ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

100年後に残したい!?平成の昔話、妖怪の話。

スカッとジャパンってバラエティ番組あるじゃないですか。
初めて視界の隅に入った時には結構イライラしました。
ちょうどその頃 TwitterFacebook で 「いいね」稼ぎするために小話をでっち上げるブームが来ていたのでした。
嘘とも本当とも言えない話がフォロイーによってにtweetされるたびに繰り返し露出されるのだから、いくら良い話であってもうんざりですよね。
それをネット内だけでなくテレビ放送でも見せつけるとなればとんでもない露出狂ですよ。

ja.wikipedia.org

話の構成はマナー違反や迷惑行為を繰り返す不届きものを善良な市民が機転を利かせて懲らしめるってやつです。
中には本当の話もあったんでしょうけど、あまりにも見えすぎた話が多すぎたので 真偽を確認するための真偽マン、確認もせずにレッテルを貼る嘘松までセットになってブームになりました。
きっとそのブームを受けてお金の匂いを嗅ぎつけて生まれたのがこの番組だと邪推しております。

dic.nicovideo.jp

ところがこの番組が始まって以来、予想外の副産物が生まれました。FacebookTwitter からこのような話がガクッと減ったのです。
ネットでいいねをもらうよりテレビで放送されて賞金をもらった方がいいもんね。
回数を重ねるごとに作品投稿のクオリティが落ちてきて誰がどう見ても作り話にしか見えないものが増えてきました。
それをフォローするために出演する役者が過剰な演技をすることになり、より一層作り話感が増しました。
最終的には役者がどれだけイラつく演技ができるかを競い合うようになって、話の本題よりも演技力を楽しむ番組になってきたのです。
ここまで来ればイラつく理由は何もありません。

それにしてもこの番組に登場する「厄介者」の利用者が完全にパターン化されてません?
まるで子供の頃に読んだ妖怪の話や昔話などにフォーマットがそっくりです。
ゲゲゲの鬼太郎に出てきても全く違和感がない。
妖怪ってきっとこうやって生まれたんだなあ。
江戸時代の妖怪の話を聞いても、我々にとっては生活習慣が違いすぎて実感がピクリともわきませんが、スカッとジャパンに出てくるような妖怪であれば実にすんなりと入ってきます。
そろそろ妖怪の世界も現代社会に合わせて再編すべき時代に来たのかもしれませんね。
きっと100年後には、この番組から派生した現代妖怪が語り継がれていて、研究家がこの番組を掘り起こしているに違いないと想像するのです。