ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

たまには映画でも見るか バーフバリ 伝説誕生

たまには映画でも見るか。

先月は気分が落ち込んだので映画でもレンタルしようとマッドマックスを見たのでした。
最近 YouTube 以外の映像コンテンツはご無沙汰だったので、想像した以上に満足感がありました。
そこで月2回程度視聴しようかなという気分になったので、今週も映画を探して楽しみたいと思います。

気軽に楽しめて名前の通った作品で何か良いものがあったかなと思い返してみたら、はちゃめちゃなアクション映画がインドからやってきたと何年か前にネットで大きく話題になった作品があったことを思い出しました。

バーフバリ 伝説誕生

バーフバリ 伝説誕生です。
Google Play で視聴しました。


play.google.com


2015年公開のインド映画で、ジャンルはアクションです。
上映時間はインドでは159分になっていますが、海外配給版は 138分となっており、一部がカットされているようです。

基礎情報は Wikipedia を参照すると良いでしょう。

ja.wikipedia.org

見終わってから気づいた大変残念なことがありまして、話題になったのは 続編にあたるバーフバリ2 王の凱旋でした。
それくらい調べておけよと自分に突っ込みましたが、 Google Play で配信されているのは伝説誕生だけで検索リストには他の作品は見当たらず、王の凱旋の方は Amazon プライムでの配信になっているようです。


バーフバリ2 王の凱旋(字幕版)

バーフバリ2 王の凱旋(字幕版)

  • 発売日: 2018/02/21
  • メディア: Prime Video


たぶんここから見られると思います。
クリックしてレンタルしてしまうのも嫌なので確かめてはいません。
ユーザーには使いづらい形ですが、プラットフォームが違えども日本語版が配信されているだけでも良しとするべきでしょうか。
この日記を見て興味を持った方は気をつけてくださいね。

見終わった感想。

全く予備知識なしで見たので消化するのが大変でした。
ネタバレを嫌って事前情報なしに見る方にとっても押さえておいていただきたい点がありまして、このビデオは1時間の作品が2本合体していると思った方が良いです。
前半は生まれたての王子が命を狙われて捨てられたが、拾われて成長して自分の国を取り戻す復讐劇。
後半は主人公が王子の父親にチェンジして、王子がどれだけ偉大な英雄王の息子であるのか、父親王の偉大さを語る戦国歴史絵巻となっています。
ここでは便宜上、前半をパート2、 後半はパート1としておきます。
話の半分くらいで時間軸が飛びますが、スターウォーズがエピソード4から始まるように、この作品もパート2からパート1に戻ります。
それが結構唐突なので私は完全に置いてけぼりになりました。

ということで、まずはパート2の感想から。

トータルでは満足できました。
ノリとしては007みたいな強カッコいいけど笑いとお色気も忘れない作風………というのはかなり強引かな?
少し文化の離れたインド制作の作品なので我々にとってのセオリーが通じない部分はあります。
そこを割り切れない人にはしんどいかもしれませんね。
邦画とハリウッド映画に疲れた時の口直しには最適かと思われます。

ストーリーは正統派の復讐劇です。
どこの国でも類似の昔話はあると思います。
水戸黄門以上に擦り切れるほど繰り返されたベタベタの内容です。
何のひねりもないので退屈と言われると否定のしようがありませんが、 多少わけわからん演出でストーリーが横道に外れたとしても、あるべき道に戻ってくることが絶対にわかっているので純粋に映像を楽しめます。
ストーリーが多少ちぐはぐでも気にしちゃいけません。
演出が突飛でも受け入れましょう。
こんな男性になりたいでしょ?
こんな女性素敵でしょ?
こんな出会い盛り上がるでしょ?
こんな絡みエッチでしょ?
みんながいいなと思うものを全部詰め込んであるんだ !
これこそがまさに王道中の王道作品なのです(きっぱり)。

特にいいなと思ったのは、意外にもラブロマンスの場面です。
男女の熱い恋を歌と踊りで表現すると言えばディズニーアニメの独壇場かと思いきや、インド映画も侮れません。
壮大な舞台の背景にゴージャスな衣装、セクシーなダンス、情熱的な演出に連続と畳み掛けるような映像はテーマパークのアトラクションを見ているようです。
そう、 ディズニーランドにいるんじゃないかと錯覚するような没入感と多幸感がすごいんです。
バトルシーンも殺陣は格好良いです
クライマックスシーンの火薬の量がさすがにハリウッドには及ばないので爽快感はまあまあといったところ。
やはり悪役たるもの、最後は爆炎と共に吹き飛んで欲しいと思うのは私だけでしょうか?
特に囚われの妃が修羅の形相で集めた薪の山が出てきた場面があったので映画のお約束として 燃え盛る炎に高所から落下して盛大な火柱が上がることを期待してしまうじゃないですか。
まあ現実は絵に書いた通りにはいかないので、リアルではあるのですけどね。



パート1では映画の性質がガラリと変わって合戦絵巻物となります。
三国志とかキングダムのような世界観ですね。


あらすじはとてもシンプル。
性格は違えど傑出した二人の王子が玉座を巡って競い合います。
王位継承権争いといえばドロドロの陰謀劇になりがちですが、決して宮廷劇ではなく、力に優れた王子と慈しみ深い王子の戦い方の違いを描いています。
王道とは何かを描いた物語と言えるでしょう。


個人的な感想としては、及第点といったところでしょうか。
時系列が変わっていることを確信するまで全く集中できず、30分ほどの時間を要してしまったのが体験を大きく損なってしまいました。
前半を中心に登場人物を掘り下げるためにセリフがたくさん出てくる場面もありますが、まあその辺は悪いやつといいやつの役柄を表しているだけなので物語は理解していなくても差し支えありません。
CG はちょっと E テレの歴史番組の再現 CG 感は否めないですが、迫力はあります。
広大な平原で大量のエキストラを使った映像はインドならでは。
20年前だったらこんな映像が実現するとは考えられなかったですね。
壮大な舞台の合戦ものが好きなら楽しいと思います。
凶悪な回転カッターのついたチャリオットをはじめとして、カタパルトありバリスタあり、男の子が大好きな戦闘シーンがたくさん出てきます。
しかも中国ものではお目にかかれない象 を使った戦い !
難しいことを考えなければ、とっても楽しめると思います。

おかわり、そして続編は。

翌日2回目の視聴が可能な時間を確保してありましたが、おかわりよりもブログの更新を選択してしまいました。
印象的なシーンだけを集めたダイジェスト版だったら2回目も見たかったですね。
ストーリーに脈絡がなく伏線も回収できてないので繰り返し見るには無駄な部分がを過ぎると思いました。
そして続編、 バーフバリ 王の凱旋を見るかどうかは悩み中です。
配信プラットフォームが普段利用しない Amazon プライムなので二の足を踏んでいます。
隔週土曜日だけ、年間でも50本以下と限られた本数しか見られない映画タイトルの中でインド映画を二つ選ぶとなると悩んじゃいますね。
まあ駄作とは思わなかったので、何らかのきっかけがあれば見る機会はあると思います。