ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

地球上からうなぎを撲滅するキャンペーンに参加した

言うまでもありません。
夏の風物詩「土用の丑の日」です。

うなぎは絶滅危惧種に指定されていますからね。

この数年間でウナギが絶滅危惧種であることの周知がずいぶん進んできましたね。
数年前には「うなぎは絶滅しそうでやばい」と言っても「え、そうなの?知らなかったしスーパーに売ってるじゃん」という感じだった記憶があります。
今年は特に話題にしなくても絶滅のことが話題になります。
近年の鰻の高騰ぶりを見れば社会のことにまるで興味がなくても体感できるというものです。
私は外に出歩かないので知りませんが、最近では鰻専門店でいただくと3000円以上するみたいですね。
とても気軽には食べられない。
家族みんなでとなる と相当の勇気を必要とします。

ウナギが絶滅するより前に財布の諭吉が全滅するわ。

結局食うのかよ。

去年の丑の日の日記を確認したところ、絶滅を避けるために食べたくないとか意識高いことをほざいていますね。
今年はそんな気分にならないのか、良心の呵責もなく「うなぎ、うンめえよ」と食べちゃいました。
今日ばかりは牛が羨ましい。
私が牛だったら何度でも前の胃袋に反芻したことでしょう。

やっぱりこれは絶滅する味ですよ。

まずかったら捕まえることすらなかったのに。
人間って本当に怖い。
あの手この手で美味しいと感じるように調理しちゃうんだから。
誰だよ蒲焼なんて発明したのは。
蒲焼じゃなかったら鰻も国民食にはならなかっただろうね。

そして、絶滅寸前と言われても食べちゃう。
目の前に出てくると。
「なんとか完全養殖が完成して絶滅せずに済むのならいいね」などと言い訳しながら。
自分の財布から出て行く物がないとすれば、意地でも食べようとしてしまう。


この様子をビデオに撮影して、10年後の自分が見たらどう思うでしょうね。
あんなにダメだと言われているのにやめられない醜悪な自分の姿に耐えられずでしょうか。
土用の丑の日の習慣がない外国の人から見たらどうでしょうか。
施設は今月、福祉系の専門学校から学生の実習を受け入れているのですが、その中には外国から来た方もいます。
金さえ出せばなんとかなると能天気に考える日本人が馬鹿に見えるかもしれませんね。



人間って一度覚えた味は忘れられないんですね。
こういう時ばかりは覚醒剤をやめられない人の気持ちが分かる気がします。