ぺんちゃん日記

食と歴史と IT と。 Web の旅人ぺんじろうが好奇心赴くままに彷徨います 。

面白ければ著作権を無視して良いという時代は終わってるよね

インターネットを黎明期から楽しんできたたおじさんの意見としては、タイトルの通りです。終わっているのは日本社会ではなく、時の流れの方です。ちなみに今回の話題の震源地はhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140416-00001406-bengocom-sociです。

終わったといえるのは始まった時があったわけで、かつてはそれが許されると考えられていた時代があったわけです。もちろん許されていたわけではないので、 「俺たちも若い頃は無茶やったよ。だけどやっぱりこれはダメだ。 」のようなおじさんの武勇伝でバツの悪い話に間違いは無いのですが… 。

2004から2008くらいだったでしょうか。 Webサービスの開発コストが飛躍的に小さくなって「マッシュアップ」 「ひとりで作るWebサービス」がもてはやされた時代があったのです。インターネットで何ができるか?試行錯誤は繰り返され、様々なウェブサービスが生み出されました。画期的なアイディアを形にすることで社会を便利・面白くできて、自分も有名になれるからこそ、みんなが夢中になったのです。当然この時代の価値観の優先順位は「面白い」 「便利」がメインで、遵法は低いところにありました。むしろ法律は発展のスピードを邪魔する打倒すべき存在であったといえます。何しろ、個人のような小さい単位で開発しているので、コンテンツまで用意する体力はありません。真面目にやっていたらスピードで負けてしまうので、やったもん勝ちのルールだったのです。腕のいい開発者はとりあえず作ってみて人気が出たら大手に売りつけて脱出する。大手は良いアイディアのサービスを見つけて買い取り、法的対処をする。そんな感じに回っていました。

良いアイディアが枯渇し始め、成功したサービスが法的な問題をクリアし始めた時期があり、この線を越えたときに「終わった」のです。その時期は人によって感じ方が違うと思います。私にとっては2008年頃がそれに当たります。インターネットをフロンティアたちの楽園と考える熱い人達から見れば、まだまだ「チャレンジすべき舞台」なんだと思います。その辺、温度差はありますが、私は趣旨替えしました。

ということでぺったんRの前身である「ぺったん」の再稼動の話が上がった時に、私は反対する側に回りました。時代はすでに移っているので、あの時代のノリを受け入れてもらうのは難しいと判断したわけです。そこで、権利関係を正しく処理できる仕組みを追加して起動しよう、とした結果がぺったんRなのです。