ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

YouTube の広告が物欲の経絡秘孔を突いて来て困る。

YouTube の有料プランができて広告を消せるようになったので、無料ユーザには容赦なく広告が差し込まれるようになりましたね。
無料ユーザはストレスをかけるほど有料プランへの加入動機が強くなるんだから遠慮の必要などまるでない。
それで 広告にうんざりしていたのですが、ここ最近どういうわけか広告の内容が私の物欲を見事についてくるようになってきました。
一風変わった便利ツール などです。

なぜそこに弱いとわかった。

機械翻訳したようなたどたどしい字幕で非常に怪しい内容なのですが、思わず最後まで見届けてしまいます。
そういう動作が経絡秘孔を教えるヒントになっているとわかっていてもクリックしちゃったり。

今回刺激された商品は紫外線硬化型接着剤。
商品名はBondicです。

CM を見た途端にこれだ!となりまして思わずクリックしそうになりました。
多分健常だったら衝動買いしてたと思います。
こいつは凄いですよ。
液体の瞬間接着剤に見えますけど、通常の接着剤とは違って、紫外線を照射するまで固まりません。
瞬間接着剤などはすぐに固まってしまうのでヨーイドンで貼り合わせて気に入らない角度で結合してしまって今度は剥がれなくてやり直せないなんてことがよくありました。
しかしこいつは違います。
紫外線を照射するまでは液体の状態を保っているので、いくらでも修正が可能です。
成形作業に満足がいくまでじっくりと調整できるということです。
そして紫外線を当ててしまえばほんの数秒でカチカチに固形化してしっかりと一体化します。
なんだこの便利さは!
その他にも別タイプの接着剤にはないような特性がいくつもあって、これまでできなかったような工作や修理ができそうなのです。

物欲をグッとこらえて一度ブラウザを閉じて一晩寝てから考え直しましたしました。
もしかして自分が知らなかっただけで安くて良い製品が流通しているのではないだろうか?
こういうのは一度検索してから購入するのが常識というものです。

ということで、検索キーワード「紫外線 接着剤」で調査してみます。
すると UV レジン接着剤とタイトルに記されたページが沢山ヒットします。
なるほど紫外線で固めるタイプの接着剤は UV レジンと言うのか。

だけど広告で見た商品とはちょっと違いそうだぞ?
しかも、他の検索キーワードの参考として「ダイソー」とか表示されています。
似たような商品が100均で売ってるの!?
じゃあ自分が世間知らずだけでみんな使っているタイプの接着剤なのですね。
危ない危ない。
100円で売っているようなものをわざわざネットで取り寄せて購入してしまうところだった。
やはり購入前の検索は必須ですね。

www.design365life.jp


とはいえ、それらのヒットしたページをクリックして読んでみましたが、 YouTube 広告で紹介されていた内容ほどの実用性はなさそうですよね。
手芸の用途で簡単な工作に使うための商品で結合強度はそんなに強くなさそう。
接着剤というより隙間を埋めるパテの類だと考えた方が良さそうです。
子供の頃にこれがあったらプラモ作りに捗っただろうねと思いました。
電子工作などで部品を一時的に固定することにも使えそうです。


ボンディックの紹介記事や体験レポートも見つかります。
3年ほど前にクラウドファンディングで資金調達して商品化されたことで話題になったらしいですね。
www.makuake.com

kakakumag.com

akicomp.com

公式ページを当たればもっと面白い活用法が見つかるかもしれないと挨拶程度に公式を訪問してみたら驚愕の事実が!

注意喚起 フィッシングサイト(詐欺)について 複数のお客様から「オンラインで商品を購入したが送られてこない、連絡がない」とのお問い合わせを頂いておりますが、何れも同じ販売サイトから購入されているようです。サイトの特徴は「50倍の強力接着」「日本の歯科医によって開発」等、事実とは異なる虚偽の過剰な説明がございます。

Bondic Japan

まさにこの広告が私が見たやつですよ。
危ない危ない衝動買いしてたら詐欺に引っかかるところだった。
すごく便利そうだったけど誇大広告だったかな。

いや待て待て、詐欺だと言っているページが詐欺かもしれない。
もうちょっと慎重に調べてみます。
詐欺に関する注意喚起のアナウンスが見つかりました。

support.google.com

多分被害者からの報告でしょう。
疑心暗鬼ですが報告が間違ってるなんてことも考えられますけどね。
公式ページが SSL に対応していれば、公式のアナウンスが間違いないことを証明できるんですけどね。
フィッシング詐欺というのは公式に見えるように作ってありますからね。
もちろん検索エンジンを騙すような細工もしてあることでしょう。
詐欺に注意という情報を流して得する人もいないので疑心暗鬼以外の何者でもないんですけどね。

まさか実在する商品で詐欺を行うとは思わなかった。
初めて見た時の怪しい広告だという感触は間違いではありませんでした。
まあそのおかげで面白い商品を知ることはできたので私にとってはプラスだったのですけど。
広告は一度検索してから購入しなさいという教訓を得ることもできましたからね。
皆さんくれぐれもご注意を。