ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

眺めの会・8月上旬『Summer of 84』

サマーホラーが見たい。

夏がテーマの洋画のホラーを見たい。
しかし夏にホラーを見るのは 日本特有の文化らしいですよ。
アメリカでは怖い話を楽しむのはハロウィンが多いのだそうです。

夏をテーマにしたちょっと怖い洋画と言えば『STAND BY ME』と『13日の金曜日
この二つのインパクト強すぎてアメリカの夏=恐怖のイメージなんですけども。
おかしいなあ?若者たちが夏休みのキャンプでイキリ散らかして殺人鬼に追い回されるストーリーは 定番じゃなかったのか………。

なんとか見つけたのが今回の『サマー・オブ84』
内容は知りません。
タイトルだけで選ぶのであんまり期待していません。
というか洋画のホラーは B級の方が好きなの。

視聴プラットホームは Amazon プライムビデオ。
有料コンテンツとなっております。
今回は楽に観たいので吹き替え版を選択。
年齢レーティングは15歳以上です。

サマー・オブ・84(吹替版)

サマー・オブ・84(吹替版)

  • グラハム・バーシャー
Amazon

サマー・オブ84。

2018年カナダとアメリカで作成されたホラー映画。
監督はフランソワシマール、 アヌーク・ウイッセル、 カール・ウィッセル。
脚本はマット・レスリー、スティーブン・J・スミス。
出演者はグラハム・バーチャー、ジュダ・ルイス、ケイレブ・エミリー 、 コリー・グルータ・アンドリュー、リッチ・ソマー。
上映時間は106分で言語は英語(吹き替えは日本語)。

あらすじ。

1984年の夏のこと。
アメリカの郊外で暮らす少年デイビーは オカルトやミステリーが好き。
人には必ず裏の顔があると疑っている。
そんな折に近くの街で少年たちが立て続けに失踪していると知る。
犯人は近くで暮らしているのではと想像したデイビーは近所の警察官マッキーを怪しむ。
そこで友達のイーツ、ウッディ、ファラディたちを誘ってマッキーの調査を始める。

見終わった感想 ネタバレあり。

眠れない夏の夜にはちょうどいい。

夏休み、昼夜逆転した学生が眠れない真夜中になんとなく深夜放送で見るぶんには最適な作品。
仲間と遊び倒して解散するのも名残惜しく夜更け過ぎまでだらだらと過ごした時に見るのも良いだろう。
冴えない四人のとんちんかんな探偵ごっこをみんなで突っ込めば楽しいに違いない。

舞台は1984年。
その頃に作られた古い映画かと思いきや、わりと最近の作品。
私はその時13歳だったので時代感覚がジャストフィットだけど、今の学生が見てしまうとわけわからんかもね。
かといって中高年が見る内容かと問われると答えに窮する。
アメリカの郊外で育っていたらもっとドンピシャだったかもしれない。

タイトルにサマーがついている割りには夏らしさがなくて期待していたものとは少し違った。
夏特有の浮ついた高揚感がないんだよな。
友達の部屋に転がり込んでエロ本読みながら馬鹿やるだけなら夏に限定しなくてもいいでしょ。
自宅の半径1 km 出てねえじゃねえかよ引きこもりかよ。
四人もいて全員それか?
ちなみに84年の夏、アメリカではロサンゼルスオリンピックが開催されました。
オリンピックの話題ゼロだったよね?
確かにイケてないグループの夏休みって割とこんな感じだけどな。

前半の見所は警察官マッキーが本当に連続殺人犯なのか?
疑心暗鬼 妄想少年のウルトラ推理を正とするか否か。
もしマッキーがクロだったら、デイビー少年はオカルトの世界が正しいと確信してしまう。
陰謀論者ここに爆誕
「疑わしきものはやっぱりやばい」と結論付けるにしても、あの小学生レベルの根拠で 成功事例にするのは気が咎める。
仲間の3人はよくこんな話に貴重な夏休み何週間も乗っかれたもんだ。
イカれた発想に付き合わされるのは1時間でもいい迷惑。
ズボンの後ろポケットに包丁を隠した時にはさすがに病院に行けと思ったよ。
内心は8割うんざり。
でも2割は風呂敷のたたみ方がどうなるかハラハラした。


終盤はちゃんと怖くて一番嫌な終わり方をするので安心してほしい。
そして結末が分かってからもう一度見直すと、 うまいこと断って本当に良かったと胸をなでおろす。
後半からの急展開は 緩急の差があって良かったね。