ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

ステイホームを頑張るため、映画を見たよ 南極料理人

ステイホームチャレンジの映画週間は、なお継続中です。
ノンフィクションの映画をまだ見てなかったので、ドキュメンタリー系のリストの中から探してみました。
今回は南極料理人です。
南極の基地で働く人達の物語が面白いと耳にしたことがあるので、きっとこれだと思います。
人里離れたなんて程度じゃない、まさに陸の孤島の南極基地で生活するなんて、究極のステイホームじゃないですか。
しかも自分が好きな「食にまつわる話」で、ペンギンの愛らしい姿を 実写で拝めるかもしれません。
今回も Amazon プライムビデオで視聴します。


南極料理人

南極料理人

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video

公式サイトは見つかりませんでした。
予告編は YouTube で見られます。



原作は「面白南極料理人」というタイトルで新潮社より出版されており、 Amazon では Kindle 版で入手できます。

面白南極料理人

面白南極料理人


南極料理人

2009年に日本で公開された映画。
原作は西村淳、監督・脚本は沖田修一
上映時間は125分です。
主な出演者は、堺雅人生瀬勝久、きたろう。

あらすじ。

海上保安庁の 船で食事を作る調理師の西村は、同僚の不慮の事故で急遽、南極地域観測隊のメンバーとして南極大陸ドームふじ基地に1年間に及ぶ長期派遣されることになった。
ドームふじ基地は南極昭和基地からも遠く離れ、標高は 約3800 m、 平均気温は-54°、ペンギンどころかウイルスさえ活動できない過酷な環境であった。


見終わったので感想。

残念ながらペンギンは出てきません。
あらすじすら見ないでクリックしたら、上映開始すぐに打ち砕かれました。
作中に衛星電話で質問する小学生が出てくるのですが、それとまったく同レベルだったので、思わず苦笑いしてしまいました。
ペンギンのいない南極に何の価値があるのだ………。

でも Stay Home 中の料理のアイデアはいっぱい出るはず !
だと思ったのですが、基地での食材の制約は「冷凍に耐えうること」だけなので、実はあんまり参考になりません。
寒すぎて腐ったりカビることがないので、食材は屋外に箱詰めされて無雑作に積み上げられて保存されてます。
すごい環境だ。
途中で食料が追加搬入されないので、足りないから買いに行くなんてこともできません。
そして厄介なのが標高の高さ。
気圧が低いので沸騰温度が低いです。
作中では85°cと聞こえたけど本当!?
試しに Web 上の計算サイトで調べてみたけど、確かに南極の条件に設定すると85°cでした。
これはちゃんと勉強しないと、出来上がるのは失敗料理ばかりになるはず………。

この映画ではヒューマンドラマの方に重点が置かれていて、調理中の様子や料理のレシピは詳しく描かれてはいないので、そこは残念です。
レシピに関しては原作や続編などの書籍に頼ったほうが良さそうです。
著者はテレビでも人気らしくて、たくさんの著作があります。
笑う食卓の Kindle 版が一番お求めやすいレシピ本ということでいいのかな?

面白南極料理人 笑う食卓

面白南極料理人 笑う食卓


食生活よりライフスタイルの方がはるかに過酷な内容でしたね。
ネットでダラダラ過ごすことは当然できないとして、大切な人と話をするだけでも1分750円というとんでもない通話料。
おもちゃも買いに行けないし、 運動で気を紛らわすとしても標高3800 m の薄い空気の中では呼吸するので精一杯。
かろうじて個室は完備されているものの、共有空間にはプライベートは一切なし。
歯磨きしているすぐ横でブリブリしてる人がいたりして、しかも目が合う。
風呂はシャワー。
水を使うには外の氷を削ってタンクに放り込む重労働が必要なので、節水節水また節水。
これに比べれば、今の我々のステイホームなんてイージーモードかもしれません?

しかし、調査期間は約1年。
ホワイトボードには残り400日以上の数字が書かれていました。
調査隊に応募するのだから、並々ならぬ意欲があったとしても、さすがにそんなに長期化になると、人間壊れてしまう。
どんな人間にも生きていくために譲れない生き甲斐ってものがあるもんです。
家族だったり恋人だったり風呂だったりラーメンだったり。
その中でも、人との関わりは大きなウェイトを占めてるのだなと、 やはり感じました。
期待するところとは一部違うところはありましたが、存分に楽しめたし、ステイホームのコツなども参考にはなりました。
たぶんいろんな人との話題になります。
今の巣ごもり時期だからこそ、おすすめできますね。