ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

ぺったんRのクレジットの取り扱いについて

「ボケて」の著作権の取り扱いについて前回記事にしました。私はボケてを批判したいわけではありません。ぺったんRも類似サービスにあたるので、何か書いておかなければならないと考えたからです。

「ボケて」は面白いサービスだなぁと感心していました。たまにTwitterのタイムラインに混ざってくるんですよね。ぺったんRのように、わざわざスタイルを調整して漫画的に表示しなくても、十分に面白みのある表現ができるのだと認識していたわけです。

それで先日このブログで先行事例として紹介するために、改めてサービスを試してみたわけですよ。その結果、投稿コンテンツそのものは面白いのだけど、著作権的にヤバそうなところがあるなと引っ掛かりを覚えました。例えば、アニメのキャプチャ画像がそのまんま投稿されているんですよ。画像の下にクレジット表示は当然なし。そのかわり投稿者のアカウントが表示され、その名目は 「投稿者」ではなく「お題」とされています。著作者がないがしろにされた上、責任が非常に曖昧になっているんですよね。著作者がないがしろにされた上、責任が非常に曖昧になっているんですよね。そこら辺が非常に残念です。

私はこのサービス、てっきりcreative commonsの画像にコメントをつけていると思ってたんですよ。そのようなライセンスの画像から、きちんとクレジット表示をしていれば問題ないと思うんです(肖像権などは別として) 。ぺったんRでも同じようなことができますが、こちらは画像とセリフが重なってしまうため、 creative commons上では「改変」扱いになってしまうのですね。そのため、ぺったんRでは、 creative commonsの画像を素材として扱う事は推奨できません。セリフを人物の口もとから出さなくても、十分に面白い上にライセンスの問題もクリアできると言う割り切り方に「やられた」と感心したわけです。運用さえしっかりしていれば健全なサービスになれるのに、あまりにももったいない。

まぁ、それは余談として、ぺったんRでは、そこをクリアするためにわざわざライセンスを策定して一から素材を集めることに挑戦しているわけです。そんな大仰なものを立ち上げたところで、果たしてコンテンツは増えるのか?おそらく自縄自縛、なかなか素材が集まらない状態に陥るだろうと予想しておりますが、問題をいつまでも放置しておくわけにもいきません。責任者は誰であるのか、はっきり表示する。当たり前のことが当たり前のようにできる仕組み。やらないよりはやった方がマシでしょう。

さて、本題ですが、ぺったんRがクレジットを表示する仕組みは次のようになっています。

画像の提供者(ぺったんRでは絵師といいます)は画像を投稿します。この投稿されたばかりの画像は「原画」と言って、一般には公開されません。この原画に対して、絵師がライセンスを設定することで「素材」として公開され、漫画素材として活用できるようになります。 「素材」が表示される時、ぺったんRは必ずクレジットを表示します。クレジットの形状はライセンスによって変わります。

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ちなみに、画像のMD5が同時に表示されるので、これを検索することで著作者が自分の素材の利用状況を調べることもできます。

まぁこんな感じでぺったんRはやっていきます。うまくいけばいいですけど。