ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

娘の誕生日にかこつけて本を送りつけた part 3

娘の誕生日だったので、ちょっと知的に暇つぶしできる本を送りました。
1ヶ月前に。
クリスマスはどこ行った?

第2弾では『文豪たちのずるい謝罪文』を送って駄目な大人のダメな謝罪な仕方を学んでいただきました。

yasushiito.hatenablog.com


今回は『もっとヘンな論文』です。

もっとヘンな論文 (角川文庫)

もっとヘンな論文 (角川文庫)


著者はお気に入りのラジオ番組『東京ポッド許可局』でパーソナリティーをしているサンキュー・タツオです。
サンキュータツオはお笑い芸人であるとともに大学で教鞭をとるアカデミックな芸人です。

この本は前作『ヘンな論文』の続編にあたります。
前作は以前にプレゼントして娘の評判はよかったです。

ヘンな論文

ヘンな論文


発売後、気にはなっていたのですが、ポチッとする決定打がありませんでした。
しかし先日、これまたお気に入りのラジオ番組『安住紳一郎の日曜天国』に著者のサンキュータツオが出演していて、『もっとヘンな論文』の内容を紹介していたので、良い機会だと思い選びました。


内容は「なんでそんな研究しようと思ったの?」と質問したくなるような意味がわからないような不思議な研究の紹介です。
例えば、夏目漱石が『坊ちゃん』を執筆するに至った松山への赴任。
実際に四国に渡る時にどの船に乗ったかを調べるといった研究です。
どの船会社の何時発の便でもどうでもいいじゃん。言ったことには変わりないんだろ?
と突っ込まざるを得ません。
他にも競艇場にはどのような人が行ってきてどんな利用のされ方をするのか生態系を調べた研究などです。
研究のために競艇場に足しげく通ったようですが、ただ好きだっただけなんじゃないでしょうか?

論文を読み進めながら適度にツッコミを入れて面白おかしく紹介しているわけですが、必ずしもからかっているわけではなく、専門分野を持つ各研究者の研究に対する情熱に対するリスペクトは忘れていません。
素人目には無意味な研究も、文化面においては確かな一歩となる、人類の豊かさを感じることができます。

くだらないことに情熱を注げるって素晴らしいと思いません?