ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

Stay Home だから映画を見るよ ラ・ラ・ランド

GW のステイホームは普段やらないことに挑戦、その中で映画を見ることで乗り切ることに決めました。
せっかくの映画体験なので偏ることなくバランスのとれた摂取を目指します。
今回は最も苦手なジャンルであろう恋愛ものに挑戦します。
感想文が書けるほど入り込めるだろうかと不安の方が大きいです。
今回選んだのは「ラ・ラ・ランド」です。

gaga.ne.jp


評判の良い作品らしくてタイトルは度々耳にしていました。
実は私、最近までこの映画をタイトルのイメージだけでディズニーアニメだと思っていました。
動物たちが大自然の中で歌って踊る楽しい物語じゃなかったのですね。
まあそれくらい私が映画弱者だということで、とんちんかんなところを容赦していただきたいかと思います。

ラ・ラ・ランド(字幕版)

ラ・ラ・ランド(字幕版)

  • 発売日: 2017/05/26
  • メディア: Prime Video

私は今回も Amazon プライムビデオで視聴しました。
字幕版と吹き替え版があって、私が選択したのは字幕版です。

概要。

2016年に公開された恋愛ミュージカル映画で監督脚本はデミアン・チャゼル。
上映時間は128分。

ja.wikipedia.org

あらすじ。

公式サイトから引用します。

夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミアは女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末の店で、あるピアニストの演奏に魅せられる。彼の名はセブ(セバスチャン)、いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合う。しかし、セブが店の資金作りのために入ったバンドが成功したことから、二人の心はすれ違いはじめる……。

映画『ラ・ラ・ランド』公式サイト

見終わった感想。

普通に良かったです。
ラストシーンのセブの演奏から始まるミアとの夢の共演にはさすがに心震えました。
ただ、ずるいなあ残念だなあと感じたのは異様にハイコンテキストのところ。
きっと映画ファン音楽ファンには オマージュされたカットとか引用される音楽の意味などが我が意を得たりと膝を叩いてビンビン来るシーンばかりなんだろうなと思いました。
ジャズには興味ないからよくわかんないし、エレベーターで流れている BGM のようなもんでしょ?と切り捨てちゃったミアの言葉に分かる分かると頷いてしまいました。
映画弱者・音楽弱者の私は後からネットで詳しい人の解説を読んで補うしかないですね。

音楽と映像だけでなくダンスシーンも良かったですよ。
夜の星空に舞う二人の姿は素敵でしたね。
ラストシーンももちろんです。
ちょっとセピアな映画調に落ちていくところは物語のエンディングを表すにふさわしい切ない場面でしたね。
ミュージカルシーンも複数挿入されています。
ディズニーアニメじゃなかったけど、広い意味では動物が歌って踊る映画だと言うのは間違ってませんでした。
オープニングの渋滞の中でのミュージカルもご機嫌でよろしかったです。
トラックのコンテナに閉じ込められた音楽隊はさぞ暑かっただろうね。
この渋滞はおそらく人生の行き詰まりを意味しているのだと受け取りましたが、奥の方に見える道路は順調に流れているのは皮肉だなあと思いました。
同じ目標に向かって ハイウェイを走ってもスイスイ先に進める人も いるんだから辛いもんです。

ミアがオーディションで見せた夢追い人に対する熱いエールには私も元気が出ました。
何かに向かって必死に頑張っている人は、きっとパワーをもらえるはずですよ。
諦めずにチャレンジすることの大切さを子どもの頃から刷り込まれる USA の夢追い人たち。
その中でもよりすぐりのドリーマーであろう女優志望の人でも自分の挑戦がクレイジーだと客観視してしまうことがあるんですね。
そこから一歩踏み出せたのは、ジャズピアニストとの恋で得た経験から注がれたジャズの魂があったから、ではないかと思いました。
ピアニストと俳優は全く違う生き物だけど、クリエイティブで表現することに関しては完全に共通しているのだから、互いが影響を与えられるし、いつでもどこでも深く繋がれるのだと教えられました。
たとえ目標は違っても、 むしろ違うからこそ、共同作業で出来上がる物語は優れた作品になるのではないかと思いました。

最後に。

恋愛映画って男女が出会ってくっついたり別れたりするだけの話じゃなかったんですね(小並感)。
不安だった感想文はそこそこに書くことができました。
苦手ジャンルと言っても評価の高い映画は誰が見ても美味しくいただけることが分かったのが一番の収穫でした。