ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

冷たい蕎麦に天ぷらはなくても良い

先日は冷やしとろろそばをいただきました。
つるつると喉に滑り込む感触がたまらない。
刻みオクラも入っていて夏を感じる素敵な蕎麦でした。

揚げ物が大好きすぎて、そばには天ぷらがなければ気が済まないタチでしたが、近頃は冷たいそばには天ぷらはなくても良いかなと思うようになりました。
と言うか、冷やし蕎麦に海老の天ぷらは必ずしも相性はよろしくない。
ざるそばは別としてね。
冷たいそばにはやっぱりさっぱりした物が相性が良い。
山菜なめこそばとか、いいんじゃないでしょうか。
そして今回食べたオクラとろろそば。
私は死ぬ前の一日には絶対山芋が食べたいと思うほどとろろが好きなわけですが、とろろそばが極上かと言えばそうでもない。
とろろが蕎麦をコーティングしてしまって蕎麦の味が曖昧になってしまう弱点がある。
噛まずに飲み込んでしまうので、最終的には自分が何を食べているのか分からなくなってしまうところが不満です。
まあそれを含めて楽しむ料理であるとするならオッケーなのですが。

冷やしそばの王様といえば『おろしそば』ではないでしょうか。
それも辛い夏大根のたっぷり乗った 濃いめのつゆのそばが良い。
刻みネギがあっても良いがなくても構わない。
どんぶりから貪るようにすすりこんで食べたい。
食欲が落ちると言われる夏に最適だと思います。

冷やしおろしそばといえば思い出深いのが福井県で食べた越前そば。
福井県に旅行に行った時そば打ち体験 したのでした。
自分が打ったそばを食べたら無性にうまかった。
私にとってのおろしそばの原体験と言えるでしょう。
自分が打った蕎麦を不味いとは言わんわな、そして思い出補正。


越前そばはAmazon でも入手できます。
蕎麦は鮮度が命だから通販じゃあ間に合わない、蕎麦は近所の店で手に入れて欲しい。
そう思って掲載するのはやめようかと思いましたが、 越前そばはローカル色が強く、近所のスーパーで手に入るそばでは代替できないと気づいたので 紹介することにしました。
越前そばはそばの実を蕎麦穀と一緒に挽き、強力粉をつなぎにするのだそうです。
こういう素朴なタイプの蕎麦は手に入りにくい。
せめて大根くらいは自分で手に入れろと言いかけましたが、現地の郷土に伝わる大根までセットにされたぐうの音も出ません。


賞味期間は冷蔵庫で10日間。
大根とネギと鰹節、そして汁が付いてきます。
現地のできたてにはかなわないかもしれませんが本場の味を体験することができます。
さすがにおろし金とネギの刻みは自分でやる のです。

天ぷらをやめたんだから2人前食べてもカロリーはとんとんでしょ。
物足りなかったら二つ食べるのじゃ。