ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

鳥刺しを美味しく頂くために鶏の羽のむしり方を調べる。

これまでの経緯。

これまでは生で食べたら危険と言われていた鶏肉ですが、最近では鳥刺しが幅広く受けられています。
なぜ生で食べる事が可能になったのか?
特別の解体方法が開発されたのか?
それを知りたくて調べた結果、外はぎと呼ばれるさばき方があることがわかりました。
しかし、その外はぎも必ずしも安全とは言えないことも分かってきました。

鳥刺しを安心安全に食べるためにも、もう少し掘り下げて知りたくなったので、 解体方法についてもう少し調べてみました。
今回は特に解体工程の中でも汚染リスクが高そうな脱羽処理について調べてみました。

鶏の羽のむしり方。

鶏は羽毛に包まれていますからね。
そのままじゃ絶対食べられません。
鶏を絞めた後は羽毛をむしります。

お湯につけて毛穴を開かせて 抜けやすくなったところでバリバリと引き抜きます。
結構力が入って時間がかかるようですね。
こんなことくらい田舎の農家の方とかお年寄りにとっては常識すぎるのかもしれませんが、地方都市のサラリーマンの家庭で育った子には知る機会すらありません。

結構大変な作業なので機械でやるのが普通です。
当然、脱羽専用のマシンが市販されています。
さすがに Amazon では取り扱われていないのでメーカーのリンクでも貼っておきますね。

welding-works.co.jp

買うと高いから自作する方もいらっしゃるようですね。

xn--35xme.net

仕組みはそんなに複雑ではありません。
洗濯機に似た感じで槽の内側にはゴム製のイボがたくさん付いています。
この中に鶏を入れるとぐるぐる回って羽とゴムイボが擦れて抜けていくという寸法です。

なぜ汚染してしまうのか?

カンピロバクターサルモネラは内臓の中に生息していて、内臓を傷つけることによって汚染が広がるということでした。
素人にはこの工程のどこに問題があるか、直感的に分かりません。
色々な文献を読み漁っていると、血液以外にも内臓から出てきて汚染リスクがあると分かりました。
その正体は。

その正体は。

お食事中の方もいらっしゃるのでどうかな。
腸の中の未消化の内容物と申しましょうか。
その辺のものが内蔵で汚染されたまま出てくると。

機械のゴムイボに体がぶつかる際に圧迫されて、お尻から出てきちゃう。
それが脱毛機の槽の中に出てしまうとぐるぐる回る家に拡散されていくと。
こうなってしまうとニワトリの体中に塗りたくってるようなもんですね。
未消化の内容物を!

これでは 内臓傷つけないようにどれだけ頑張っても この工程で台無しになってしまうじゃないですか。



ちょっと大げさすぎました。
反省。
こんなことを避けるために、解体前の鶏は数時間絶食させます。
お腹のものを全部出してから機械にかけるので、そんなにひどい汚染にはなりません。
安さが売りの業者は効率を上げるために スルーするかもしれませんけど。

安全に食べるための処理。

絶対に体に菌が付着しているとなれば,,対策は殺菌あるのみです。
消毒液のお湯が貯められた流れるプールの中でじゃぶじゃぶ洗うと言うことになります。
消毒の薬液は次亜塩素酸ナトリウムが使われることが多いようですね。
ノロウイルスをぶっ殺す、あの次亜塩素酸ナトリウムです。
色々やるんですね。
安く安全に食べるためには。
私たちが日頃食べている鶏肉はこうやって届けられるんですね。

さらに安全に食べるために焼らくと言って表面を直火で殺菌することもあります。
古くから鳥刺しに親しんでいる地方は、食中毒を出してブランドを傷つけないように、これらの手法で 安全を徹底しています。
お湯に浸して洗うと肉が水っぽくなってしまうから、お湯で洗浄するより炎で殺菌した方が味も良くなるといったこだわりもあるようです。

というか、 Amazon 探したら、まさにそういう説明がされた商品が扱われていました。
通販で鳥刺しはよほどの自信がないと出せないし購入もされないと思います。

手軽に通販で楽しみたいようという方は、たたきの方が安心安全です。
ラインナップも豊富です。
見てたらお腹がすいて食べたくなってきました。
体の弱い障害者にはできないチャレンジですから、是非とも皆さん私の代わりに楽しんでください。

無添加 鹿児島産 親鳥たたき もも肉・胸肉 セット 約500g 【冷凍】

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調べ終わって。

鶏の羽はゴムイボの洗濯機でむしり取る。
全く想像してないやり方だったですね。
そして意外とバッチい。
魚では全然気にならないのに、ニワトリのお尻から出るとなると嫌悪感がすごい。
そしてあっけなく汚染が広がる。
ゾンビのように。

外はぎで解体するのは、やらないよりやったほうが若干安全になる程度であると消費者は考えて良いですね。
食品を提供する側にとっては、1万食10万食と膨大な量を出すのですから、確率は1%でも下げた方が良いという意味で、できることはやるのか当然と考えるでしょうけど。