ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

GW 巣ごもりで再放送直撃7本目 バック・トゥ・ザ・フューチャー3

バックトゥザフューチャーシリーズ完結作です。
当初の計画ではシリーズを1日で一気にする予定だったんだけど、1日一本が限界でしたわ。
そのぶん後味をじっくり楽しめたと言えますが。


バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3 (字幕版)

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3 (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video


やっぱりアメリカ人たるもの、過去に遡るには西部開拓時代に触れておかねばならないのでしょうか。
インディアンたちがまたがる馬群の看板に向かって走った先に本物のインディアンに出くわすところで気分が一気に高まりました。
日本人だから100年前のちょっとした出来事、コルト社のピストルが発売されたとか、ピンとこないけど、埃っぽい街が良かったですね。
祭りの街、大衆の面前で発砲しているのに捕まえない警察官も通報しない市民も頭おかしいよね。
1885年って日本では明治時代。
日本人にとってはついこないだじゃないですか。
アメリカではまだまだ荒々しい時代だったんですね。

今回の主人公はマーティーよりもドクの方に軸足が置かれて、これまでとはまた違ったテイストで楽しかったです。
本作だけ見ても楽しめるはず。
私は2よりも3の方がずっと好きだ。
日本製は最高だと教えられてアメリカの凋落ぶりを嘆く場面が非常に印象的。
未来では人間たちは旅するのに歩かなくて済むけど、娯楽として歩くと聞かされて、現地の人が理解できずに大笑いする場面も昔見たときからずっと子供心の記憶に残ってました。冷静に考えれば機関車が走っているのを見たことがあれば自動車くらいイメージできそうなもんですが。
現代の苦役が未来では娯楽になるというのが目からウロコだったんです。
その予想は見事に大当たりして、 今では雑巾がけや包丁研ぎみたいなものまで娯楽です。
タイムトラベルものとしてはやれることをやりきっているので、 SF としての魅力は薄いかも。
口を酸っぱくして歴史を変えてはいかんと言っている割には、ガレージで製氷機を作るなど、残しちゃいけないものまで作っちゃって、最終的にはタイムマシン機関車まで作っちゃう。
今回の GW で見た攻殻機動隊でも言えますが、人間の好奇心と作りたい欲は抑えられないものなんですね。
実は今、映画チャレンジと並走して DR ストーンのアニメも見ているのです。
もっとすごいものを作りたいって気持ち、強くなりたい以上のエネルギーがあるのかも。

さすがアメリカだけあって馬の乗りこなしがすごいですね。
邦画及び時代劇ではあの疾走は見られない。
スタントとしても凄いです。

今回は吹き替えではなく字幕で見ました。
その収穫として、マーティーがいつもブチ切れる「腰抜け」が1985年ではチキンであることに対して、1885年では coward だったことに気づきました。
まあ日本の大河ドラマだって、明治時代の人がマジでやばいとか言ってたら笑いが堪えきれないでしょうからね。


最後の方に列車が自動車と衝突して大事故が起きるのに平然と列車が走り去っていくの見て鉄道関係の人は冷や汗が止まらなかっただろうし、鉄ヲタの方もそこで怒り出すかもしれないなと妙な雑念が入ってしまったところは見逃しておきます。