ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

頭の衰えに絶望する 病院受診は終われた

私の生活は何もかもがおまかせ。
自分の意思というものがありません。
それもそのはず。
「やりたいことはありますか?」と聞かれたところで、家族と面会することすらできません。
もちろん外に出ることもできない。
「こういうご時世ですのでご理解ください」。
もう全身の意欲が干からびて、 毎日を無駄に塗りつぶしています。

なんでこんなにネガティブになっているかと言うと、 半年に一度の面談がありまして、自分のこれまでの経過とこれからのケアプランの確認をしたわけです。
自分のための話なのに、話を聞いていてもぼんやりで、ちょっと気を抜くとよそ事を考えてしまったり、なんか全然集中力がわかないのです。
体調の変化を尋ねられても「特に変化なし」の即答しつつも、後から振り返ると色々あったなと気が着いたにも関わらず、なんとなく面倒くさくてまあいいかと流してしまったのです。
そこでの会話は何の責任もないからね。
適当に答えても何にも困らない。
緊張感ゼロ。
ただでさえ日常会話で緊張感のある会話ができていないのに、本当のことを言うと会話すらしていないのに、 中身のある応答なんてできるはずもないよね。
ボケるってこういうことだな、と自分の衰えに絶望しました。


その後病院受診に行きまして、 治療方針の方は特に問題もなく継続だったのがいいのですが、 かみさんがもたらしてくる情報量が膨大でなかなか処理できなくてまたショック。
Wi-fi ルーターの契約の更新月で、 5G対応のプラン切り替えの手続きがあったことを始め、娘の進学が決まって専門学校から合格通知がきていること、ついでに入学金の支払いが必要なこと、 年金通知の話、母親のデイサービス利用の話、 仕事の愚痴などなど。
そして貸していた障害手帳が帰ってきて、次回の予約について、処方箋の FAX 送信、千円札の補充。
絶対どれか必要なやつ忘れてるよ。
肝心の娘との面会の話はほとんど進まず。

そして一番衝撃を受けたのが帰り道。
町のシンボル的な存在、山の上の風力発電の風車がなくなってた。
そこか-いと笑い飛ばしたくなりますが 自分には結構ショックでした。
自分たちが暮らす頭の上にあるものがなくなっているのに今日という日まで気が付かないなんて !
例えるなら、頭がハゲあがっているのに気が付かず鏡で見てやっと気がついたという漢字。
なぜ誰も教えてくれない?
小室圭が気に入らないとかどうでもいいのよ。
施設の外の何気ない変化を知りたいの。
自分がそれを知り得なかった理由は簡単。
そりゃあ会話がないからだよ。
新しい刺激が入ってくることを嫌って当たり障りのない定番ネタで なんとなくしゃべった気になっているからだよ。
意識がふわふわで会話の焦点が定まらないことも併せて、 認知症の老人のような会話パターンではないですか。

なんでこんなことになったのだろうと振り返りましたが要因はいろいろ。
自分が持っている情報がゴミすぎて、話題を交換しても何の驚きも提供できなくなって 話題を仕入れる意識すらなくなってた。
あ今思い出した。
冬の間、寒くて体が動かなくて 声を出すこと自体がしんどい時期があって、 無言で過ごすことが習慣になってしまったのだった。
でもこれからまた冬だ。
ずっと風邪気味が来てからまたくる。
ちょっとこれから習慣を見直そう。


今日のポジティブの収穫。
病院に向かう車の中から世の中の様子を眺めました。
海の方に風力発電の風車がいっぱい増えた。
太陽光パネルを並べた空き地も増えた。
工事中だったスーパーマーケットが完成に近づいてきた。