ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

どうやってパソコンの使い方覚えたの?

実務には耐えられない体となってしまったので、 ossの開発で余生を送っています。

障害者施設で過ごす時間が多いので、開発時間の半分以上は施設で行っています。

まぁ、そんな状態ですので、施設の隅っこでコソコソとプログラミングする毎日です。平穏にプログラミングできる日常を過ごせれば良いのですが、案外そうもいきません。障害者施設は来客が頻繁にあるのです。役所方面とか実習の学生とか。その他にも、職員の入れ替わりが激しい業界ですので、新しく入ってきた人とか。

で、そういった(障害者と楽しく会話して仲良くなることを目論む)人たちが施設にやって参りまして、 PCに向かう私の姿を見るわけです。となれば、画面を覗き込んで何をやっているのか尋ねたくなるのが人情ってものです。芸能人のブログがー!新作のゲームがー!と期待できますしね。

しかし、そこにはなんと!

期待を裏切る黒字ベースのエディタ!立ち並ぶコマンドプロンプト! そして、ブラウザにはリファレンス。

なんだこれは!

そりゃまぁ、自分の知っているWindowsの画面とは全然違うわけですから、そうなりますわな… 。

それで「これは何? 」と聞かれるわけだけど、開発中のアプリが即座に見られる形になっているわけでなし、かといって、口頭では何をするためのソフトだと上手に説明できず。心ならずも適当にお茶を濁す羽目になるのであります。

意地悪で教えないわけじゃないんですよ。専門用語をふんだんに盛り込んだ熱いトークを展開した後、コンソールに出力される実行結果を見せてゲヘゲヘと笑ってもキモがられるだけじゃないですかー。ヤダー。

そこで本題なのですが、彼らは当然の疑問として「こんなにたくさんのアプリケーションの使い方をどうやって覚えたのだろう? 」となるわけですよ。それでタイトルの質問をされちゃうわけなんですね。

この質問をされるたびに困っちゃって… 。コンピュータ関係の学校に通ったわけでなし、仕事をきっかけに覚えたわけでなし。興味本位に弄りまわしているうちに使えるようになったわけですから。当然正直に、そうやって答えるんですね。

まぁ昔のパソコンなんて、電源を入れるとBASICが立ち上がるのが普通だったわけで、今のようにリッチなソフトが即座に使える環境ではなかったのだから、それ以外になかったわけですけど… 。

いずれにせよ、この質問については、もっと真剣に答えを用意しておいた方が良いのではないかなぁと近頃思うのです。いちど基礎が身についてしまえば、後は適当でなんとかなるにしても、最初のとっかかりだけは何らかのトレーニングがあったはずです。でなければ、アプリケーションはともかく、プログラミングはできない。その段階を理解できない限りは、コンピューターに興味を持つ中学生に質問された時(学校行事で中学生が来ることがあります) 、適切に回答できずに興味を掘り下げる機会を逸してしまうのではないでしょうか?

そこで、もう一度考え直してみたわけです。結果、出てきたのが

パソコンを買ったときに付属してきたBASICのリファレンスマニュアルに掲載されていた小さいプログラムを頑張って入力した経験

です。退屈でやることのないときに十行程度の小さいプログラムを入力すると、不思議なことが起こるわけです。図形が描画されたり、音が鳴ったり… 。ひとしきり遊んだ後は改造したり。お小遣いが底をついた時の娯楽としては悪くなかったように思います。それを面白いと思えるかどうか、そこが分かれ目になるんじゃないかなと思います。

もう一つ外せない話として、ベーマガがあります。影響力としてなら、ベーマガの方が格段に上なんですけど、あれはあの時代特有の環境だったから昔話だけに限定されちゃいますね。あのような現象がもう一度起きればいいんですけど。