ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

今日も映画でも見るか ペンギン・ハイウェイ

そろそろアニメ映画の順番かと考えて、アニメのリストを眺めて見たところ、これを見つけました。
昔からペンギンが好きな私は映画公開の時から気になっていた作品です。
娘も好きなようで、原作本をおねだりされた記憶は比較的新しいです。
この映画の見所は愛くるしいペンギンに決まっているので、難しいことを考えなくて良いので感想を書くのも楽だろうと夏休みの小学生並の発想があったことも確かです。
先日気軽に GW 中に10本目標で映画を見るとか軽い気持ちで入ってしまいましたが、1日一本映画を見て感想を書くのがどれだけ厳しいのか身をもって思い知りました。
毎日ハードな映画を見たら頭がパンクしてしまう。
万引き家族の咀嚼に想像を超えるパワーが必要だったんですよ。
ということで、今回も Amazon プライムビデオで鑑賞します。
皆様もお好みのプラットフォームで探してごらんになってくださいね。

ペンギン・ハイウェイ

ペンギン・ハイウェイ

  • メディア: Prime Video


ペンギンハイウェイ。

概要。

2018年に日本で公開されたアニメーション映画で、原作は森見登美彦、監督は石田祐康、上映時間は約19分。
原作は2010年に角川書店から刊行された SF 小説で、日本sf大賞受賞作です。

公式サイトはこちら。

penguin-highway.com


Wikipedia のページはこちらは。

ja.wikipedia.org

あらすじ。

小学4年生の男子青山くんの街に突然ペンギンが現れた。
ペンギンの正体を突き止めるために活動していると、 彼が密かに想いを寄せる歯科助手のお姉さん2ペンギンを出現させる不思議な力があることを発見する。
クラスメイトの家だと浜本さんと研究プロジェクトを組み、謎解きに挑戦する。

見終わった感想。

ペンギンです。
アデリーペンギンです。
立っています。
歩いています。
滑っています。
飛んでいます?
かわいいよお。
ペンギンはいつ見ても何度見てもどこで見ても超癒される。
愛くるしいペンギン達がアニメーションで動くって言うだけで価値があります。
特にペンギン大行進はペンギンマニアでなくても心踊ると思います。
それ以外はおまけと考えても惜しくはありません。
お姉さんのおっぱいすら、おまけです。

惜しむらくはこの映画、青山くんと同じ小学4年生の夏に見たかった。
小学生男子がこの作品を見たなら、絶対に何らかの「目覚め」があると思います。
私もこの映画で目覚めたかった。
五十がらみのおじさんでは 、作品内で描かれたすべての美しい事象は全部汚れたフィルターに通されてしまいます。
あんな小学4年生を体験したいなー。
小学校高学年男子の夢が全部詰まっているんですから。

ストーリーの方は正直よく分かりません。
ペンギン出現の原理・ペンギンエネルギー・お姉さんとの関係・ 海とは何か・重力のバランスがなぜ保たれているのか。
全部分かりませんし、ほとんど説明してもらえません。
海が起こした , 世界を驚愕させる現象についても大人たちがどう収拾をつけたのかも謎のままです。
これは夢オチに違いない、それ以外に辻褄の合わせようがないと考えましたが、最終シーンを見る限り、どうやら青山くんの寝言ではないらしい。
小学4年生が考える研究プロジェクトとか夏休みの冒険のレベルに合わせてあるのかもしれませんね。
原作者は中途半端なデタラメを書く作家ではなさそうですから、私が読み解けないだけで大きなテーマがあるんだと思います。
青山くんのおっぱいに対する執着心を見れば、その一つが性の目覚めであることは私にも読み取れるのですが。

ところで、先ほどから小学生男子の話ばかり出てきますが、女性はターゲットにされていないんでしょうか?
私はおじさんだから、青山くんにも共感できるし感情移入も可能ですが、女性が見たらどう感じるんでしょうね。
私が青山くんの体験をしてみたかったと思うように、女性も浜本さんになりたかったと思うでしょうか?
それともお姉さんになって、小学生男子の蕾がひらく様子をウフフと見守る体験に憧れるものなんでしょうか?
男性の性的視線を不快に感じる女性などは、小学生のマセガキが女をいやらしい目でじろじろ見ている現実を突きつけられて拒絶感が出たりしないのでしょうか。
お姉さんがペンギンと戯れるアニメーションを期待して鑑賞してしまうと事故が発生するかもしれません。
そういうのを無視して良いなら、海辺で育った さっぱりしたお姉さんがおしゃれな窓のアパートで一人暮らししながらカフェでチェスする生活も素敵だし、ペンギンのお姉さんになって大行進したり背中に乗せてもらって駆け抜けたりするところは超絶気持ちいいのですけどね。
原作を読めは映画には描かれていないお姉さんの視点がわかるのかもしれませんね。
タイトルがペンギン・ハイウェイなのだから、最も重要なのはそこなんでしょうね。
ペンギンとは、青山君をはじめとする小学生のことで、一本の道に沿って遥か先へと歩んでいく姿と重ね合わせているのかなとも思いました。



ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)


最後に。

このアニメのスタッフは全員が間違いなくペンギン大好きです。
ペンギンへの愛が満ち溢れています。
スタッフロールの合間に現れるペンギンも超かわいい。
スタッフロールは飛ばさずに最後まで見てくださいね。