ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

操作手順のスクリーンショットを手軽にとりたい。

Windows 上の作業手順を記録するためにスクリーンショットを何枚も撮ることがありますよね。
例えばテスト結果の記録だったり、ブログ記事で解説に利用したりなどです。
そのために以前はプリントスクリーンキーによるスクリーンショットとクリップボード監視で画像を保存するツールを導入したりしました。
これで十分なケースもあるのですが、作業手順が増えてくると撮影漏れがあるなど手順を再現できなくなることもあります。
そこで、より密度の高い手順記録ツールとしてステップ記録ツールを導入してみたいと思います。

ステップ記録ツールとは。

ステップ記録ツールは Windows に標準搭載されているソフトウェアで、 元々は Windows ユーザーがトラブルに遭遇して困った時にリモートからログを見ながらサポートするために用意されたもののようです。
マウスで操作した時の画面を一つのファイルにまとめて保存できるので、それをメールで送ってもらって、サポート担当が画面を見ながら支援するんですね。
いくつかの弱点もありますが、とても強力な機能なのでうまく使えばあなたの作業を助けてくれるかと思います。

詳しくは下記のサイトを参照してみてください。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/22878/windows-10-record-stepssupport.microsoft.com
qiita.com

使ってみる。

Windows 標準搭載なのでスタートメニューから起動できます。
Windows アクセサリの中にステップ記録ツールを見つけることができると思います。

f:id:yasushiito:20190429145820p:plain
実行ファイル名は psr.exeです。
短いファイル名なのでファイル名を指定して実行(Win+R)した方が楽かもしれません。

起動するとこんな画面が表示されます。

f:id:yasushiito:20190429145739p:plain

記録を開始ボタンをクリックすると ステップ記録が始まります。

f:id:yasushiito:20190429150012p:plain

以降はマウスクリックするたびにクリックされたポイントが赤く点滅すると思います。
その瞬間に撮影は行われます。
記録を停止ボタンをクリックするまでステップ記録は続きます。
停止したらファイル名を決定して保存してください。ファイルは ZIP 形式で保存されます。
一時停止ボタンで記録を一定の間停止することができます。キーボードでコマンドを入力する際などには一時停止した方が見やすい作業記録が作れるかと思います。
記録は保存された ZIP ファイルの中の mhtml 形式のファイルをクリックすれば閲覧できます。

評価する。

ストロングポイント。

  • マウスクリックした瞬間の画面を必ず撮影するので作業手順漏れがありません。
  • 手順通りに再生されるので作業の前後関係が明確です。
  • ペイントツールなどを併用しなくて済むので作業手順が簡単になります。
  • クリックした瞬間の画面なので、ポップアップメニューなどクリックしたら消えてしまう性質のウィンドウを撮影できます。
  • Windows 標準搭載です。
  • 操作されたウィンドウをハイライトしてくれます。
  • 画面だけでなくクリックした場所とウィンドウをテキストの情報でも保存します。

ウィークポイント。

  • 全画面を撮影してしまいます。ALTと組み合わせれば必要なウインドウだけを撮ることができますが、常に全画面の撮影となります。ブログに使う場合などでは特に 問題になるかもしれません。画面には掲載したくない情報も含まれるでしょうから。画面の必要な部分を切り出す作業がどの程度の割合で発生するかにもよりますね。
  • 撮影できる枚数に上限があります。defaultでは25枚までしか撮影できません。
  • 操作されたウインドウの枠線が表示されてしまいます。トレードオフではありますが邪魔なこともあります。
  • 画像だけを取り出すことが難しいです。メール送信のしやすさを考慮して、作業記録は一つのファイルに保存されます。撮影したスクリーンショットはそのまま開くことができません。ブログ記事など画面を一枚ずつ掲載したい時などは使いづらさがあります。画面だけを取り出すツールもありますが、どうしても一手間かかってしまいます。

追記。
画像を一気に取り出す方法まとめてみました。
yasushiito.hatenablog.com

まとめ。

ファイルから画像を取り出す手間を除けば手軽ですね。
撮影枚数が多いほど導入の効果を実感できると思います。
記録ファイルからスクリーンショットだけを抽出するツールについては今後詳しく紹介したいと思います。

私にとって助かるのは撮影の瞬間にポップアップが閉じないことですね。
直接キーボードを叩けば起きない事象ではありますが、私のようにマウスでプリントスクリーンボタンを操作している人にとっては深刻な問題なのでした。