ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

PC がクラッシュした時に備えて回復ドライブを作成する

新しい PC 購入- Windows が起動したら。

毎度毎度失敗するのが購入直後の状態の回復ドライブの作成です
手元に届いたら環境構築したくてバックアップを取る前に弄り回すちゃうんですよね
落ち着けっつーの
そして色々インストールしている間に小さな不具合が見つかってしまうのが恒例行事となっていました
だって周辺機器がちゃんと動くか接続してテストしたくなるんだもん
でも今回は大いに反省したので事前に容量大きめの USB メモリーを用意していたのでした
ということで回復ドライブの作成です

回復ドライブって何?

今回私が取り組むのは回復ドライブの作成です。
壊れた PC を復旧させる手段は様々あります。
と言うか一口に壊れたと言っても状況様々で、それぞれに対して対応が違います。
バックアップ、起動ディスク、回復ドライブは全て違う意味合いのものですから目的に応じて最適なものを選択してください。
回復ドライブでは 現在のハードディスクの状態を Windows のシステムごと保存してくれます。
以前はリカバリディスクとか呼ばれていたような気がします。
万一の場合、回復ドライブを使用することで Windows のシステム起動からデータ回復まで全部やってくれます。
購入時に回復ドライブを作成しておけば購入時の状態にいつでも戻せます。
工場出荷時の初期状態に戻せると考えても良いでしょう。
もちろんその場合は既存のデータはすべて失われます。
何らかの問題で Windows が全く機能しなくなって現在のデータを完全に諦めるつもりになった場合の復旧方法だと考えてよいでしょう。
回復ドライブの作成しないまま PC が起動しなくなってしまったら、自力での回復が絶望的になってしまいますので購入直後には必ずとりましょう。
もちろん回復ドライブを後から作成することもできますが、ウイルス感染した状態で作成した回復ドライブは、やはりウイルス感染しているのでインストールミスで不調になった状態で回復されても困るので、少なくとも購入直後に一つ取っておくと良いです。

今回の場合、 Windows 設定更新とセキュリティにおける バックアップでもなく回復でもありません。
起動ディスクの作成ではなく、システムイメージの作成でもありません。
これらは全部違うものなのでご注意を。

回復ドライブの作成。

USB メモリの準備。

データの退避先として USB メモリを用意します。
USB メモリを起動ディスク代わりにして PC を起動することができるんです。
最近では大容量の USB メモリも比較的安価に手に入るので負担にはならないと思います。
Windows システムが入るハードディスクの方の大容量化していてバックアップデータの肥大化しておりますが、令和2年の現在で8 GB 程度となっておりますから、せいぜい16 GB もあれば足りるでしょう。
回復ドライブに使う USB メモリのデータは、回復ドライブを作成した段階で全て削除されます。
USB メモリに大切なデータが入っていないか確認してください。
また回復ドライブが納められた USB メモリには他のデータ保存することはできません。
USB メモリを他の用途で使うことはできず、完全にバックアップ専用になりますのでご注意を。
USB メモリーの準備ができたら USB ポートに差し込んでください。
USB 3.0のポートで回復ドライブの作成に失敗したとの報告があるので、心配なら2.0ポートで取るのも良いかもしれませんが、今時2.0ポートなどない PC 多いので都市伝説でしょう。
私は早い方が良いので3.0で作成しました。

スクリーンセーバーなどを止める。

回復ドライブの作成には時間がかかります。
作成中にスクリーンセーバーが起動したりスリープモードに転移してしまうと回復ドライブの作成に失敗してしまいます。
Windows の設定からシステムを選んで、電源とスリープの項目でスリープを停止しておきます。
ついでなのでディスプレイの電源を切る設定も停止しておきます。
また起動しているアプリケーションは可能な限り終了させておきましょう。
タスクトレイアイコンに表示されている常駐アプリを終了させることもお忘れなく。
タスクスケジューラなどで決まった時間にタスクを実行するようになっていないか確認してください。
回復ドライブの作成中にアプリケーションを起動したり、ディスクにアクセスしないように注意してください。

回復ドライブの作成。

タスクバーの Windows ロゴボタンの隣にあるルーペのアイコンをクリックして、 検索ボックスに検索ワード「回復ドライブ」と入力します。
回復ドライブのアプリケーションアイコンをクリックして起動します。
回復ドライブアプリケーションが Windows システムに変更を加える許可を求められますので許可します。
回復ドライブのウィザードで、システムファイルを回復ドライブにバックアップしますのチェックが入っている事を後にして次へボタンをクリックします。
回復ドライブの作成準備に入ります。
この作業は5分から10分程度かかると思われます。
処理中の Windows を操作しないでくださいね。
回復ドライブの準備が整うと作成ボタンが現れますのでクリックします。
USB メモリをフォーマットしてファイルの転送が始まります。
回復ドライブを作成中の進捗バーが少しずつ進んでいくので気長に待ちます。
環境によるとは思いますが、この作業は結構時間がかかります。
私の場合は40分以上かかりました。
準備も含めて1時間程度は分かるので、回復ドライブの作成は時間に余裕のある時に行いましょう。
あまりにも遅いと不安になりますが、 PC の操作はしないでくださいね。
進捗バーが右端まで進んだらおめでとうございます。
回復ドライブの準備ができたメッセージが表示されたら完了ボタンをクリックします。
これで回復ドライブの作成は完了です。
USB メモリを取り外して安全な場所に保管しましょう。

何本か用意して、初期状態だけではなく定期的に作成しておくことをお勧めします。
もちろん回復ドライブ以外のバックアップ方法も組み合わせて。

回復ドライブの使用。

回復ドライブとして作成された USB メモリで PC を起動することができます。

起動ドライブの選択。

PC が USB メモリから起動するようにします。
この設定が行われていない場合は、USB メモリ上の回復ドライブは無視して通常通りにハードディスクから起動されます。
PC には起動に使うディスクの優先順位を決める設定がありまして、 光磁気ドライブやハードディスクドライブの方が優先順位が高い事の方が多いです。
優先順位の設定は BIOS 画面で行います。
PC を起動するときに[ Del] キーまたは[F2]キーを連打すると英語がびっしりの黒い画面が表示されます。
ややこしいことに PC ごとに押すべきキーが違います。
どのキーを押せば良いのかわからない場合は電源投入直後に一瞬だけチラリと見える英語のメッセージを確認してください。
キーを押すタイミングが悪いと BIOS 画面の突入に失敗しますので何回かチャレンジしてみてください。
BIOS 画面のメニューもまた PC ごとに違うので何とも言えませんが、矢印キーとエンターキーで操作して、最終的にはセーブして EXIT すれば起動が始まります。
多分知らない人は怖くて手が出ないので詳しい人にお願いした方が良いかもしれませんね。
なんだか投げやりな終わり方ですが、回復ドライブがあれば詳しい人がなんとかできるはずです。
回復ドライブがなければどんなに詳しい人でもお手上げです。