ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

映画鑑賞チャレンジ(眺めの会)6月・上−アナと雪の女王2

隔週土曜日に行っている映画鑑賞会、今回は PC も壊れていることだし見送ろうとしたのですが、結局着手できる作業もなく、ぼんやりしているだけになってしまうので急遽実施することにしました。

 

もはや恒例となっている鑑賞会。

この機会に名前をつけることにしました。

イベント名は「眺めの会」

 

深い意味はありませんが、名前の響きから眺めるだけで許されるゆるさがあるかなと思います。

名前をつければ愛着が湧いて長続きするし、日記のタイトルも引き締まると思います。

 

眺めの会となって初のタイトルは「アナと雪の女王2」です。

言わずと知れたディズニーの長編アニメーション映画です。

 

今回私が選択したプラットフォームは Amazon プライムビデオ。

日本語吹き替えの SD 版です。

視聴は8 in のタブレットにイヤホンを接続しました。

 

今回はスマホからの更新ということで、いつものようなフォーマットで記事を書くことができません。

今回の商品の紹介はプライムビデオからではなく、DVD ですのでクリックの際にはご注意ください。

作品の性質上、字幕版と吹き替えの違いは大変大きく、画像のフォーマットによっても体験が全く変わってきます。

熟慮を重ねてくださいね。

 

 

アナと雪の女王2 [DVD]

アナと雪の女王2 [DVD]

  • 発売日: 2020/05/13
  • メディア: DVD
 

 

感想

おじさんの立場から一言で感想を表すなら

 

「子供向けです」

 

ディズニーの長編アニメーションを見ておいて子供向けとはあまりにもひどい。

餅を食べて「もちもちです」というくらいひどい。

 

話はシンプルでわかりやすいし、文句なしのハッピーエンド。

ちゃんと前作のおさらいも入れてくれて、随所にスピリチュアルでエモーショナルなありがたいお言葉の数々がちりばめられています。

教育にいいですよ。

家族との絆が深まりますよ。

今晩にでも早速家族でジェスチャーゲームをやると良いと思います。

 

ただし、男の子が求めるようなカタルシスを伴う爽快感を期待してはいけません。

濃紺の夜空に四つの精霊を象徴するクリスタルが鈍くきらめいていたとしても、ファイナルファンタジーのような冒険物語が展開されるわけではありません。

もしこの作品を見る理由が、彼女に誘われて・子供にせがまれて・若者たちと話を合わせるため・一般教養として、というような義務的なものだとしたら子供向けの退屈なおとぎ話としか感じられないでしょう。

制作側が煽りすぎて期待値を上げてしまうのがいけない。

男性陣はおとなしく映像だけ見ていてください。

 

では、男性陣にとって見所が全くないのかと言いますとそうでもありません。

正直に申し上げましょう。

この日記を書いている屁理屈おじさん、この映画を見て不覚にも泣きました。

キャー恥ずかしい。

 

しかし不思議なことに、涙が出る理由がわからないんです。

気が付いたら熱いものがこみ上げてきて、ポロリしてました。

まあ確かに歳のせいか涙腺に関わらず色々ゆるくなっているし、その場面もエルサが核心に迫ったところなので感動的に作ってあるのも確かなんですが、決定的な瞬間はなかったと思うんです。

こんな不思議な感触は初めての体験なので、映像の中にヤバい薬が盛り込まれていたか、怪しい電波が発信されていたのではないかと疑ってしまいました。

きっとオラフのいたずらでしょう。

 

もう一つ、感動を覚えるポイントがあります。

それは映像の美しさです。

終わりの方の場面で澄み切った青空と真っ赤に色づく紅葉の森出てくるのですが、そのリアルな美しさといったら。

これは本当に CGなのだろうかと我が目を疑いました。

ただ美しいだけなら他の映画にも見られると思いますが、その自然さと言ったら。

自分の人生で見てきた最も美しい空と紅葉と錯覚してしまうようなリアルな風景なのです。

自然より自然ってどういうことだよ!!

しかも私が見たのは SD 版ですよ。

映画館のような大きなスクリーンで見ておけばよかった。

その他にもアナが乗せられて流された氷の船の質感とか押し寄せる大波の握力も素晴らしいクオリティーでした。

音を消して大型テレビで流しているだけでもインテリアとして機能すると思いますよ。

繰り返しの視聴に耐える作品なのでDVD の購入も視野に入れて良いと思います。

 

もう一つ失敗したなと思うのは、吹き替え版を選んでしまったこと。

これは吹き替えの品質が低いというわけではありません。

単純に私の言葉の読み取り能力が低いだけです。

ミュージカルを楽しむための経験値がまるで足りていないことによるものです。

 

アナと雪の女王はミュージカルアニメです。

当然のこととして物語上重要な場面は歌で話が展開していくのですが、私の場合は意識が楽曲の方に吸い込まれてしまって歌詞が聞き取れないと言うか、頭の中には全部ひらがなに開かれた状態で届いてしまって漢字に変換している間に話が流れていってしまって、歌が終わった後に「いい歌だったけど結局何が言いたかったの?」となってしまっているのです。

ひどいことに私はセリフが頭に入ってこない状態で流され続けて気がつけば海まで行っていました。あの精霊達は何に困っててどうやって救済してあげたのだろう。バタバタしているなと感じている間にアナとエルサが解決しちゃってました。冒険の旅に出る理由も唐突じゃなかったですか?

ウームまるで読めていない。

 

もし字幕版を選択していたなら、耳で歌を楽しみながら目で物語を追うことができたはずです。

なんなら吹き替え版でも画面の下に日本語字幕を表示してもらっててもいいくらい。

ではなぜ吹き替え版を選んだのかと申しますと、理由は二つあります。

一つは、テレビ放送・ショーイベントなどでは基本吹き替え版の楽曲が利用されるから原曲に慣れてしまうと後々寂しいことになるということ。

もう一つは、吹き替えの方がセリフを端折られることがなく物語の細部まで理解できるに違いないとの判断したこと。結局私の日本語処理能力の問題でこちらは否定されましたが。

びっくりするようなどんでん返しがある物語ではないので、事前に歌詞カードをチェックしておいてもう良いかもしれませんね。

まあなんと言うか繰り返し見ましょうとしか。

 

 

 

お話の完成度としては良かったと思います。

子供向けとは言いましたが、ドキドキハラハラしてハッピーエンドになるのだから安心ですね。

前作はハッピーエンドの皮をかぶったもやっとエンドでしたからね。結局根本解決してないじゃん、この先エルサはどういう生き方を送って行けばいいのか答えが全く掲示されていないじゃないかよ。

答えは自分の頭で考えようってか、投げっぱなしジャーマンにも程があるわ。

続編の展開などできないだろうと思って終わったのが数年前。

本作を見てみれば、最初から2部構成だったんじゃないかと思いたくなるような安定感で、2つの作品が合わせ鏡になったような着地でした。

あの階段からの着地はやっぱり泣きますわ。

それ以外にも前作で指摘された問題点や批判などを正面から向き合って作品ないで答えていたと感じました。

細かい疑問ではありますが、エルサが魔法を出してしまう理由お母さんは知っていたはずなのに最後まで隠していたのは謎ですが、前作を振り返ってみれば衝撃の伏線が貼られていたりするかもしれませんね。

今度見る機会があったら確認しておこう。

 

 

感じるところは他にもたくさんありましたが長くなってまとまらなくなってきました。

タブレット環境でこれ以上やるのは限界。

最後に感想をもう一度振り返っておきます。

超絶すごい映像体験ができて世間の波に乗り遅れないで済んだので満足でした。