょう?
少なくとも私はわからんわ。
話の空白が大きすぎてストーリーを追うのも辛い。
映画以外の所でちゃんと予習して、前提知識を共有した状態で鑑賞に臨まないと狐につままれたような顔をして出てくることになりませんか、私だけですかそうですか。
余白を想像するのも楽しみ方の一つではあるのですが、エンターテイメント作品は「言わなくてもわかるでしょ」程度の難易度にしておくのが定石ですよね。
謎が謎を呼ぶ展開でも熱狂的なファンはたくさんついてくれるって事なのだから、幸せなタイトルですね。
たった一回見ただけの私には語る言葉もありません。
こちとら去年一年かけて SPEC 劇場版を走り抜けた直後で世界崩壊系の話はお腹いっぱいなんじゃ。
感想文書くのもしんどいわ。


シンジ君と浦島太郎。

いきなり宇宙から始まって、しかも前作で瀕死の重傷を負ったであろうアスカがエヴァに乗って戦っているので大混乱しました。
2週間前に見た話の続きにもかかわらず「エヴァってこんな話だったっけ?」と自分の記憶に自信をなくしかけました。
しかもエヴァ2号機がNERVと戦っているし。
おいアスカ死んだと思ったのにピンピンして活躍してるじゃねえか。
こんな大混乱、ゼータガンダムで連邦が倒すべき敵として登場した時以来だよ。
ガンダムからの引用が多いアニメだから、オマージュなんか?
ミサトさんも別人みたいだし、なぜだか巨大戦艦の艦長になってるし。
もしかしてこれは夢なのか!?
14年間眠り続けてきたシンジ君と同じような浦島太郎的感覚で、ずっと蚊帳の外に放り出されてました。
そうか、14年間眠ってたことにして時間軸をずらして別人格のように練り直すこともできるのか。

恋愛映画などでよく見られる「たとえ世界を敵に回しても君は守る」とかいうやつ、このアニメですんごくリアルに再現されてますけど、それを疑似体験すると人格崩壊しますね。
目覚めてみれば仲間から白眼視。首をはめられる屈辱まで。
仲間の綾波を無我夢中で助けただけなのに理由も説明されず村八分なんて地獄じゃないですか。
こんな主人公とシンクロしたら、私までド M に目覚めますわ。
正義感が強くて真っ直ぐな子だったら耐えられなかったではないでしょうか。

腐ってやがる早すぎたんだ。

今回、最大の鍵となる渚カヲル君、とっても絵になる少年でしたね。
キャラの造形、構図、一つ一つの場面がいちいち美しい。
アニメの一部というよりは完成されたイラストのようでした。
カヲル君は前作にもちょいちょい登場していましたが、あまりにクールなためにこちらの勝手な想像でとってもイヤなやつだと決め付けていましたが、めっちゃいいやつじゃないですか。
そしてとってもホモホモしい。
これまで男性向けとしてラッキースケベがパンパンに出てきましたが、今回の内容は超女性向け。
ピアノの連弾とか直接的な性表現よりエロい。
倒錯した世界ですわ。
私も思春期の頃にカヲル君のようなパーフェクト美少年と一緒に暮らして目覚めたかったですわ?
エヴァがそっちの方向で女性に人気と聞いたことはないのだがなあ!?
ここまでわざとらしいと、そそられないのかしら。
まぁ人気はともかく、カヲルくんとの絡みで同性愛を描いているのは間違いないですね。
父親に命じられて母親とドッキングとか、周囲の制止も聞かずに突っ走って大惨事を引き起こしたり、あらゆる方面のタブー踏み抜いてますね。
もう知らない知らない、僕のせいじゃない。

AAAヴンダーかっこいい。

ヴンダーの造形は特別に言及するべきかっこよさでした。
特に翼を広げた姿が美しい。
どこかで見たような、どこにも見たことないようなデザインの戦艦でした。
テストもろくにしていない作戦をぶっつけ本番で実行して成功してしまうのはご都合主義な気もしますが、 いいものを見られました。
垂直になってぐるぐる回ったら中の人たち転がされて大変だと思いますけど、何事もなかったということは、きっと特別な重力装置があるんですね。
宇宙空間での戦闘と大気圏突入はいつ見ても何度見ても燃えるので積極的にやっていただきたい。
ロボットアニメの基本ですよ。
エヴァが地球外で動けるとは知らず、びっくりしましたが。
どうやってあそこまで行ったのか謎だらけでしたが、カヲル君は初めからあの辺にいたので、何らかの輸送手段は確立されているのですね。
ロボットアクションに関しては欲しいものを提供してくれました。

文句は言いつつもシンエヴァ見たい。

フラストレーションをスッキリさせたいという意味でシン・エヴァンゲリオンは見てみたいです。
シリーズ全体から見れば、クライマックスに近いところで、物語が一番混乱するところなのだからストレスフルなのも仕方がありませんが、この状態で完結しないまま放り出されていたとしたら。この終わり方で完結できてなかったら伝説になるでしょ。
でもつまんなくはなかったですよ。
面白いんです、分かんなかっただけで。