ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

Radiko プレミアム会員登録することにした。

入院中にタブレットによるラジオ視聴が思ったより快適だったので Radiko プレミアム会員の登録をしてみました。
最初の一か月は無料なので 料金については今のところ気にしていません。
会員登録の際に支払い方法でクレジットカードの番号を預けたのが少々不安ではありますが。
もう少し支払い方法のオプションがあればなー。
PayPal とかで一年間の料金をまとめて支払うとかできれば良いのだけど。
ほとんどの人はスマホで決済するから問題ないのかな?
PC から登録した自分がポンコツなだけかもしれない。
これで夜はタブレットのイヤホンからラジオ放送を楽しむことにします。
ラジオを聴く程度なら簡単にはバッテリーはなくならないことが分かったので運用には困らないことでしょう。
やはり相部屋だと他の人のテレビの音が干渉しちゃって内容が全く耳に入ってこないんですよね。
誰かがラジオにイヤホンなんて堅苦しいような気もしますが、結局そうした方が自分が気楽でイライラせずに住むんです。
後はタブレットから Ok Google するような設定について調べることかな。
入院なんてしてても仕方がないので徐々にあげて行きますよ。

入院してました&退院しました。

なんだか体がだるいなと感じたので、いつもより少し長めに昼寝していましたが調子は回復せず、体温測ってみたら39°オーバーでした。
おとなしく寝て治すか、日の高いうちに病院に連れて行ってもらうか迷っている間に体温は40度を突破。
病院に行けば確実に入院させられるのはわかっているので悩みどころではあるのですが、さすがにこれは入院した方が良いなと 病院に連れて行ってもらうようにお願いしました。
休日だったので救急は激混みで、診察が始まったのはすでに夜中。
むしろこの待ち時間で体調が悪化したような?
帰りの足はもうないし、施設の門限で入れないので入院させてもらいました。

原因はいつもの細菌感染で感染ルートは不明。
抗生剤の点滴治療で継続期間は2週間。
つまりどんなに調子が良くなっても2週間は退院できません。
熱が数日で下がって、その後下痢と吐き気で食欲を失い、5日ほどで回復するのはいつも通り。
毎回半年に一度くらいのペースでこの症状が発生して入院するのです。
前回の入院は2月だったのでそろそろ来るかなと密かに恐れてはいたのですが、きっちり6ヵ月だったですね。
ブログ連続更新も180日が目前だったのですが、強制的にシャットダウン。
結構悔しかったのですが、理由が入院ならまあ仕方がない。
記録というものはいつか途切れるもんだ。
また一からやり直します。

入院から一週間もすると体調も戻ってきて食欲も出てくるので、待ち受けているのは無限に続く退屈です。
退屈って本当にしんどい。
最初の3日くらいは謎の妄想を繰り返すことで時間を潰せていたのですが、やっぱり4日もすると妄想のバリエーションも限られててて飽きてくるんですね。
今回は個室から出されて相部屋だったので Google Home でラジオを聴くこともできず、ただ天井と窓の外を眺める盆休みを 過ごす羽目になりました。

さすがに途中から発狂しそうになったので退屈しのぎの方法を必死に考えたところ、タブレットにラジコプレイヤーを入れてイヤホンで聞けば良いのではないかと思いつきました。
Google Home の音声操作に慣れすぎてタブレット経由の方法を完全に見落としていました。
タブレットだと指が動かないことから自力で 操作はできないものの、イヤホンを接続するのはできるんです。
そこで wi-fi ルータータブレットを持ってきてもらって、早速つなげました。

ここで思わぬ発見がありました。

タブレットには GPS が付いているので、 radiko Player は GPS による位置情報から放送エリアを判定するのです。
つまりタブレットでは東海ローカルの番組が聴ける。
これはどういうことかと言いますと、私の wi-fi ルーターは登録が神奈川県になっているので関東地方在住扱いになってしまって Google Home では関東ローカルの番組しか聞けないのです。
タブレットなら東海ローカルの番組を聞けるので、dragonsのナイターを楽しめます。
シーズン諦める前にこれを知っておきたかった。
タブレットならエリアフリーも使えるし、イヤホンで相部屋のテレビの音にも邪魔されずに聞けるのでお得な発見だったかと思います。
今回の入院の一番の収穫ですね。
問題はタブレットの操作ですが、トラックボールなどペットに寝っ転がりながら自力で操作できるような何かをそのうち考えておきます。

さて肝心の体調の方ですが2週間寝たきりだったので体にうまく力が入りません。
マウスクリックはだいぶ力が入ってくるようになりましたが電動車椅子のスイッチオンオフはイマイチ不安ですね。
それと腰の力がヘロヘロで長時間座っているとさすがにしんどい。
あんまり無理して体調を悪化させても良くないので一週間くらいは無理せずに行きたいと思います。
今日のところはブログを更新できたので合格点。
毎日連続更新にチャレンジするかどうかはまだ気持ちが固まってません。
二日に一回に減らして ブログ記事の完成度を上げる方向に持っていくことも考えています。
ぺんじろう先生の今後の活躍にご期待ください。

冷たいスープで夏を乗り切る。

梅雨が明けたら連日の猛暑日ですわ。
夏の暑さに弱いうちのかみさんはきっとくたばっているでしょう。
こんな日はざるそばでもすすりたいですね。
ざるそばうまいよな。
実際にはそばの収穫時期は秋なので、この時期のそばが一番くたびれているはずなんですけどね。
それでも夏になるとざるそばが食べたくなるんですよ。
ただざるそばには一つ問題ありますよね。
茹でないと食べられない!
涼しくなりたいのにたっぷりのお湯が煮え立った鍋の前に立たない限り食べられないんですが。
作るほうの立場に立ってみれば、ざるそばってちっとも嬉しくない。
ざるそばって美味しいけど罪深い食べ物ですね。


まあそれにしても毎日食事を作るの大変ですよね。
暑さで食欲が落ちても作らなきゃいけない。
そして作ると更なる暑さで食欲が落ちる。
何とかして 暑さをしのげないものだろうか。

と考えた結果、冷製スープを送りつけることにしました。
しゃれた言い方をするとビシソワーズ。
Wikipedia によるとじゃがいものスープを裏ごししながら生クリームで伸ばして作るんだそうです。
はい、 Wikipedia で調べてるって事はビジソワーズがどんな料理か知らんかったです。
ポタージュスープの冷たいやつという話ですね。
だったら初めからそう言って欲しい。

ja.wikipedia.org

私は注文したのは12個セット。
通販で買うなら丁度良い 価格帯です。
味の種類もあるので好き嫌いがある人にも気分屋さんにもやさしいですね。


ファンタジー RPG の中で失われた古代都市の名前として出てきそうな料理ですね、ビシソワーズ。
滅びた都、ビシソワーズ。
多分人が乗れるロボットとかが朽ち果てていると思う。
冗談はさておき、冷蔵庫で冷やして開封するだけで料理が一品できてしまうのだから、この時期には最適です。
食欲がない時に自分一人だったら、これをお昼ご飯の代わりにしてもいいくらい。
ジャガイモ入ってるし、ご飯の代わりになるよね?

家族で食べても3日くらいは使えそうだし悪くないチョイスだと思うんだけど、喜んでくれるかな?

鳥刺しを美味しく頂くために鶏の羽のむしり方を調べる。

これまでの経緯。

これまでは生で食べたら危険と言われていた鶏肉ですが、最近では鳥刺しが幅広く受けられています。
なぜ生で食べる事が可能になったのか?
特別の解体方法が開発されたのか?
それを知りたくて調べた結果、外はぎと呼ばれるさばき方があることがわかりました。
しかし、その外はぎも必ずしも安全とは言えないことも分かってきました。

鳥刺しを安心安全に食べるためにも、もう少し掘り下げて知りたくなったので、 解体方法についてもう少し調べてみました。
今回は特に解体工程の中でも汚染リスクが高そうな脱羽処理について調べてみました。

鶏の羽のむしり方。

鶏は羽毛に包まれていますからね。
そのままじゃ絶対食べられません。
鶏を絞めた後は羽毛をむしります。

お湯につけて毛穴を開かせて 抜けやすくなったところでバリバリと引き抜きます。
結構力が入って時間がかかるようですね。
こんなことくらい田舎の農家の方とかお年寄りにとっては常識すぎるのかもしれませんが、地方都市のサラリーマンの家庭で育った子には知る機会すらありません。

結構大変な作業なので機械でやるのが普通です。
当然、脱羽専用のマシンが市販されています。
さすがに Amazon では取り扱われていないのでメーカーのリンクでも貼っておきますね。

welding-works.co.jp

買うと高いから自作する方もいらっしゃるようですね。

xn--35xme.net

仕組みはそんなに複雑ではありません。
洗濯機に似た感じで槽の内側にはゴム製のイボがたくさん付いています。
この中に鶏を入れるとぐるぐる回って羽とゴムイボが擦れて抜けていくという寸法です。

なぜ汚染してしまうのか?

カンピロバクターサルモネラは内臓の中に生息していて、内臓を傷つけることによって汚染が広がるということでした。
素人にはこの工程のどこに問題があるか、直感的に分かりません。
色々な文献を読み漁っていると、血液以外にも内臓から出てきて汚染リスクがあると分かりました。
その正体は。

その正体は。

お食事中の方もいらっしゃるのでどうかな。
腸の中の未消化の内容物と申しましょうか。
その辺のものが内蔵で汚染されたまま出てくると。

機械のゴムイボに体がぶつかる際に圧迫されて、お尻から出てきちゃう。
それが脱毛機の槽の中に出てしまうとぐるぐる回る家に拡散されていくと。
こうなってしまうとニワトリの体中に塗りたくってるようなもんですね。
未消化の内容物を!

これでは 内臓傷つけないようにどれだけ頑張っても この工程で台無しになってしまうじゃないですか。



ちょっと大げさすぎました。
反省。
こんなことを避けるために、解体前の鶏は数時間絶食させます。
お腹のものを全部出してから機械にかけるので、そんなにひどい汚染にはなりません。
安さが売りの業者は効率を上げるために スルーするかもしれませんけど。

安全に食べるための処理。

絶対に体に菌が付着しているとなれば,,対策は殺菌あるのみです。
消毒液のお湯が貯められた流れるプールの中でじゃぶじゃぶ洗うと言うことになります。
消毒の薬液は次亜塩素酸ナトリウムが使われることが多いようですね。
ノロウイルスをぶっ殺す、あの次亜塩素酸ナトリウムです。
色々やるんですね。
安く安全に食べるためには。
私たちが日頃食べている鶏肉はこうやって届けられるんですね。

さらに安全に食べるために焼らくと言って表面を直火で殺菌することもあります。
古くから鳥刺しに親しんでいる地方は、食中毒を出してブランドを傷つけないように、これらの手法で 安全を徹底しています。
お湯に浸して洗うと肉が水っぽくなってしまうから、お湯で洗浄するより炎で殺菌した方が味も良くなるといったこだわりもあるようです。

というか、 Amazon 探したら、まさにそういう説明がされた商品が扱われていました。
通販で鳥刺しはよほどの自信がないと出せないし購入もされないと思います。

手軽に通販で楽しみたいようという方は、たたきの方が安心安全です。
ラインナップも豊富です。
見てたらお腹がすいて食べたくなってきました。
体の弱い障害者にはできないチャレンジですから、是非とも皆さん私の代わりに楽しんでください。

無添加 鹿児島産 親鳥たたき もも肉・胸肉 セット 約500g 【冷凍】

無添加 鹿児島産 親鳥たたき もも肉・胸肉 セット 約500g 【冷凍】

調べ終わって。

鶏の羽はゴムイボの洗濯機でむしり取る。
全く想像してないやり方だったですね。
そして意外とバッチい。
魚では全然気にならないのに、ニワトリのお尻から出るとなると嫌悪感がすごい。
そしてあっけなく汚染が広がる。
ゾンビのように。

外はぎで解体するのは、やらないよりやったほうが若干安全になる程度であると消費者は考えて良いですね。
食品を提供する側にとっては、1万食10万食と膨大な量を出すのですから、確率は1%でも下げた方が良いという意味で、できることはやるのか当然と考えるでしょうけど。

気になるキーワードをキーの長押しで検索できるようにする【AutoHotkey】。

f:id:yasushiito:20190403184928p:plain

これまでの経緯。

昨日のハックでキーの長押し判定を使って簡単に AutoHotkey スクリプトを呼び出せるようになりました。
と言っても、私はスクリーンキーボードでクリックしてキー入力しているので、キー入力後のマウスボタン長押し判定で起動するようにしたのでした。
その結果、ポーズキーの長押しで、音声入力ウィンドウのテキストを任意のウインドウに転送できるようになりました。
それが便利だったので、今日は scrlk キーの長押しでアクティブウィンドウで選択中のテキストを Google 検索できるようにしようと思います。

どんな機能にしたいか。

一番やりたいことは Visual Studio CODE などのエディタでソースコードを眺めている時に、コマンドや関数のリファレンスを参照したいということです。
なんか当たり前のこと過ぎて、きっと探せば言語毎にまとめられたリファレンスを開けるんだろうなと思いつつ。
それ以外にはネットブラウズ中に気になった単語を即座に Google 検索したいです。
大抵のブラウザはテキストを選択して右クリックしたときの メニューから検索できるようになっていますが、 この際だから AutoHotkey スクリプトで実現してしまえば便利なんじゃないかと。

後は検索ワードを選択する操作が割とだるいです。
度々言ってますがマウスドラッグ苦手やねん。
エディタなら入力カーソルが乗っかってる周辺の単語をうまい具合に選択してくれるので、 使える機能はみんな使ってしまいましょう。
アクティブウィンドウが Visual Studio CODE だった時には、 Ctrl + D でカーソル周辺の単語を選択してからクリップボードにコピーします。
それ以外のアプリケーションで適切な単語選択できるものは今のところないですね。
ブラウザについても一発で単語選択する方法はなさそうです。

ということで、将来的な拡張も考慮してアクティブウィンドウの ソフトウェアの性質ごとに適切な単語選択を 試みつつ Google 検索するようにします。

実装。

今回も技術的に難しい部分はありません。
長押しの判定も前回と同じように scrlk キーのホットキーラベルからマウス左ボタンの押しっぱなし検出します。

;長押しした時はアクティブウィンドウのカーソル周辺の単語を Chrome でネット検索する。
ScrollLock::
    ;長押し判定。
    ;スクリーンキーボードからマウスクリックで2入力しているので左ボタンを監視している。
    KeyWait, LButton, T1
    if ErrorLevel
    {
        wordgooglesearch()
        Return
    }

    Return

myahk/full.ahk at master · yasushiito/myahk

テキストを転送する処理では、将来の拡張性を考慮してぐちゃぐちゃと関数に分けていますが、やることは至ってシンプル。
特別な操作が必要なアプリケーションの時だけ、それぞれのアプリケーションに特化したキー操作を行なってテキスト選択&クリップボードへの転送を行います。
よくわからないアプリケーションの時は何も考えずに Ctrl + C でテキスト選択します。
どうやっても単語を取得できないこともあるので、単語の取得に失敗した時は 検索しないで中断します。

特別な操作が必要なアプリケーションであるかどうかの判定はプロセス名で行うのが良いかと思います。
アクティブウィンドウの ID からプロセス名を取得して、 vs code のウインドウを区別しています。

Visual Studio Code のウィンドウタイトルには編集中の言語の名称が含まれていますので、これも取得して検索ワードの補助を行います。
常識的なコマンド名は数多くの言語に用意されているので、言語名で補足しないと 期待する検索結果がえられないと思います。


注意点。

scrlk キーを押すたびにキーボードのインジケーターが点灯消灯を繰り返すことになります。
私はノート PC なのでキーボードには LED がありませんので放置してあります。
スクリーンキーボード上では反転したりしなかったりを繰り返します。
スクリーンキーボードの宿命なので、何をどうやっても回避できません。
長いこと使っていれば気にならなくなってくれるのを期待しています。

使ってみて。

Reference の参照は割と楽になりました。
ネットブラウスに関しては機会が少ないので、それほどでも。
でもクリックが一つ減りました。
ダブルクリックが楽にできれば普通に使える機能なんだけどなー。


この記事に登場するAutohotkey スクリプトについて

この記事の中で私が作成したプログラムは、全て自由に使うことができます。
詳しくはこちら

長押しした時に別の機能を実行できるようにする【AutoHotkey】。

f:id:yasushiito:20190403184928p:plain

はじめに。

私は肢体障害者で指先がわずかに動く程度の機能しかありません。
それでも PC で自分なりのアウトプットをしたいんだ。
それを諦めずに済むように PC 操作をアシストするツールを 勉強しながら作っています。
この記事は それをまとめたものです。
ここで紹介されるツールはあなたにとっても便利な汎用的な機能ではないのでご了承ください。

ホットキーに使えるキーが少ない。

超重要な機能に関してはキーホットキー一発で起動できるようにしています。
例えば音声入力を開始する作業はポーズキーで起動しています。
これはめちゃくちゃ便利で早いです。
しかしなんでもかんでもキーに割り当ててしまうと、本来のキーの機能が使えなくなるので慎重に選択しなければなりません。
となると、使えるキーは限られています。
ポーズキーを除けば、インサートとスクロールロックとプリントスクリーンくらいでしょうか?
ページアップページダウンはプログラミングの時に使いますしね。
もちろん Home と end も。

ということで、これができたら便利だなと思いながらももったいなくて割り当てられていません。

ランチャーとホットキーの違い。

単純に起動だけならランチャーで起動すれば良いですね。
もちろん私も大半の機能はランチャーのボタンからクリックで呼び出してます。
では、全部ランチャーから起動すれば良いのでは?

これまではそうしてきました。
しかし、一つだけ決定的な違いがあります。
それは、クリックした瞬間にアクティブウィンドウがランチャーに移ってしまうことです。
例えばアクティブウィンドウに対して何らかの処理を行いたい場合です。
具体的には、音声入力されたテキストを音声入力エディタからコピペしたい場合などです。
現在は音声入力ウィンドウから Chrome で開いている編集フォームへ、と言った具合にコピペ先が固定化されています。

スクリーンキーボードならフォーカスを奪われない。

ランチャーをクリックするとアクティブウィンドウのフォーカスが奪われてしまうのが問題なら、アクティブウィンドウが切り替わらない何かでやればいいじゃん。

そんなんあるんかいな。

あるんですよ。
スクリーンキーボード。
スクリーンキーボードは、クリックしたことでアクティブウインドウを切り替えませんので、スクリーンキーボードからホットキーを起動すればアクティブウィンドウに対して処理を行えるはずです。
エディタに貼り付けたい場合はエディタをアクティブに、 Firefox に貼り付けたい場合は Firefox をアクティブに。
貼り付けたいウィンドウをアクティブにさえすれば、どんな ウィンドウにもコピペ出来るということです。
すごく便利そうですよね。
たぶんキーボードをバキバキ使っている健常者の方には「何を当たり前のことを言ってるんだ?」と思われるかもしれませんが、マウスクリッカーはこれくらいのハンデを背負っているということです。

長押しを検出できれば拡張できる!?

前置きがとっても長くなりました。
つまりスクリーンキーボードでキーの長押しで別の機能を呼び出せば、1回のキーアクションで複数の機能を使い分けることができるのではないかと気づいたわけです。

キーの長押しを検出することは、私が知らないだけできっとできるんだろうなと想像してましたが、予想以上に簡単に検出できることがわかりました
次の記事によればkeywait関数を使えば実現できます。

KeyWaitコマンドを使うことで長押しした時に違う命令を送ることが出来ます。

AutoHotkeyの使い方2

試しに自分でもサンプルコードを作ってみました。
エクスケープキーを押すと Fが入力されますが、長押しするとTが入力されます。


私に待ち受けていた問題。

さて、そこでポーズキーを長押しした時に、音声入力されたテキストを、アクティブウィンドウに転送できるようにします。
これが実現すれば、音声入力して転送する作業が連続的に出来るようになります。
たぶんめっちゃ効率上がるぞこれ。

しかしながら、エスケープキーのサンプルコードをポーズに変えたら動かなくなりました。
インサートもスクロールロックでも長押しが判定できません。
それどころか押下状態の取得もうまく動きません。

スクリーンキーボードお前か。

2時間ほど悩んだ結果、スクリーンキーボードの特性だと気づいてきました。
私では確認できませんが、物理キーボードでは動くんだと思います。

スクリーンキーボードはクリックされたキーのキーコードを一発送信したらリピートしません。
自分はマウスのボタンを押しっぱなしにしているから、キーを長押ししてリピートさせてるつもりになっているけど、この時にリピートされているのはマウスの左ボタンであってスクリーンキーボード上のキーではないのです。
冷静に考えれば自分が長押しているボタンがどれかなんてすぐにわかるはずなんですけどね。
目の前のスクリーンキーボードに意識が完全に奪われてました。

実装。

ということで、スクリーンキーボードクリッカー向けのポーズキー長押し手続きは次のようになります。

;音声入力ウィンドウのマイクをオンにする。
;長押しした時はアクティブウインドウに音声入力ウィンドウのテキストを転送する。
Pause::
    ;長押し判定。
    ;スクリーンキーボードからマウスクリックで2入力しているので左ボタンを監視している。
    KeyWait, LButton, T1
    if ErrorLevel
    {
        portAny()
        Return
    }
    mmic(editorurl)
    Return

myahk/full.ahk at master · yasushiito/myahk

アクティブウィンドウへの転送は簡単ですね。
音声入力テキストを取り込む際にアクティブウィンドウが切り替わってしまうので、真っ先にアクティブウィンドウの ID を押さえておくことだけ注意します。


使ってみて。

これでどんなウインドウにも入力したテキストを転送できるようになりました。
スクリプトのコメントを Visual Studio CODE にコピペするのが一気に楽になりました。
Twitter のリプライも簡単にできるようになりました。
しかも早い。
これまでの 作業が劇的に変化するよ。
Facebook にコピペするボタンは使わなくなるんじゃないか?
このシリーズ、とっても便利なことが分かったので長押しでアクティブウィンドウに何かをする機能をしばらく投入していきますね。

参考。

ahkwiki.net
キーが離されるのを待ちます。
時間を指定することで、一定時間までに離されるのを待ちます。
この場合時間内にキーが離されなければタイムアウトとして errorlevel が1になって次の処理に進みます。
もちろんキーが離されなければ、すぐさまに次の処理に進みます。

オプションを変更すればキーが押されるのを待つこともできます。
一度離れるのを待ってから、一定時間内にもう一度押されることを検出すれば、ダブルクリックのような連打を調べることもできます。



この記事に登場するAutohotkey スクリプトについて

この記事の中で私が作成したプログラムは、全て自由に使うことができます。
詳しくはこちら

Google Chrome の新規タブを閉じて余分なウインドウを消したい【AutoHotkey】。

f:id:yasushiito:20190403184928p:plain

前書き。

肢体障害のハンディキャップを埋めるために PC 操作をアシストするツールを開発しています。
AutoHotkey というスクリプト言語でキーボードやマウスの操作を自動化することが多いです。
今回の記事は その開発記録をまとめたものです。

問題がある。

アプリケーションの起動を確認して、見つからなかったら起動、ウィンドウを開いている場所がおかしかったら修正、といった作業を行うスクリプトがあります。

Google Chrome は音声入力するためのdocumentを開いたウィンドウと、毎日巡回する重要なページを開いた作業用ウィンドウを開きます。

f:id:yasushiito:20190731100326p:plain

その際に 無駄な Chrome ウィンドウを開いてしまうことがあって、いつも自分でいらないウィンドウを閉じています。
無駄な作業 を避けるための自動化なのに、不必要な作業が発生しているようでは本末転倒です。
しかしながら、それを簡単に防止する方法が思いつかなかったので放置していたのです。

詳しくは次の記事に書きました。
yasushiito.hatenablog.com

原因を探る。

Google Chrome では起動時に特定のページを開くようにできます。

support.google.com

ただし、これは起動時に限ります。
つまり起動してしまっている Chrome で特定のページを開くのはちょっと難しい。
そこで、起動ページを開きたいがために新たに Chrome ウィンドウを起動 ウィンドウを起動します。
ここで、PC 起動時に既にブランクの Chrome が起動してしまっていると、次のスクショのような感じに余分な Chrome が残ってしまうわけですね。

f:id:yasushiito:20190731100135p:plain

Google Chrome は開きたいページを指定しながら起動していくことはできるが、起動してしまったウィンドウを特定のページセットを使ったウィンドウにすることはできないってことです。

対策。

Chrome が起動のみの一歩通行であるからには 、スクリプト側から閉じてしまうのが簡単です。
新しいタブを閉じてみてはどうでしょうか。

いらないタブを閉じてみる。

Chrome でタブを閉じるキーボードショートカットは Ctrl + W です。
この操作ですべてのタブを閉じた場合はウィンドウを閉じられます。

余分に立ち上がった Chrome は新しいタブが1枚だけ開いたブランクウィンドウなので、こいつに Ctrl + W のキーボードショートカットを送ればウィンドウを閉じてくれます。
閉じる操作の確認はこれでオッケー。

新しいタブの判定法。

Chrome を複数ウインドウ起動できるので、その中から余分なクロームを探さなければなりません。
新しいタブを表示している時に URL バーの URL をコピーすると、次のような URL がクリップボードに転送されます。

chrome://newtab/

ユーザーからは空白に見えますが、 Chrome 内部ではこの URL で管理しているのですね。
f:id:yasushiito:20190731095803p:plain

取得した URL がこれと一致する場合に閉じれば良いということになります。

解決のための実装。

ウィンドウのリストを取得して、その中から Chrome のウインドウだけを取り出します。
Chrome から URL を取得 します( Chrome Extension を使って取得したことあり)。
URL の新しいタブであれば、タブを閉じるキーボードショートカットを送信します。

以上の手続きを行うスクリプトは次のようになりました。

この手続きをサイズアジャストのスクリプトから呼び出します。
必要な Chrome ウインドウを起動する処理の後に挿入します。

    ;余分に開いてしまった、 すでに開いていた Chrome を閉じる。
    closeblankchrome()

myahk/adjust.ahk at master · yasushiito/myahk

結果。

必要なウィンドウが起動してサイズとポジションを調整した後、余分なウィンドウを閉じるようになりました。
これで毎日無駄なクリックをせずに済みます。

なおこのスクリプトでは、各 Chrome ウィンドウの選択中のタブだけしかチェックしません。
また、何らかのページを開いていれば不要なウインドウであっても閉じません。

この記事に登場するAutohotkey スクリプトについて

この記事の中で私が作成したプログラムは、全て自由に使うことができます。
詳しくはこちら