だめんず?いや、だんめんず を愛でたい
図鑑面白いですよね。
眺めているだけで読んだ気になれるし、じっくり読むこともできる。
自分のペースで近寄ったり離れたり鑑賞できるのが気持ちいい。
最近ちょっと図鑑ブームが来ています。
リアルな写真を使った写真集的な図鑑もいいし、必要な情報だけ抽象化したイラスト図鑑もいい。
特に好きなのが「断面図」
外側からでは窺い知れない内部構造がバッチリ見えるとすごい興奮する。
まあスケベ。
こいつはスケベな発想じゃないか。
でも男子は断面好きだよね?
ガンダムの内側見たいでしょ?!
そんな男子の願いを叶えるために断面図の図鑑が出てるんだ。
これから時々紹介しちゃうよ。
「だめんず」ならぬ「だんめんず」
第一弾は
『日本の城・オールカラー徹底図解』 by 香川 元太郎
表紙が お城の断面図だったからジャケ買いしちゃった。
日本のお城が丸わかりでとってもエッチ。
購入したのは Kindle 版。
中身がめちゃくちゃ詳細なので大画面&200%ぐらいで表示しないと楽しめません。
逆にそれくらいの環境を用意すればとても楽しめます。
中を開いたら割とガチめな内容でした。
先に謝っておきますが断面図は少なめ。
だんめんず作戦失敗。
冒頭に名古屋城大天守の断面図が掲載されているから勘弁しておくれ。
内容はとても実践的。
領土の防衛プランを策定してお城を建てる場所選ぶところから始まって 計画を立てて人を集めて城を建てるまで手順が分かります。
城郭のイラストはとてもリアルで迫力あります。
ただし、なにぶん昔のことで資料も少なく、想像で埋めている部分も少なくないです。
お城=天守閣くらいのふんわりしたお城好きではマニアックすぎて軽く引くかもしれない。
でもそういう人がマニアへの道を進むきっかけにもなり得る格好の入門書とも言えます。
実は私、お城の攻め方守り方などは歴史小説や大河ドラマを見ても漠然としたイメージしかわからなかった。
ドラマ仕立てだと、攻められてやばいとか固く守ったとか それで十分だし、それ以上リアルでも邪魔だからね。
この本はイラストで実際に戦っている様子をイメージで再現してくれてるので 臨場感ある。
土手を駆け上がってくる兵士を槍と鉄砲で迎え撃つ様子がイラスト化されていると 妄想が捗ります。
こういうのはイラストの真骨頂ではないでしょうか。
もちろん断面図はありますよ。
櫓の内部構造が分かるのは地味にありがたい。
石垣の組み方まで断面図してました。
壁の内部構造まで断面化されているとはさすが。
瓦の積み方まで図解されてます。
とても良い本だったので満足していますが、藤堂高虎と加藤清正の肖像画が グレーの四角になって抜け落ちているのが残念なところ。