ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

能登が舞台の小説を娘の誕プレに選ぶ

もうすぐ娘の誕生日。
先週、2年ぶりに面会。
LINE じゃおねだりしづらいかと配慮して 誕生日プレゼントに欲しいものを聞いてみました。
すると、「ノート PC がほしい」 と想像を超える大物をリクエストされて慌てふためいたのです。
それも「英検2級の受験料が欲しい」と学業に勤しむ姿を見せて財布の紐を緩めかけた瞬間を狙われたので、出さないわけにも行きません。
どのみち、 来年から専門学校に進学となれば家族共用にするわけにもいかないので必要なことは間違いないのです。
そんなこともあって、クリスマスプレゼントとまとめても予算を使い切ったので一件落着という気分。

しかし要求されたのは受験料と費用なので誕生日当日には現物が何もありません。
これまで毎年誕生日には本をプレゼントしていたので、せっかくだからこの習慣をもう少し続けたいな。


ということで、娘のために本を探します。
テーマは「高校3年生の女子」「専門学校に進学」「能登半島」 あたりでしょうか。
女子校生の青春ものとか恋愛系には興味なさそうだしなぁ。
狙うなら能登半島が舞台の小説。
ミステリーはたくさんあるけど、誕生日っぽくないのでバス。
古い作品もバス。
琴線に触れたのは森見登美彦の『恋文の技術』


もちろんこれは Kindle ではなく書籍で購入。
能登半島が舞台。
『ペンギンハイウェイ』を読んでたくらいだし森見登美彦は嫌いではないでしょう。
試し読みをしたけど結構面白い。
能登を舞台にしているとはいっても、 愛着を持って描かれているわけではなく、むしろ仕事で渋々やってきた青年が主人公。
タイトルに『恋文』とあるのでロマンスの話かと思いきや、軽妙なタッチでちょっと毒舌。
退屈な田舎暮らしにうんざりした主人公が、得意の文章力を発揮して代筆家業で一旗揚げてやろうと知り合いに手紙を書きまくる展開になってます。
偶然にも、先週見た映画『HER/世界でひとつの彼女』の主人公のおじさんも手紙の代筆のプロでした。
昨年の誕生日プレゼントでは『文豪たちのずるい謝罪文』で 、日本の文豪たちが借金の言い訳や締め切りが間に合わないことの開き直りなど見苦しい手紙をまとめた本でした。
娘はどんな方向に持って行こうとしているのか、謎が謎を呼びますが、ダブルスピだったので面白いからこの方にしました。
手紙一通の集合体だから気軽に読めることでしょう。

こちらは Kindle 版。



参考までに『文豪たちのずるい謝罪文』書籍の方で。