ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

冒険の旅に出た少女が持ち帰ったものは黒き宝石だった。

先日娘が夏の思い出にと旅行に行ってきました。
電車通学の高校生ということもあって行動範囲も大きく広がり、今回の目的地は京都ということでした。
毎日早起きしてお弁当を作ることで、お昼ご飯のお金を浮かせて貯めたお金で新幹線の切符を買って初めての一人旅です。

冒険だ。
青春の冒険だ。

「新幹線の切符ってこんなに高いの?」という悲鳴が聞こえたような気もしますが。
一学期で貯めたお金が1日で吹き飛んだ模様です。
どうやらお金を貯める大変さも学んだようですね。
トラブルに巻き込まれた時の最低限の対処方法を教えておきました。
スマホを落としたり壊れた時のことも含めてね。
今はスマホがあるから安心ですよ。
道に迷うこともないし。

お土産は何がいい?
そうか、買ってきてくれるのか。
京都の八ツ橋というのはベタすぎるなとしばらく悩んだ後、豆菓子を買ってもらうことにしました。
和菓子は美味しいけど日持ちしないかもしれないし。
豆菓子なら必ずあるだろうし、保存もきくし、少しずつ食べても問題なさそうなので私にとってはベターなチョイスだったと思います。
肝心の豆の味付けが辛いか甘いかは買ってきてからのお楽しみということで 娘を冒険の旅へと送り出しました。

無事生還した報告は退院の日に受け取りました。
部活で忙しいので本人ではなくお土産だけのご挨拶です。
夏休み明けに大会があるので部活もラストスパートらしいですね。
青春だ。
紛れもなく青春だ。
さて、待望のお土産はこいつです。

item.rakuten.co.jp


京都丹波の黒豆のお菓子by北尾商事。
砂糖がまぶしてあるから甘いやつですね。
早速いただきました。
こいつはうまいですよ。
さすが京都の豆菓子はレベルが高い。

京都丹波は黒豆のブランド産地ですが、その中でもぶどう黒豆と呼ばれる品種のようです。
それをカリッと香ばしく炒りまして正面にパウダーシュガーをまぶしたものです。
ジャンル的には五色豆というのかな?
京都の代表的な豆菓子で昔は絹掛豆と呼ばれていたようです。
白だけではなくカラフルに着色されているから五色豆ということですね。
お土産にもらった商品は白のみだったので伝統的な絹掛豆であると言えます。

ja.wikipedia.org
www.goshikimame.co.jp


口に放り込んだ時の口当たりは砂糖がさらさらとなめらかで、カリッと小気味よく噛み砕くと甘い蜜が溶けだすと同時に豆の香ばしさが口の中いっぱいに広がります。
甘さはかなり控えめで豆の香りは全く損なうことなく、噛みしめるほどに黒豆の 独特の風味がじわじわと溢れ出します。

これはあったかいお茶に合いそうだ。
昼下がりの食べたら最高ですね。
甘みの持続感が長いですから5粒もあれば満足感は得られそう。
それでも庶民は下品ですから、鷲掴みにして5粒一気に口の中に入れてバリバリと噛み砕きながら気がつけば一袋完食ということもなってしまうかと思われます。
もったいない食べ方だと思わ思いますが、そういう食べ方ができてしまうくらい癖になる味です。

そういえば子供の頃には正月に多度神社に初詣に行きましたが、その時に買ってくる多度豆も大好きでしたね。
だいぶ違いがありますが思い出しました。
大人になってから久しぶりに参拝したら高騰しまくってましたけど、今は一体いくらくらいなんだろうか?
気になったので紹介がてら 調べてみたところ、こんな商品でこんな価格帯です。


21世紀生まれの少女がはじめての冒険の旅で勝ち得た戦利品はそんな昔懐かしい味がする黒い宝石でした。