ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

ラーメンの残り汁って手強い グリストラップなんて知らんかった

ラーメン、美味しいけど食べ終わった後に残ったスープを捨てる時に若干の罪悪感が出ませんか?
特にこってり系のラーメンで。


健康のことを考えると全部飲み干すわけにもいかない。

家庭の時は手を汚すのは自分ですが、飲食店では自分が捨てるわけじゃないから罪悪感も半分くらい。
でも残せば確実に捨てられるんですよね。

それならスープの量を半分にすればいいんじゃない!
とつけ麺を提案したくなりますが、どんぶりの中で麺が泳いでないと風味が少し違うんですよね。

きっと人気のラーメン店の残り汁が環境に及ぼす影響もただ事ではないでしょう。
と思ったので、飲食店の残り汁がどこに行くのか、少し調べてみました。

飲食店の排水設備には、 グリストラップという油と水を分離する装置が設置されていることがわかりました。
グリストラップとは、油が水より軽くて水に浮かぶ性質があることを利用して、上澄みの油を取り除いてから排水する設備のようです。
飲食関係に従事している方なら常識だと思われますが、そんなの初めて知りましたよ。

www.globar.co.jp


この設備を通さずに排水を続けると、やがては油で下水までの配管が詰まって水が流れなくなるようです。
それ以外にも、油の匂いが外に漏れて地域の住民に迷惑をかけたり、ネズミなどの害虫が集まって衛生面にも問題がでるようです。
必ず設置して欲しいですね。
とはいえ、グリストラップは法律で設置が義務付けられているわけでもなく、 水質の水準と自治体の条例さえクリアできれば設置しなくても良いようです。
東京都は条例で店の規模に関わらず設置が義務付けられている ので大丈夫。
その他の自治体は条例次第。

www.isgnet.jp


グリストラップの設置は費用の負担になりますし、3日に一度くらいのペースで清掃しなければならないようで、店にとってはやらずに済むならやりたくないことかもしれません。
真面目にやっている店とそうでない店の違いはこういうところに出るかもしれませんね。

グリストラップの清掃が大変なのは、やっぱりラーメン屋のようです。
天ぷら店などは油を固めて捨てられるので意外と流れてこないんですね。
焼肉屋はやばいかも。
まあ背脂ラーメンの汁なんて流しに捨てる前提で作られますもんね。
捨てられる量も違うし。

そう考えると、油ドロドロラーメンの美味しさは背徳の美味しさでもありますね。
確かに背脂ラーメンは美味しいですけど、自分が楽しむだけでなく、食べた後のことも考えておきたいです。
一番は捨てないこと、余分に作りすぎないことなのですが、あんまり厳しすぎても無理が出るので、楽しみながらも環境に配慮した 生活になることを願っています。
回収した油をエネルギーに変えることもできるかもしれませんね。
イッツ サスティナブル。


安心したらお腹すいてきました。
背脂ラーメン食べたい!