ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

娘の誕生日にかこつけて本を送りつけた Part2

娘の誕生日だったので、暇を潰しつつ多少は実になりそうな本を送りました。
第一弾は餃子のレシピ本
そして今回は『文豪たちのずるい謝罪文』です。


文豪たちのずるい謝罪文

文豪たちのずるい謝罪文


ラジオの特集コーナーで耳にして、面白そうな本だなと思ったので選んでみました。

太宰治芥川龍之介夏目漱石石川啄木など 教科書に載っていて誰もが読んだことがある大作家たち。
そんな彼らも人生山あり谷ありで、それぞれの事情で世話になった人に謝罪の手紙を送っていました。
作家特有の「締め切りに間に合わない」から始まって「金を貸してくれ」「借金が返せない」「浮気しちゃったテヘペロ」と言ったできることなら出さずに済ませたい趣旨のものです。
しかし謝罪と言いながら、本質はうまいことぼかして謝っているようで謝っていない、むしろ半ギレで不機嫌になっている始末。
この文章能力の高さが文豪たちのずるいところです。
切羽詰まった状態でギリギリの駆け引きをするために書いた文章。
当然のことながら作家のポテンシャルが最大に発揮される究極の作品といえます。
それを読み込むことで、その人の作家性や人生観を探ろうという、なかなかに面白い試みです。

人間必ず失敗するものです。
失敗した時は謝罪しなければなりません。
つまり、 謝罪スキルは人生に不可欠なのです。
大人達が真剣に考えて繰り出す謝罪がどのようなものか?
それを受けた時どう感じるか?
それを学ぶには良い教材かもしれません。

失敗しない生き方もいいけど、失敗した時のフォローの方が重要ですよね。
でもこの本に出てくる作家先生の真似はしない方がいいかな。